九条ねぎ“一筋”で築いた成長の歩み
こと京都は創業以来、六次産業化モデルを実践しつつ、安定的な供給体制と抜群のブランド力を構築してきました。2023年度には売上高20億8,000万円、従業員204名という規模にまで成長。しかも平均年齢は36歳と、若く活気ある組織です。
こと京都の強みは、京都発の伝統野菜である九条ねぎに専門特化していること。1300年以上の歴史を持ち、独特の甘味と柔らかさで多くの料理に欠かせない九条ねぎの中で、同社がブランド化を図っているのが「こと九条ねぎ」です。

京都市内(又は亀岡市内、南丹市内)にある圃場。自然環境や産地の特性、土地環境に合わせた栽培方法を取り入れている。
「市場で『九条ねぎ』という名で売られているものの中には、実はほとんど原種が含まれていないものもあります。当社は『あんじょう』という原種に近い品種を使用しています。これは、再現性が高く、甘さと柔らかさを兼ね備えた品種です。そして、産地は京都府内に限定しつつ、複数の産地をリレー形式に。さらに栽培方法は、慣行農法をベースに、農薬や肥料はできる限り抑え、安全・安心を徹底しています。私たちはこの3つを満たしたものだけを『こと九条ねぎ』と呼んでいるのです。」
『あんじょう』は栽培が難しく、手間もかかる品種ですが、一度食べるとその味の違いに感動し、リピーターになる顧客も多いそう。山田常務は、
「最初はカットねぎを持参し、未開拓の地域であった東京のラーメン店も訪ね歩いて営業しました。非常に反応が良く、徐々に関東圏のスーパーでも扱ってもらう量が増え、自然と『生産・加工・販売』の自社一貫体制が確立されていきました」と、当時を振り返ります。

父である社長の意志を引き継ぐ山田祐揮常務。
生産から販売まで!農業の6次産業化を体現すること京都の強み
こと京都の「生産・加工・販売」の自社一貫体制の強みは、高品質な九条ねぎを安定的に供給できる点です。天候や市場の影響を受けにくい持続可能な事業運営を実現し、ブランド化された九条ねぎを全国の取引先に提供することで、高い評価を得ています。
「産地に関しては、京都市、亀岡市、南丹市美山町の3ヶ所にて、季節ごとのリレー方式で栽培しています。気候や土壌の違いを活かしつつ、災害リスクや季節変動にも対応できる体制を築いています。収穫した翌日には工場で加工し、最短3〜4日以内に出荷します。他社だと1週間以上かかることもある中、このスピードは当社の強みですね」と山田常務。
また、高い技術で1mmという極薄にカットされた商品は、ねぎが苦手な人にも食べやすいと好評です。今後は、すでに開拓済みの関東圏だけでなく、九条ねぎの知名度が低い北海道や東北地方にも、九条ねぎの文化を持っていきたい、と話します。

葉は柔らかく、甘くて風味の良い九条ねぎ。美味しさを追求した『こと九条ねぎ』ブランドとして、多くのファンに愛されています。
さらに、同社の販売スタイルについては、
「顧客との関係づくり以外にも、『つなぐ課』というキッチンカー部隊を通じて、スーパー店頭やイベントに出向き、おばんざいを振る舞いながら、直接コミュニケーションを取ることも大切にしています。集客支援やブランド認知の向上につながるだけでなく、社員にとっても消費者の声を肌で感じる貴重な学びの場。従来の手法にとらわれないやり方で規模拡大を目指しています」。
働きやすさと挑戦を両立する、こと京都の環境づくり
こと京都の成長を支えているのは、九条ねぎの品質管理や供給体制だけではありません。社員一人ひとりが挑戦できる制度を整え、多様な人材が活躍できる環境をつくってきたことも、大きな原動力になっています。現在200名を超える大きな組織になり、福利厚生や評価制度など働く環境も整備。各種休暇制度や研修、資格取得支援、社内活動なども大手企業並みに充実しています。

「会社として大切にしているのは“成長の見える化”です。3カ月ごとの面談で目標を確認し、その達成度を点数化。給与や昇進に反映させる仕組みを設けています。何を頑張ればどう評価されるのかが透明だから、若い社員も迷わず挑戦できますし、中堅社員には部下をしっかり育てる意識が根づきました」。
また、部署を越えてキャリアを広げられるのも特長のひとつ。営業から生産へ、加工から企画へと、自ら手を挙げて異動する社員も珍しくありません。やりたいことに挑戦できる環境が、社員の成長と組織の柔軟さを育んでいます。
さらに、ベトナム、カンボジア、インドネシアなどからの外国人技能実習生も、現場を支えるスタッフとして活躍しています。実習が終わっても9割以上が残って勤務を続けるそうで、定着率の高さからも同社の魅力が伝わります。
「コミュニケーションは活発だと思います。言葉や文化の違いを超えて共に働く姿勢が、会社全体の風通しを良くしてくれていますね」と、山田常務は笑顔を見せます。
『こと九条ねぎ』だからできる、誇りと挑戦の仕事

こと京都は、地域と関わるさまざまな活動に積極的に参加しています。子ども食堂や防災イベントへの参加、キッチンカーを使用した体験型イベント『九条ねぎ祭り』の開催など、社会と直接つながる機会が豊富にあります。
「制度や仕組みありきじゃなく、どれも自然発生的に広がっていった感じです。単に生産・販売するだけでなく、九条ねぎを通じて社会に貢献できる仕事だと自覚できる。それが当社で働くやりがいにもなっているのではないでしょうか」。
さらに、こと九条ねぎだからこその魅力を、山田常務はこう語ります。
「自分たちがこの伝統ある京野菜を守っていくんだ、という誇りややりがいはありますね。実際、栽培に手間がかかる『あんじょう』という品種は、私たちが守っていかないとなくなってしまうでしょう。また、未開拓の市場を開拓していくビジネスとしての面白さもあります。将来的には社内ベンチャー制度なども導入できればと考えているので、九条ねぎの認知度が高まるアイデアを、どんどん形にしていってほしいですね」。
100年企業を目指して、ともに未来を描く仲間へ
こと京都は、九条ねぎ一筋で独自の道を切り拓き、伝統を守りながら新しい挑戦を続けてきました。同社のさまざまな取り組みの背景には、農業界を牽引していくんだという強い意志が感じられます。

「社長の考えのベースには、『農業界のために何をすべきか、何ができるか』という想いがあります。社員が安心して働ける環境を提供することが、社員の挑戦や成長につながり、ひいてはそれが会社や農業界の成長につながると考えています。」と力強く語る山田常務。さらに、
「当社は、条件や経験よりも“挑戦したい気持ち”を一番大事にしています。生産・加工・販売といろんなキャリアを積むことができますし、独立を目指す人には支援制度もあり、独立後によく見られる厳しい制約もありません。新しいことを面白がれる人、仲間と一緒に成長したいと思える人なら、必ず活躍できると思いますね」
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