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農業、災害対策…需要高まるインバーター発電機 日本初進出「EENOUR」の最新モデル3機種を紹介

農業、災害対策…需要高まるインバーター発電機 日本初進出「EENOUR」の最新モデル3機種を紹介

電源の取れない農地での電力供給、災害時の停電対策などで大活躍のポータブル発電機。導入を検討しているものの、さまざまな機種があり何を選べばいいのかわからないのが実情です。その答えとして、この秋、ポータブル電源・発電機ブランドの「EENOUR(イーノウ)」が、農業、建築業、防災支援の業種別3タイプのインバーター発電機を発売し、満を持して10月の農業WEEK(J-AGRI)に出展。同社のブースで実機を見聞してきました。

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発電機の新ブランド「EENOUR」、最新製品をリリース

発電機メーカーの中でも「EENOUR」は比較的新しいブランドです。初めて聞くかもしれませんが、同ブランドを手がける株式会社イーノウ・ジャパンは、日本市場と日本のユーザーのニーズを10年以上にわたって研究し、製品開発に取り組んできました。その成果として、2024年9月、農業、建築業、防災支援の業種別に3製品をリリース。いずれも安定出力のインバーター発電機です。

イーノウ・ジャパン代表取締役社長の小池湊さんは、「日本市場で認められなければ、世界に通用するブランドにはならない」と考え、発電機を日本発の事業としてローンチ。コールセンターを設置して万全のアフターサービス体制を整えました。

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株式会社イーノウ・ジャパン 代表取締役社長の小池湊さん

エンジニア30人以上を擁する開発力も同社の強み。プロダクトはデザイン性にも優れ、J-AGRIでは特別カラーのアーミーグリーンに統一された発電機が展示され、広い会場に多くのブースが並ぶ中でも来場者の目を引いていました。そのブースで、同社経営企画部長の大槻恭介さんに、業種別3機種の特徴と性能を聞きました。

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J-AGRI出展の様子

モンスター級のパワフルさ!農業用は「DK7250iE」に決まり

EENOURインバーター発電機で、最もパワフルな機種が農業用に開発された「DK7250iE」です。農業の現場では、ビニールハウスの加温やドローンの薬剤散布などに多くの電力を必要とするため、ガソリンエンジンで定格出力5700W、最大出力6000Wの大容量を実現する発電能力の高さが大きな特徴です。

燃料タンク容量12.5Lで約3.6~9.5時間の連続運転が可能。乾燥重量52kgは「同等スペックの他社製品と比べて重量は約半分です」と大槻さん。軽トラの荷台に持ち上げて積める重さで、収納式の取っ手とキャスターが付いているので持ち運びに便利です。

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農業用に開発された「DK7250iE」

農業におすすめしたいもうひとつの特徴が静音性です。ハウジングに防音材を入れ、7m離れた先での騒音レベルを約59dBに抑えました。この数値は、エアコンの室外機や乗用車の車内と同程度です。「発電機を導入したいが音が気になるというお客様に、ぜひこの製品を知っていただきたい」と大槻さんは言葉に力を込めます。

本機はエンジンの始動も簡単です。ボタンひとつで始動/停止ができるスイッチスターターを採用かつリモコン操作もでき、乗用車と同じ感覚で駆動させることができます。もう力いっぱいスターターを引っ張る必要はありません。

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「DK7250iE」の側面

電源端子も幅広く用意されています。一般的な100Vのコンセント4口に加えて、200V対応のプラグ端子、ソケットプラグもあり、農機、ドローン、溶接機、サンダーなどの電動工具や12Vの機器にも全て対応。しかも、100Vと200Vが自動的に検知され、切り替え操作は不要です。

やさしいUI設計で発電機を初めて使うという方や、停電時や電源の取れない農地もこれで安心です。

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低燃費・メンテナンス性で選ぶ、EFI搭載の「DK4500iAEFI」

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主に建築現場用に開発された「DK4500iAEFI」

主に建築現場用に開発されたのがEFI(電子燃料噴射システム)搭載のインバーター発電機「DK4500iAEFI」。EFIによって燃料の噴射量と点火角度がECU(電子回路を用いて制御する装置)システムで自動制御され、最適なエンジン性能を維持します。これにより、燃費効率が向上し、始動性も大幅に向上しています。建築現場の空気環境をできるだけクリーンに保つなどの安全性に貢献するモデルです。

「メンテナンスをラクにする点でも、EFIを建築業用にいち早く導入しました」と大槻さん。EFIを搭載することで、従来必要だったキャブレター内の燃料抜き作業が不要になりました。燃料が空気に触れる箇所を減らし、燃料の劣化を防ぐ設計となっており、長期間の保管でも安心してご使用いただけるエンジン構造です。

農業用モデルと同様にセルスターター、リモコンスタートを搭載し、同等の静音性を確保。定格出力3500W、最大出力4500Wと十分な出力、燃料タンク容量5.8Lで3~10時間連続運転が可能、乾燥重量27kgとコンパクトで持ち運びしやすいことも、建築現場にフィットするポイントです。

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始動方法は3種類

排気ガス低減モデルなので、畜産などの空気環境に配慮した現場でのポータブル電源としてもおすすめです。

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災害支援にガソリンとカセットボンベ対応、備蓄に適した「GS2200iD-B」

カセットボンベ式発電機「GS2200iD-B」は、ガソリンのほかにも家庭用のカセットガス(液化ブタン)を使って発電できる、インバーター発電機では希少なモデルです。定格出力はガソリン利用時1800W、カセットボンベ利用時1700Wの小型機でありながら、「カセットボンベとガソリン、どちらの燃料でも始動が可能です。用途や状況に応じて最適な燃料を選択することで、柔軟に対応することができます」と大槻さん。

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「GS2200iD-B」は家庭での利用にもおすすめ

ガソリン燃料タンク容量3.4Lで約2.6時間、カセットボンベ3本あたり約48分間の連続運転が可能です。エコモードの場合はさらに長く使用できます。定格乾燥重量20kgで持ち運びがしやすく、「価格も同スペックの製品とくらべて3割ほど安価」と大槻さん。先行的にアウトドア用やDIY用として人気が出ているモデルです。

災害支援の現場におすすめしたい理由は、インバーター式で出力が安定し、初心者にも使いやすく、ガスボンベと共に備蓄しておけば、すぐには燃料が入手できない場合も電源をつなぐことができます。
「災害時の備蓄電源になることから、自治体のご担当者に注目していただいています」と大槻さん。災害支援で活躍することは間違いないでしょう。

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経営企画部長の大槻恭介さん

もちろん農業でも、小規模な畑や家庭菜園での電力供給は、ポータブルなこの一台で十分。小型農機や各種デバイスが使えて、畑でできることが広がります。

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アフターも万全に、日本市場のニーズに応え続ける

「J-AGRI出展で、EENOURインバーター発電機の潜在ニーズの一端を知ることができたのは大きな成果です」とイーノウ・ジャパン社長の小池さん。農業関係者から「災害時にこの発電機があれば作物が助かっただろう」という声もあれば、自治体の災害支援担当者からは「障害者の日常生活用具として必要とされている」ことを聞きました。JーAGRIで得られた貴重な意見を、今後のマーケティングやアップデートにつなげていく構えです。

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今回、業種別に紹介した3機種は、その枠を越えて自身の現場に合わせて選べる汎用性も持ち合わせています。また、軽量モデル2台を並列または直列で組み合わせて出力を確保したり、備蓄型ポータブル電源とセットで利用して発電しながら蓄電するなど、拡張性を備えています。

これまでの販路は、各社ECサイトでのオンライン販売のみですが、今回の出展を機に卸売へ販路を広げ、ホームセンターや専門店での販売も視野に入れているとのこと。コールセンターや修理対応窓口もさらに充実させて日本市場のニーズにきめ細かく応えます。

EENOURインバーター発電機の実機は横浜本社のショールームで常設展示しているので、足を運んでみてはいかがでしょう。

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問い合わせ

株式会社イーノウ・ジャパン
横浜市中区山下町223-1 NU関内ビル1F-B
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