マイナビ農業TOP > 農業ニュース > 地域農業の未来を拓く『農託』という選択とは

タイアップ

地域農業の未来を拓く『農託』という選択とは

AGRI+

地域農業の未来を拓く『農託』という選択とは

高齢化に伴う農業の担い手不足や耕作放棄地の増加は、日本の農業界全体が抱える大きな課題だ。その課題を解決するため、TOPPANエッジ株式会社から生まれた農作業マッチングサービス『農託』。そのメリットや地域社会にあたえる影響や可能性をリポートする。
※『農託』は、TOPPANホールディングス株式会社の登録商標です。

twitter twitter twitter
 width=600

     

分業とアウトソーシングという選択肢を

全国有数の白ネギの産地、大分県。比較的標高の高い竹田市や豊後大野市では、年間を通じて白ネギの露地栽培が盛んだ。2021年から県が「ねぎ産出額100億円プロジェクト」を掲げ、生産者の規模拡大や企業の新規参入を推進してきた。

収穫機で収穫したばかりの白ネギ。白い部分の長さや太さを販売先の要望に合わせることが重要。

一方で、大きなネックとなっているのが生産者の高齢化に伴う担い手不足だ。県でも人材マッチングや新規就農者の確保などさまざまな対策を行ってきたものの、根本的な解決には至っていない。

そのような中、稲作や酪農の業界で慣習的に行われてきた「分業」と「作業委託・受託」を、野菜等の露地栽培も対象に含めて事業化しようと生まれたのが農作業マッチングサービス『農託』だ。個人生産者の場合、育苗から栽培、出荷までの一連の作業を一生産者だけで完結することが多く、機械など一とおりの設備をそろえる必要がある。その結果、事業の採算性悪化による規模縮小を招いたり、新規参入者の障壁となったりしてきた。そこで、『農託』では、栽培と出荷の作業を分業し、必要な作業を専門の業者(コントラクター)に委託することで作業を効率化。いわば必要な部分だけを切り出すことで、経営規模の拡大、耕作地の維持や拡大など、収益性の改善を目指している。

コントラクターとは、専門的な技術で高効率な作業ができる高技術農業法人、つまりその農作業に通じるプロフェッショナルだ。委託者は現在の経営情報や依頼したい作業をスマホなどで入力。『農託』に登録している最適なコントラクターとマッチングしたら、作業を依頼。委託作業終了後に代金を支払う仕組みだ。また、従来から、農作業の代行依頼を取りまとめてきた自治体や農協などのエージェントにとっても、『農託』は委託農家とコントラクターをより円滑なマッチングが可能になるだろう。

三方良しを実現

豊後大野市にある21.6haの畑で白ネギを栽培する株式会社オーエス豊後大野ファーム。人手不足をきっかけに、耕耘や土壌改良に関する作業を『農託』を通して依頼。その依頼を受託したのは、同じく市内で白ネギの栽培を行っていたシセイ・アグリ株式会社だ。同社は大型の農機を多数保有し、栽培だけでなく、堆肥の運搬や散布など幅広く事業を展開している。依頼する側は、経験やスキルを要する人員の確保や大型の農機が必要な作業をまとめて依頼できるため、負担が大幅に減少する。

白ネギの栽培では、土寄せ作業を5回~6回繰り返す。シセイ・アグリが所有する大型管理機では3連同時に土寄せができ、一般の管理機より作業時間を大幅に削減できる。

豊後大野ファームの和田裕嗣農場長(右)も、「自分たちとはまた違った視点でのアドバイスをもらったのも大きかった」と『農託』のメリットを話す。

更に、オーエス豊後大野ファームの和田裕嗣農場長は、「土づくりのことが分かっているプロがプランニングから関わってくれたおかげで、専門的なアドバイスを受けられたことも大きかった。数千万円と高価格なために自社では所有が難しい高機能な農機具を使って作業ができたことで、自社で行う以上に土壌改良が進められ、非常に満足している」という。「当社では栽培に関する作業を委託したが、出荷作業の人手不足に悩むケースも特に新規就農者に多い。そんな時、出荷作業の外部委託が効率向上につながるのではないか」(和田農場長)

一方で、受託する側も、従業員や設備の稼働時間を確保し、経営改善に寄与できるという点で『農託』は魅力的だ。同じ地域内で事業を受託することで地域の雇用を創出し、事業規模の維持や拡大も実現できている。シセイ・アグリの衛藤勲社長は「生産者にとって、作業のアウトソーシングは、“コスト増”という認識が強かった。しかし、当社のようなコントラクターが所有する高機能の農具を活用するなど、うまくアウトソーシングを活用することで、作業負荷を減らしながら、栽培面積や収益の拡大を目指すことができる」と話す。ちなみに『農託』では無料で所得と労働力の変化をシミュレーションすることができ、委託のメリットを事前に確認することができる。

『農託』が描く地域社会の未来とは?

衛藤社長は、「若い世代を中心に、家族や地域の時間を大切にしたいという人も増えている。『農託』の仕組みを利用すれば、仕事とプライベートのバランスも充実させられるのではないか。新規就農者にとっても農機を購入するハードルを下げられる。農業で稼げるようになれば、就農希望者も増えるはず。そのためにまずは生産者が『農託』というサービスを理解することが必要」と語ってくれた。

「若者にとって農業を稼げて魅力的な産業にしたい」と話すシセイ・アグリの衛藤社長。

コントラクター事業の実証化をはじめ『農託』の立ち上げから関わっているTOPPANエッジイノベーションセンターの田中晋司さん(写真中央)と。

TOPPANエッジイノベーションセンターの溝口達也さんも、「『農託』は農作業を委託・受託することで生まれるメリットを可視化できる仕組みです。地域ぐるみでご利用いただくことで、より成果を生むサービスのため、ご興味をお持ちの農家、コントラクターの方はもちろん、農業人口の高齢化や人材不足に悩む自治体や農協の皆様にぜひ導入をご検討いただければと思います。」と展望を語ってくれた。委託する生産者とコントラクター、そして地域社会の活性化を目指す『農託』。担い手不足の解消と地域の農業の持続発展のためにも『農託』への期待が高まっている。

スペック情報

商品名

農作業マッチングサービス『農託』
https://noutaku.toppan-edge.co.jp/lp/
https://solution.toppan.co.jp/toppan-edge/service/noutaku.html

問い合わせ先

TOPPANエッジ株式会社
https://www.edge.toppan.com/
〒105-8311 東京都港区東新橋1-7-3
電話番号:03-6253-9336
アドレス:agri-match@toppan.co.jp

価格

ご依頼毎に見積書を作成

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する