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肥料や農薬とは異なる新たな農業資材「クロスバリュー」で植物自身がもつパワー全開!安定収量、高品質な農作物の栽培が可能に

肥料や農薬とは異なる新たな農業資材「クロスバリュー」で植物自身がもつパワー全開!安定収量、高品質な農作物の栽培が可能に

農林水産省は、2021年に「みどりの食料システム戦略」を策定。日本の農業や食品産業のサステナビリティの向上を目的に、2050年を見据えて環境負荷の低減と食料の安定供給を目標としています。
具体的には化学肥料の使用量を30%削減することや、化学農薬リスクの50%削減など、数値目標を掲げながら、単なる環境対策ではなく、気候変動や担い手不足など、農業全体が抱える課題解決とともに、経済成長も視野に入れている点が大きな特徴です。

その一つの手段として注目されているのが、「バイオスティミュラント」と呼ばれる、肥料や農薬とは異なる新たなカテゴリーの農業資材です。バイオスティミュラントとは、作物本来のポテンシャルを引き出すことによる生育・収量の改善や環境ストレスへの耐性の向上、さらに土壌の健全化を目的とするなど持続可能な資材として、農林水産省が導入を進めています。

具体的な商品として注目されているのが、2023年に日本農薬株式会社が上市した微生物資材の「クロスバリュー」です。今回は、2023年から「クロスバリュー」を使用している、大阪府富田林市にあるナカスジファームの東條司裟さんにお話を伺いました。

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栽培面積も生産量も大阪府下トップクラス

「泉州水なす」や「大阪なす(千両なす)」など、なすの生産地として知られている大阪府。中でも123年の歴史を誇るナカスジファームは、ハウス栽培が2.2ha、その他作物の露地栽培が2.2haと大阪府下最大規模の栽培面積を誇り、およそ10種類のなすを年間約150トン生産しています。特に地域の特産品である「大阪なす」に力を入れており、権威ある品評会で受賞歴を重ねるなど、生産量だけでなく質の高さにおいてもトップクラスです。

「このエリアの農業を支えている中心的な存在とも言えるのがナカスジファームです。この規模でしか経験できないことが多々あると感じたことと、何より社長の人柄や経営理念に惹かれました」。
こう語るのは、入社5年目の東條司裟さん。農業大学校で野菜の栽培から販売まで幅広く学ぶ中、農家実習で出会ったのが、4代目社長の中筋秀樹さんでした。
中筋さんは、“農業のあるべき姿を創造する”を理念に掲げ、伝統的な農作物の栽培を伝承するとともに、次世代の農業リーダー育成のために農業塾を企画運営するほか、「農業体験型レクリエーション」と称して、一般の人になすのBBQを楽しんでもらう機会を作るなど、人とのつながりを大事にしながらさまざまな取り組みにチャレンジしています。

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東條司裟さん

東條さん

『もっとできる!』『今が最適ではない!』という社長の言葉が社内に浸透しており、どの部門のスタッフも、向上心を持って日々取り組んでいるところが当社の魅力ですね

ナカスジファームでは、なすの他、きゅうりや海老芋など、年間およそ30種類の農作物を栽培しており、40人ほどのスタッフが生産部、販売部、総務部と役割を分担。各々が得意分野を生かし、プロフェッショナルな視点で自らの役割に専念しています。東條さんは、生産部で栽培管理と生産管理を担当。人員配置の計画、肥料や資材の発注などを一任されているとのこと。

東條さん

大阪なすは、手作業での処理工程が必要で、手間がかかります。この工程が不要な品種に変えている農家さんも増えていますが、我々は大阪なすにこだわりを持って作り続けています。ただ、昨今の猛暑で、なすが高温障害やなり疲れにより根の傷みが激しくなり、樹勢の維持も難しくなってきています。安定した品質と収量を確保するためには樹勢の維持が必要不可欠です。そこで、根の状態を健全に保つことが樹勢の維持の一助になると考えており、そのような資材を求めていました。

微生物の力で根を健全化する「クロスバリュー」

日本農薬が発売した「クロスバリュー」は、農薬ではなく微生物の力で環境ストレスに強い作物を育てるための農業資材です。土壌の水分吸収をサポートし、根の発達を助けるバチルス・リケニフォルミスと、吸収しにくいリン酸を溶かし、養分吸収をサポートするバチルス・ズブチリスの2種類の微生物を含み、作物の根圏で増殖することで根を健全化。植物をより健康的な状態にすることで、収量の安定化や品質向上が期待できるという、まったく新しい資材です。

2023年、日本農薬総合研究所研究員の坂東克哉さんは、中筋社長にクロスバリューの試用を依頼。まずきゅうりでデータを収集することになりました。
クロスバリューを使用したエリアと無処理のエリアの収量を比較。初年は使用エリアの微増に留まりましたが、2024年10月に病害がこのエリアに蔓延。近隣の農家の収量が激減する中、ナカスジファームのクロスバリューを使用したエリアでは、無処理エリアより1割強収量が多く、しかも質の良いきゅうりが収穫できたことから、クロスバリューの効果が明らかになったという結果に至りました。

※上記結果の詳細
●場所:大阪府富田林市(2024年)[社内試験]
●品種:セレクト
●薬剤:クロスバリュー:500倍(50mℓ/ポット)
●処理:8/15 灌注処理
●定植:8/15
●収穫:9/11~12/2

東條さん

クロスバリューを使用したエリアでは1日に90本の収量があり、無処理は80本でした。その差はわずか10本と思われますが、収穫は毎日、4カ月間続きますから、その差は大きいんです。農作物は自然条件の影響を7~8割受けます。残りの2~3割をいかに完璧に管理ができるかがポイントで、農業資材の見極めなど、農家の腕の差になってくると思っています

東條さんは、23-24年作でなすの栽培にもクロスバリューの試験的に導入を決めます。驚くほどの劇的な変化はありませんでしたが、「急激な変化を求める資材ではないと考えています。日々、少しずつ良さを実感できることが、土壌にも根にも負担なくじっくりと作用している証拠」だと語る東條さん。「年々気温が上昇しているため、今後はより差を感じるようになるのではないか」とも続けます。

コストパフォーマンスの良さを伝えたい

クロスバリューのさらなる効果として、収穫期後半でも安定した収量が得られることも明らかになりました。

東條さん

きゅうりで試験をした際、樹のもちが良くなったと感じました。通常、収穫期の後半になるほど樹が枯れていくのですが、クロスバリューを使用すると、枯れることなく収穫を続けられました。きゅうりは収穫期後半まで樹勢を維持することがとても難しいのですが、実が生り続けていたと感じました。他より1週間長く収穫できれば、その分収入が増えるわけですから、長く作れることが経営にも大きく関わってきます

一方、日本農薬技術普及部の森俊之佑さんは、「農薬のように、100%害虫を死滅させるとか、完全除草できるというようなものとは異なり、元々農作物が持っている力を引き出すのがクロスバリューのようなバイオスティミュラントです。これまで90%しか発揮できなかった農作物の力を100%近くにまで高めることを目的としています。もっとも違いがよくわかるのが、元々農地ではなかった場所を農地に転用したとき。こうした土地では土壌の力が弱いため、クロスバリューの効果がより明らかになるのでは。クロスバリューは農作物に直接作用するのではなく、微生物が土の中や農作物の根の環境をより良くしていくものです。大きな変化を短期間でもたらすものではないため、農家にとっては導入に踏み切るのが難しいという現状もあり、これが課題となっています。」と語る森さんに対して、「収量が10%増えることは大きいですよ。他の同様の資材と比べて、コストパフォーマンスが抜群に良い。特にナカスジファームで作っている海老芋は単価が高いですから、積極的に導入を考えています。さらにデータを収集して、効果が明らかになったら、他の農家にも普及していくはずです」と東條さん。

より精度の高い農業管理の実現を目指す

苗の価格が上昇している昨今、計画していた収穫期の終了時まで予定通り収穫できることが理想です。これまでは、“例年”の状況から、各農家の経験と“勘”に頼る部分が多かったのですが、これからはデータの収集と分析による、より効率的な農業に転換していかなければ、持続できないと東條さんは語ります。

東條さん

温度や湿度、日射量などの環境データを取得し、品質や収量との関連性を分析したいと考えています。土壌分析は毎シーズン行っていますが、土壌の状態が数値化されることで、肥料の適量が明確になり、経費の削減にも繋がります。クロスバリューに関しても、日本農薬さんと一緒にさらに多くのデータを収集し、より効率的に使用できるよう、考えていきたいと思っています

続けて、今後のナカスジファームの役目として、東條さんは次世代の農家の育成も重要な柱に掲げています。新規就農者向けの農業塾の開催しかり、農業体験もまた、未来の農家に繋がるためには欠かせない。スキルを身に付けることはもちろん、地域の農家と繋がることで、新規就農へのハードルも下げることができると考えているそうです。

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日本農薬総合研究所の坂東克哉さんと東條さん

こうした活動に日本農薬も賛同。坂東さんは協働企業として、ナカスジファームについて、

坂東さん

どこの農家も人手不足から、最適期に野菜を一気に収穫することが難しくなっています。少しでも時期がずれるとそれだけ秀品が減ってしまいます。その点、ナカスジファームさんは人材も豊富で質のいい野菜を最適期に多く栽培している、地域農業のリーダー的な存在です。今後もクロスバリューをはじめ、持続可能な農業の実現に向けて、ナカスジファームさんからの声を聞き、課題解決に向けた商品を開発し、共に取り組んでいきたいと考えています。機会があれば、ナカスジファームさん主催の農業塾に参加し、農家さんに資材についての話もできればと考えています

<取材協力>
ナカスジファーム
〒584-0048 大阪府富田林市西板持町2丁目11番25号

お問い合わせ

日本農薬株式会社
〒104-8386 東京都中央区京橋1-19-8 京橋OMビル
国内営業本部 技術普及部 広告宣伝グループ
TEL:0570-09-1177

クロスバリュー特設サイト

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