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56歳からのチャレンジ。夫婦二人三脚で生涯の仕事と決めたブルーベリー栽培

56歳からのチャレンジ。夫婦二人三脚で生涯の仕事と決めたブルーベリー栽培

「生のブルーベリーの美味しさをもっと多くの人に知ってほしい」と、愛知県知多郡美浜町に、2024年6月「ブルーベリーの里みはま」がオープンしました。オーナーの鳥居哲典さんは、農家の5代目。食品メーカーに32年間勤務したのち、新しいことにチャレンジしたいとブルーベリーの栽培を始めました。鳥居さんが採り入れたのが、最短で1年半で収穫が可能になる世界初の養液栽培システム「ブルーベリーバックカルチャーシステム」。奥様と二人三脚で立ち上げた観光農園で話を伺いました。

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ブルーベリー栽培に将来性を見出す。貿易会社が開発したブルーベリー栽培システム

「食」を中心に世界と日本を結ぶオーシャン貿易株式会社 代表取締役会長 米田多智夫氏

「ブルーベリーバックカルチャーシステム」を開発したのは、京都に本社を構えるオーシャン貿易株式会社。水産物や畜産物、青果物などの輸入販売をはじめ、日本の鮮魚や種類などの輸出、生花の海外生産と輸入などを手掛けています。売り手、買い手、社会のすべてに良いものを提供するという企業理念「三方よし」で、事業を展開。商品開発に関しては、自社試験場で行うなど、常に生産現場の農家の立場に立って、きめ細やかな対応で新規就農者からの信頼も厚いのが特徴です。

『オーシャン貿易』の詳細はこちら

『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』の詳細はこちら

従来、ブルーベリーは酸性の土壌でないと育ちにくいのですが、「バックカルチャーシステム」では水はけと保水性のバランスが良いアクアフォームを培地に、土壌に依存せずに栽培することができます。また、根の環境を最適に維持できるため、収穫量が安定するのも大きなメリットです。さらにコンピューターで灌水、施肥を制御するため、作業に手間がかからず、安定して良質な実ができることから、観光農園に向いているのも特徴です。日本ではまだまだブルーベリーの栽培は一般的ではありませんが、このシステムにより着実にブルーベリーを栽培する農家が増えています。

早期退職で農業に本格参戦。年齢的にブルーベリーが最適

名古屋市から車で約40分。いちごやぶどうの観光農園が点在し、自然豊かな知多半島南部。もともと鳥居さんのお父様がこの地域で米とみかん、キウイフルーツを作っていました。そのため鳥居さんは幼い頃から農作業の手伝いはしていましたが、大学卒業後は食品メーカーへ就職。新規事業の立ち上げなど、やりがいのある仕事を任され、あっという間に30年が過ぎていたといいます。ただ、このまま同じところにいては成長しない。何かを始めるなら今しかない!と、56歳で早期退職を決意。

ブルーベリーの里みはま・オーナーの鳥居哲典さん

鳥居さん

もともと食べることが大好きで、何ができるか考えた時にふと思い出したのが、かつて生で食べたブルーベリーの美味しさでした。まだまだ生で食べられるところは少ないので、将来性があると思ったのです。そこからブルーベリー栽培について調べるうちに、行き着いたのがオーシャン貿易でした。短期間で収穫でき、素人でも始めやすいことと、実が大きく味が良いこと、さらにサポート体制がしっかりしていることが決め手でした。

鳥居さんは、集客も収益も見込めるいちご栽培も考えたといいますが、設備投資額が大きく、さらに年齢的に50歳以上の場合は補助金が受けられないため断念。オーシャン貿易の「ブルーベリーバックカルチャーシステム」の導入を決め、水田だった約3000㎡を埋め立てて1000本のブルーベリーの栽培を始めました。鳥居さんは早期退職する際に、次に何かを始める時は、“奥様と一緒に”と決めていたそうです。とはいえ、退職は奥様にとっても大きな問題だったはず。

鳥居さん

会社をいつ辞めるの?と妻から言われました。別に何をやるか決めていなかった段階でそう言ってもらえたので、辞めようと決めました。そうでなければブルーベリー栽培は始めていなかったと思います。家族の協力あっての農園です。

農園では37種類、1000本のブルーベリーを栽培

こうして奥様と二人三脚でのブルーベリー栽培が始まりました。
「ブルーベリーの里みはま」の特徴は、37種類という品種の多さと、6月から8月の開園中は、途切れることなくもっとも美味しいブルーベリーが食べられるということです。

鳥居さん

ブルーベリーの食べ頃はどの品種も約2週間です。6月上旬から8月まで、旬の実が食べられるよう品種を選んでいます。品種によって味、香り、色、大きさ、すべて異なります。いつ来ても10〜15種類食べ比べはできますが、どんどん品種が変わっていくので、シーズン中、最低3回は来てもらえると嬉しいですね。ブルーベリーの魅力を知ってもらいたいですから。

すべてが初めての取り組みで、立ち上げ時には病気に罹ったことも。そんな時でもすぐに写真をLINEで送り、オーシャン貿易の担当者に相談。速やかに対応してもらえたことで、安心して作り続けることができているといいます。

「鳥居さんは、とにかく研究熱心です。害虫や病気など細かく観察して、何か異常があればすぐに対応しています。やはり農業や食に関わってきた経験があるからでしょうね」(オーシャン貿易担当者)

取材時にも、鳥居さんは、猛暑だったこの夏以降の剪定の時期や方法について事細かに質問をしていました。

真夏の集客と農地拡大が課題に

オープンから2年が過ぎ、安定した収穫量が見込めるようになったという鳥居さん。目下の課題は集客とのこと。1年目はInstagramをメインに発信、2年目は道路脇に大きな看板を設置しましたが、やはり望んでいる客数の8割程度にとどまっているといいます。

ブルーベリーの里みはま Instagram

せっかく大きくて美味しい実がなっても、時期が過ぎてしまえば落ちてしまいます。旬の実をすべてお客さんに食べてほしい。そのための集客に悩んでいるそうです。

夫婦二人三脚で農園の管理・運営を行なう

鳥居さん

ここは近くに人気の観光施設が点在しています。観光コースの中の一つとして定番化してくれると良いのですが。あとは、やはり暑さですね。ちょうど一番暑い時期の開園になります。ブルーベリー自体は暑さに強いのですが、炎天下でのブルーベリー狩りは、どうしても避けられてしまいますから。暑さ対策が、集客にもつながってくると思いますので、来年の課題として考えていかなければなりません。

鳥居さん

もう一つ、気にかけていることは夫婦二人での生産性です。収益面からみても、二人でやるのに十分な規模なのですが、やはり収益を増やしていくためには株数も増やしたいとの思いはあります。ただこれ以上場所がないのです。持っている農地は山の斜面で難しく、現在の約3000㎡に1000本がマックスで増やすこともできません。あとはいかに付加価値を付けて、販売を視野に入れていくかだと思っています。

瞬間冷凍で美味しさを丸ごと保存。あらゆる可能性を模索中

鳥居さんは、今年から限定でのギフト販売や、美浜町のふるさと納税の返礼品提供も始めました。いずれも収穫期に余剰が出た場合のみで、一般販売はしていません。少しでも多くの人に生のブルーベリーを食べてもらいたいとの思いからです。
さらに、今年から瞬間冷凍機を導入。通常の冷凍とは異なり、急速に温度を下げることで細胞膜や組織を破壊することなく凍結するため、解凍後も元の状態に近い品質が保たれます。生で食べるのが一番美味しいのですが、実が落ちそうになる前に収穫して瞬間冷凍することで、販売にもつなげたいとのこと。

実際に瞬間冷凍したものと普通に冷凍したものとを食べ比べると、味の濃厚さの違いに驚くほどです。この美味しさを、年中家庭で味わえるなら、多くのお客さんが買い求めるように思います。

鳥居さん

理想としてはそうなんですが、収量を増やすことが難しい現状で、観光農園と冷凍品の販売とのバランスが悩みどころです。これからいろいろな策を考えていきたいとは思っています。

試行錯誤しながらも、楽しそうにブルーベリーと向き合う鳥居さんを見つめる奥様は、
「農家に嫁いできたのに、これまではほとんど農作業はやってきませんでした。初めて二人でやり始めて、とっても楽しいですよ。来てくださったお客様が、ブルーベリーの実の大きさと美味しさに感動したと言ってもらえることが何よりの喜びです」(奥様)

一年の半分はブルーベリーの苗木の剪定を細かく行っているという鳥居さん。いつも奥様と二人で向き合って剪定作業を進めています。剪定場所をお互いに確認するためでもありますが、二人での会話も楽しんでいるようです。

鳥居さん

妻が背中を押してくれたこともありますが、迷ったらまずはやってみることですね。やるかやらないかだったら、絶対にやった方がいい。やりながら考えていくことが大事だと思います。親父は88歳で今も農業をやっていますから、私もまだまだ農産物に関わっていきたいですね。

大粒にこだわったブルーベリーを、観光農園で多くの人に食べてもらいたい。さらに一粒も無駄にすることなく、瞬間冷凍で年間販売もしていきたい。あらゆる可能性を模索しながら、夫婦二人で来年も多くのお客様を迎える準備が、すでに始まっています。

『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』の詳細はこちら

商品名

ブルーベリー人工培地養液栽培システム『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』
初期導入コストの目安:100万円~600万円(税込)

お問い合わせ

オーシャン貿易株式会社 アグリ課
〒604-8134 
京都府京都市中京区六角通烏丸東入堂之前町254 WEST18 4階
TEL:075-255-2400
お問合せはこちら

取材協力

ブルーベリーの里 みはま
〒470-2404
愛知県知多郡美浜町大字河和字小坂145番地

HP
https://blueberry-mihama.com

Instagram
https://www.instagram.com/blueberrynosato_mihama/

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