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作り手の情熱が詰まった下妻の梨。魅力ある梨産地が就農希望の地域おこし協力隊員を募集

作り手の情熱が詰まった下妻の梨。魅力ある梨産地が就農希望の地域おこし協力隊員を募集

梨の生産量で全国上位を争う茨城県。なかでも下妻市(しもつまし)は、県下屈指の梨の名産地です。恵まれた気候風土のもと、生産者の技術と情熱で育まれた「下妻の梨」は、優れた食味と品質で国内はもとより海外でも高く評価されています。その名産地が、梨で独立就農を目指す地域おこし協力隊員を募集! 研修から独立就農後の販路まで強力なサポート体制と下妻の梨のあふれる魅力を紹介します。

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質・量ともにトップクラス「下妻の梨」がおいしい理由

     

下妻市は全国トップクラスの梨産地。関東平野のほぼ中央に位置し、平らな土地が一帯に広がり、日当たりのよさや河川がもたらす豊富な水、肥沃で水はけのよい土壌など、梨の栽培に適したありとあらゆる条件がそろっています。この恵まれた気候風土のもと、生産者がたゆまず栽培技術の研鑽を重ね、下妻の梨を質・量ともにトップクラスに押し上げています。

ハウス栽培を導入して、7月中旬に幸水梨をいち早く出荷。その後、露地の幸水、豊水、茨城県オリジナル品種の恵水、あきづき、新高の主要品種が貯蔵も含めて年内いっぱい、共同選果場から県内や京浜市場へ出荷されます。

茨城県の「銘柄産地」に指定されている下妻の梨

海外輸出にも早くから取り組み、当時はまだ輸出できなかったベトナムへの門戸を開いた開拓者となりました。同国のほか、マレーシア、シンガポール、アメリカなどへも「下妻の梨」を輸出しています。販売・PR、ブランディングにも、生産者・JA・下妻市・茨城県が一体となって取り組んでいることが下妻の梨の成功の理由です。

この魅力ある産地を維持・発展させていくために、下妻市では梨で新規就農を目指す人材を地域おこし協力隊として募集。2023年度に1期生の受け入れを開始しました。新たに2期生を迎えるにあたり、研修から独立後の販路までワンストップのサポート体制をさらに強化しています。

それでは、下妻の梨の頼もしいサポーターをご紹介しましょう。

下妻の梨のプロフェッショナル集団、下妻市果樹組合連合会

下妻市果樹組合連合会の会長と青年部部長・副部長

下妻市果樹組合連合会(以下、下妻市果樹連)は、産地の維持・発展を目指して、生産者約100人でつくる団体です。全体で栽培面積約100haを有し、技術講習会、下妻の梨のPRやブランディング、輸出事業、移住就農の促進など、幅広い活動に一丸となって取り組んでいます。

会長の磯山仁さん(64)は、「私たち生産のプロが、畑違いの広報やブランディングなど幅広い活動ができるのは、下妻市や茨城県、JAとの一体感があってこそです」と言葉に力を込めます。こうした取り組みは、魅力的な産地づくりとその継承のため。担い手となる新規就農希望者のサポートにも力を入れています。

下妻市果樹組合連会の会長を務める磯山仁さん

下妻市果樹連の生産者は、技術力の向上にも熱心で、全員で土壌検査に基づき有機質を生かした施肥設計、堆肥の施用など土づくりから徹底。梨の実を充実させるための摘果を徹底するなど足並みをそろえています。梨づくりに向き合う真摯な姿勢に技術指導を担当する県職員も「良い梨をつくろうという意気込みとプライドを感じます」と感心するほどです。

※摘果:良い実だけ残して他の実は落とすこと

生産者一丸となって技術を磨き高みを目指す

磯山会長は「生産者同士の競争も激しいからおのずとレベルが上がるのでしょう」と話します。2024年度の県の果樹生産力向上共励会では、下妻市の生産者が最優秀賞に輝き、同市から3人目となる「農林水産大臣賞」受賞者を輩出しました。その人こそ、地域おこし協力隊員の研修受け入れ先の一人である粟野寿広さんです。

★下妻市果樹組合連合会は、令和元年度に第49回日本農業賞の集団組織の部で大賞を受賞。令和4年度には第1回全国梨選手権で最高金賞受賞を受賞。

令和6年度 下妻市地域おこし協力隊募集の詳細・応募について

研修受け入れ先の生産者に聞く、産地や梨栽培のこと

粟野 寿広さん(46)
下妻市果樹組合連合会青年部の部長。
梨栽培歴21年、梨農家の2代目で県内1位の栽培面積4.1haを誇ります。10年前からジョイント栽培にも取り組む先進農家で、下妻市果樹連青年部長を務める兄貴的存在です。

磯山さん

私たちとは世代が違う若者らしい考えを持ちつつ、産地のことをしっかり考えている立派な人。技術もトップクラス!
塚田 祐貴さん(33)
下妻市果樹組合連合会青年部の副部長。
20代半ばで異業種から就農して8年目。露地野菜でスタートした後、梨に完全に転向しました。当初は10aにも満たない栽培面積を県内2位の3.65haまで拡大した大規模経営者です。

磯山さん

短期間で現在の栽培面積まで拡大したのは地域でも革新的。すごいと同時にうらやましく思いました◎


ここからは青年部の活動内容や
下妻の梨の魅力について一問一答!

――青年部はどんな集まりですか?

粟野さん

25歳ぐらいから60歳未満の生産者からなる組織で、現在20名が所属しています。集まれば発言が絶えないメンバーが賑やかにやっています。

――青年部ではどんな活動をしていますか?

粟野さん

年3~4回の勉強会を実施し、若手の技術力・経営力向上に努めています。2024年から高齢の生産者が辞めてしまう梨畑を、将来独立する研修生に引き継ぐまで青年部が保全管理を請け負い、責任者をつけて管理しています。

塚田さん

高度技術確立事業の一環として、青年部メンバーを対象に梨の棚上げ作業の実地研修を事業化しました。
梨の棚上げは労力が必要で材料費や人件費も高騰していますが、青年部の20人で行えば短期間で経費も3分の1に抑えられます。棚上げの技術を習得して、産地に新規就農者として入ってくれる仲間にも伝えていければと考えています。

――栽培のこだわりは?

粟野さん

新技術のジョイント栽培にはこだわっています。梨が取れるまでの年数を短縮し作業を効率化できる栽培方法なので、産地でも拡大を進めていきたいですね。

塚田さん

生産規模を拡大するには、従業員・研修生に機械操作などの責任を与えて分業・効率化していくことが重要なので、仕事の手順を大切にして教えていこうと思います。

――下妻市の梨の魅力は?

粟野さん

生産者・JA・市・県が同じ意識で産地のために動いてくださるのはすごいこと。その熱量でおいしい梨ができあがります!

塚田さん

現状に甘んじることなく、ブランド力強化や海外輸出などの新しい取り組みにチャレンジする産地の前向きな雰囲気が魅力的ですね。

――研修生を教えるときに心がけていることは?

粟野さん

独立志望者なのでまず作業のスピードを教えます。自分一人でその面積をやるにはどのくらい時間がかかるかを意識すると、1週間でスピードが倍になるんですよ。その次に技術的なことを教えます。

塚田さん

将来の独立就農を希望している研修生を受け入れているので、自分が独立した時の経営規模の適正範囲や仕事のスピード・スケジュール感を意識するよう伝えてます。研修の段階から将来のビジョンを持つことが大切ですね。

――地域おこし協力隊員に期待することは?

粟野さん

とにかく本気でやる気のある人に来てほしいです。本気で来てくれれば、私が必ず独立させます!

塚田さん

前向きに興味を持っていただける方であれば、産地一体となってバックアップします!

    

梨で独立就農するなら下妻市の地域おこし協力隊

下妻市では、市内で独立就農を希望する人を対象に、梨の地域おこし協力隊を募集しています。市・県・JA・生産者が一体となって、研修中の住宅補助から、最長3年間の研修、就農時の園地確保や独立就農後の販路までワンストップ体制でサポートします。

梨の地域おこし協力隊一期生の船津優也さん(写真右)は、梨で独立就農するため大阪府から下妻市へ

研修は個々の将来設計に応じて産地が研修プログラムを作成し、磯山会長ら役員や、受け入れ先で実習しながら農業経営を学びます。地域おこし協力隊の報酬(月額266,000円)もあるので、安心して研修に打ち込めます。下妻の梨はブランド力があり、主要品種は共同選果場に出荷でき、販路に困ることなく生産に取り組むことができます。

サポートが手厚く魅力いっぱいの下妻の梨で、独立就農を目指しませんか。

梨の地域おこし協力隊一期生の島本達人さん。「巡り合わせから下妻の梨産地に飛び込み、2年後には独立して自分の梨畑でガンガン収穫する予定です!ぜひ一度、下妻の梨産地に見学に来てみてください」と頼もしい言葉を述べてくれました。

\イベント出展のお知らせ/

下妻市果樹組合連合会は、下記イベントに出展予定です!
ぜひ、直接会ってお話しませんか?

イベント情報

●8月31日(土) 新・農業人フェア
●9月8日(日) マイナビ農林水産FEST

令和6年度 下妻市地域おこし協力隊募集の詳細・応募について

■お問合せ
下妻市 経済部 農業政策課
〒304-8501 茨城県下妻市本城町3-13
TEL 0296-44-0729(直通)
FAX 0296-43-3239

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