
数多の企業が果たせなかった雑草問題解決を実現する抑草ロボット
『みどりの食料システム戦略』などで有機水稲栽培への注目度は高まっています。ですが、夏期の除草作業の負担は大きく、新規就農のハードルとなっているのが実情です。
雑草や害虫を駆除できるアイガモ農法では、飼育に手間とコストが掛かる他、効率が一定せず、アイガモの処理で生産者の心理的負担が大きいというデメリットがあります。そこで開発されたのが自動抑草ロボット『アイガモロボ』。

自動抑草ロボット『アイガモロボ』。遊び心のあるくちばしも特徴です
名前のとおり、アイガモのように水田内を移動し、雑草の生育を抑制するスマート農機です。

水田全体を縦横無尽に走り回り水を濁らせることで、雑草の光合成が妨げられ生育が抑制されます
「アイガモロボは、泥を掻き上げて水を濁らせ、雑草の光合成を抑制して成長を抑える、世界初のロボットです」と話す株式会社NEWGREENの中村さんは、自動車メーカーで設計を行うかたわら、有機水稲栽培にもチャレンジ。その経験を生かして「アイガモロボ」を開発しました。

左からISEKI Japan・五十嵐圭介さん、NEWGREEN・中村哲也さん、井関農機・藤井宏美さん
10年の開発期間を経て発売された初代は瞬く間に完売。改良を加えた第2世代が本年発売となりました。「価格は半分、重さも10kg減の6kgに。よりスマートに、かつ導入しやすくなりました。もちろん抑草効果は向上しています。生まれ変わったアイガモロボ、自信作です」と中村さん。
持続可能な有機水稲栽培の強い味方、第2世代『アイガモロボ』
「第2世代の最大の特長は、進化した航行性能。推進方式を柔軟性と弾力を兼ね備えたブラシ型パドルに変更しました。ブラシが水田の土を掻き上げ、効率良く水を濁らせます。走破性も向上し、部分的に水深5cm以下になるような浅瀬があっても乗り越えることができます。苗へのストレスも最小限に抑えました」と話すのは、井関農機の藤井さん。

ブラシの根元と先端で太さを変え、走破性向上と稲への負担を軽減
農研機構との実証実験では、代かきから中干しまでアイガモロボを稼働させ、機械除草の回数が平均58%減少したと言います。また、稲の幼穂形成期の雑草乾物重も稲の生育に影響のない16.6g/㎡に抑えられ、収量も平均10%増加したそうです。

営業を担当する五十嵐さんは「充電や燃料など初期費用以外のコストが掛からないのも生産者さんに喜ばれる点。第2世代は、電源ボタンを押すだけでずっと抑草できるのもポイント。太陽光電池もより長持ちし、組み立てもメンテナンスも簡単で、年配の生産者さんも安心して使えるよう生まれ変わりました」と話します。
スマホアプリを使えば、作業終了時の帰還位置や進入禁止エリアの設定、稼働状況の確認など詳細な操作も簡単に可能です。「10a当たり2時間の稼働でしっかり効果を発揮します。1台を複数の水田で使ったり、地域の生産者さんで共用する使い方もできます」と藤井さん。五十嵐さんも「スマート農機導入や有機栽培への転換などで使える補助金も多くあります。収量増加と人・時間コストが削減できるので、大きな費用対効果を実感いただけるはず。今後の水稲有機栽培の定番、そしてマストなスマート農機になると期待しています」と話します。

「有機栽培はもちろん、物価高・円安で農薬などの価格高騰や除草の人不足に悩む慣行栽培の米農家さんにも使っていただければ、薬剤・人件費のコスト削減が可能。日本の農業の持続可能性の向上に一役買える存在になると期待しています」と中村さん。スマート農業で持続可能な社会の実現への貢献を目指す井関農機。アイガモロボは、その代表と言える製品に成長していくことでしょう。
注目POINT!
弊社はアイガモロボの他にも、Jクレジットや可変施肥による化学肥料削減など、環境保全技術の拡大に取り組んでいます。
お問い合わせ
井関農機株式会社
住所:
・本社 愛媛県松山市馬木町 700番地
・本社事務所 東京都荒川区西日暮里 5丁目3番14号電話番号:03-5604-7602
商品:自動抑草ロボットIGAM2『アイガモロボ』
価格:275,000円(税込)
















