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「3つの条件」を叶えられるブルーベリー栽培。未経験・短期間で安定した品質のブルーベリーを収穫できた秘密とは?

「3つの条件」を叶えられるブルーベリー栽培。未経験・短期間で安定した品質のブルーベリーを収穫できた秘密とは?

寒冷地以外は難しいといわれていたブルーベリー栽培を、日本の真ん中・岐阜県で始めた「ミランダファーム」。園主のミランダさんは、なぜ脱サラをしてまで農業を始めたのか。なぜブルーベリーにこだわったのか。そして、未経験から農園を始めるに至ったきっかけや画期的なシステム「(ブルーベリーバックカルチャーシステム)」導入の背景について伺いました。

ブルーベリー栽培に革新を!貿易会社が開発した世界初の画期的なブルーベリー栽培システム

「食」を中心に世界と日本を結ぶオーシャン貿易株式会社 代表取締役会長 米田多智夫氏

京都に本社を構え、青果物から苗木、種子、水産物など、生鮮品の専門商社として日本の食卓を支え続けているオーシャン貿易株式会社。取引先は、アジア、オセアニア、北米など世界40カ国以上にわたり、単なる商材輸入だけでなく、現地パートナーと共に商品開発や現地生産、さらに日本国内でも自社試験場を持つなど、生産現場の農家に寄り添ったきめ細やかな対応で、新規就農者からの信頼も厚いのが特徴です。
中でも、同社が果樹栽培事業として力を入れているのが、日本国内におけるブルーベリーの栽培です。
同社は独自に「バッグカルチャーシステム」を開発。これは、日本ではブルーベリー栽培は難しいという概念を覆した画期的なシステムで、需要は急増中。現在350件以上の農家に伴走し、日本におけるブルーベリー栽培という新たな可能性を拡げています。

『オーシャン貿易』の詳細はこちら

『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』の詳細はこちら

ワークライフバランスを大事にした、ミランダさんが考えた農業とは

ミランダファーム園主・ミランダさん(通称)

岐阜県安八郡。長良川や木曽川など、清流に囲まれた水の豊かな地域で、田植えの時期にはたっぷりと水を湛えた田園風景が広がるのどかな町です。ここで生まれ育ったミランダさんは、教育者を目指して大学を卒業後、塾講師として活躍。講師の他、採用業務なども任されていましたが、自分の志す方向性と、会社から求められているものとのズレを感じるようになり、9年で退職。次の人生は、自分の想いを貫くことができる仕事がやりたいと、農業へのチャレンジを決めます。

ミランダさん

祖父が専業の米農家で、幼い頃は田んぼが遊び場だったので、農業は身近でした。父はサラリーマンでしたので、父が所有していた4000㎡の土地を相続することにしました

土地は手に入れたものの、何を作るか何も決めていなかったミランダさん。農業を始めるにあたり、自身で条件を3つ決めます。
1.ワークライフバランスを重視し、一年中農地に縛られるものは作らない
2.他の人がやっていないことをやる
3.脱サラをしたからには、就農から短期間で収穫できるもの

この条件により、まず米ではなく果実栽培という選択をします。当初はいちごも考えたそうですが、年中忙しくなってしまうために除外。人気の桃やぶどうは、初期収穫までに時間がかかることや、寒暖差がそれほど大きくないという自然環境を考えると、岐阜では糖度が乗りにくい。目を付けたのがじわじわと人気が出ているブルーベリーでした。ミランダさんは、岐阜県美濃加茂市や愛知県岡崎市にあるブルーベリー農園に足を運び、実際に生のブルーベリーを食べ歩きました。

ミランダさん

それまで、ブルーベリーを生で食べるという感覚はありませんでした。小粒で酸っぱいので、加工しなければ食べられないという先入観を持っていました。ところが実際に食べてみるととても甘くて美味しく、概念がガラリと変わり、将来性のある果実だと思いました

ミランダさんは、ブルーベリー栽培を始めるにあたり、ネットで徹底的にリサーチする中でオーシャン貿易を見つけます。即座に資料請求し、事業内容などを調べたところ、企業の安定性と理念に共感。さらに担当者と会った際には、前職で“人を見る目”を養っていたこともあり、信用できると確信し、協力を仰ぐことを決断します。

個々の農家の栽培環境に応じた、ブルーベリーに特化したプロとしての提案

ミランダさんは、4000㎡の水田を1m嵩上げして造成し、2020年からブルーベリーの栽培を始めます。栽培には欠かせないのが水です。この地はもともと水質の良好な水が豊富にあることをわかっていたミランダさんですが、よりきれいで安全な水で作ることで、安心して食べてもらえるブルーベリーを育てたいと、156mの深井戸を穿井。すると、飲料使用が認められるほどの良水が自然湧出し、ポンプで汲みあげずとも湧き出ています。

ミランダさんの最大の懸念事項は土壌でした。これに関しては、オーシャン貿易のサポートで培地にアクアフォームを使うことと、さらにこの環境でも味の良い実が成る品種を選定。初年度は、狭地に700ポットを密植し、狭地でも樹を育てることができるようアドバイスを受けました。

左:ミランダさん 右:オーシャン担当者

オーシャン担当者

ブルーベリーの栽培を始めるにあたって大事なことは、目的を観光農園にするのか、出荷するのかということです。ミランダさんは当初から観光農園とすることを目指していましたので、完熟した大粒の実を、一番美味しい状態でお客さんに食べていただけるよう、苗を植える時期を考えて提案しています

ミランダさん

担当の方が苗の植え付け方法から、病害虫対策まで、まさに手取り足取り指導してくれ、1年半で収穫まで漕ぎ着けることができました。完熟の生のブルーベリーの美味しさを、より多くの人に知ってもらいたくて、観光農園というカタチで発信しています

ミランダさん

少しでも迷うことがあれば、すぐに聞ける人がいるというのが何よりありがたいです

ブルーベリーを通じて地域を活性化させたい

栽培に関しては、オーシャン貿易の担当者が寄り添ってくれていたことで、特に苦労はなかったと語るミランダさんですが、ちょうどこの時期に新型コロナウイルスの蔓延により、観光農園は休園を余儀なくされます。収穫したものを、自ら売りに行くなど苦労したものの、コロナ明けからの広告の出稿や、SNSの活用など、積極的に広報活動を行う原動力にもなったようです。またDIYでバーベキュースペースを作るなど、敷地内の整備を進めた結果、ここ数年は収穫期に多くの家族連れで賑わうようになったと言います。

さらに、ミランダさんは農園のある輪之内町が、他に観光目的となる魅力のあるスポットがないことから、より認知度を上げるためには、自社だけではなく仲間を作ることが大事と、2024年には愛知、岐阜、三重、静岡にある7つのブルーベリー農園と手を組んで「パープルラボ」を立ち上げました。剪定技術の講習会や、商品開発会議など、定例会を開催するほか、農園を回るツアーを組むなど、東海エリアのブルーベリー農園を盛り上げようとさまざまなイベントを企画しています。

ミランダさんに今後の課題を聞くと、

ミランダさん

ズバリ夏の暑さ対策です。ブルーベリーの収穫時期は6月からお盆ぐらいまでなので、猛暑の時期になります。おいしい実が成っても、暑すぎて集客が難しくなっています。酷暑となる晴天よりも雨天時の方がお客さんは多くなっているので、雨天でも収穫できるようなハウスを作ったり、猛暑になる前に収穫できる品種に切り替えたりするなど、新たな対策を立てているところです。まずは冷房、トイレ完備のトーレラーハウスを設置しました。「農家レストラン」という名目で、地場の食材を使ったランチやスイーツを妻が考えて提供しています。一年に一つは新しいことをやっていきたいですね。

抗酸化作用が高いと注目されているブルーベリー。日本人は大きな果実を好む傾向があると言われ、まだまだ栽培農家はそれほど多くはありませんが、ミランダファームのように、いつか品種ごとで食べ比べができるようなブルーベリー農園が各地に多数できる日も、そう遠いことではないかもしれません。

『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』の詳細はこちら

商品名

ブルーベリー人工培地養液栽培システム『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』
初期導入コストの目安:100万円~600万円(税込)

お問い合わせ

オーシャン貿易株式会社 アグリ課
〒604-8134 
京都府京都市中京区六角通烏丸東入堂之前町254 WEST18 4階
TEL:075-255-2400
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取材協力

ミランダファーム(MILAND FARM)
https://miland-farm.com/

Instagram
https://www.instagram.com/miland.blueberry/?hl=ja

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