環境に優しい農業に取り組むMoWG
農林水産省が持続可能な食料システムを構築のために策定した「みどりの食料システム戦略」。
これに基づき、環境負荷を低減させる取り組みの実施計画が認定された事業者は、「みどり認定」の認定者となります。
この「みどり認定」を千葉県千葉市で第一号として取得したのが株式会社MoWG。
自社農園「Farm MoWG」で、食品残渣(ざんさ)や剪定枝(せんていし)から作った堆肥(たいひ)を使用したり、化学肥料・化学農薬の使用の低減にも取り組んでいます。
しかし同社はみどり認定があったから、環境に優しい農業に取り組んだわけではありません。
「そもそも環境に配慮した農業を実施していました。その取り組みを認めてもらえる、よい制度と考えたことが取得のきっかけです」と話します。
多面的で精力的な活動
「化成肥料への依存を減らし、自然への負荷の少ない循環型農業を目指す」ことを掲げる同社。
コマツナやホウレンソウ、モロヘイヤ、キャベツなどを、市内や首都圏のスーパーに卸したり、個人消費者に直接販売を行ったりしています。
代表の山下さんはもともと一般企業に勤めていましたが退職し、農家研修や農業大学での勉強を経て、2018年に55アールの農地で新規就農を果たします。
「体も頭もフルで動かしている 」と語るように、その翌年にはほ場の拡大や、従業員の採用を始めるなど精力的に活動。
22年に法人化すると、貸し農園「つどい」をオープン。
また特徴的なのは、農業で自立を目指したい人に向けた勉強の場「MoWG農業・転職・ゼミ」を開いている点でしょう。
その背景には山下さんが抱く「農業で働こうとする人のミスマッチを減らしたい」という思いがあります。
農業のことをよく知らずに就農するばかりに、離農していった人を多く見てきた山下さん。
そこで就農前に、農業の楽しさも厳しさも経験できるようにと作ったのがゼミでした。
理論を伝えるだけでなく、受講生一人ひとりに0.2アールの畑を用意。肌感覚で農業を理解できる場となっています。
人と地球が共に生きる未来へ
一方で同社が見据える未来は、農業だけにとどまりません。
環境問題、食料自給率、過疎化…。社会には多くの課題がありますが、こうした課題解決に向けても活動していきたいと話します。
農業経験者はもちろん、未経験の若手も働く同社。社会問題の解決に向けて、夢を持って働く仲間を募っています。
お問い合わせ
株式会社MoWG
〒262-0018
千葉県千葉市花見川区畑町87番
HP:https://farm-mowg.co.jp/
お問い合わせフォーム:https://farm-mowg.co.jp/contact/