自然の豊かさが、そのまま茶の輪郭になる「Made in YAMAZOE」

お茶は、土と水と空気に左右される作物です。どれか一つが欠けても、香りの立ち方や旨みの厚みは変わってしまう。
大和園が拠点を置く山添村は、まさにその三つが揃う場所だといいます。
強い土、美しい水、澄んだ空気。さらに、山の気配が濃い土地ならではの寒暖差が、茶葉の中に滋味を蓄えさせる。大和園はこの土地の力を“条件”として語るのではなく、**日々の気候と「会話をする」**ように向き合いながら、茶畑を育てています。
同社が掲げる「Made in YAMAZOE」という言葉には、産地表示以上の意味があります。
それは、山添という土地への誇りであり、自然の豊かさを絶やさない営みを続けるという宣言でもあります。
大和茶の起源と、受け継ぐ覚悟

大和茶の歴史は、弘法大師・空海が中国から持ち帰った茶の種に由来し、奈良の地で栽培が始まったことが「日本茶の起源」とも語られています。
そこから何百年もの時間をかけ、各時代のつくり手が技を重ね、日本茶文化へと発展してきました。
大和園は、その長い系譜を「過去の物語」として飾りません。
先人の熱を受け取り、次の世代へ手渡す。そのために、品質を追い込み、技を磨き、産地としての価値を更新し続ける——。大和園の茶づくりは、歴史への敬意と未来への意志が両輪になっています。
栽培から製茶まで一貫だからこそ、茶葉の魅力を最大化できる

大和園の強みの一つは、栽培から製造までを自社で一貫して担うことです。
茶葉は同じ畑でも、日照や気温、摘採のタイミングで表情が変わります。その“いま一番良い状態”を知るつくり手が、自ら製茶まで責任を持つ。だからこそ、茶葉が持つ本来の魅力を、最も良い地点まで引き上げられるといいます。
よいお茶はよい手仕事から生まれる。
大切に育み、丁寧に摘む。そのくりかえしが心へと届く。
この言葉どおり、大和園の仕事は「効率」のために香味を削るのではなく、むしろ工程を通して香りと旨みを立ち上げていく発想です。
茶葉一枚一枚の状態を見極め、手と目で感じ取り、技と心で仕上げる。その積み重ねが、大和園の“おいしさの再現性”を支えています。
闘茶の舞台で磨かれる「茶師の舌」と現場の技
大和園は、闘茶(茶の審査技術)においても全国トップクラスの茶師を擁し、日々「本物の美味しさづくり」に向き合っているといいます。
その裏付けとなるのが、数々の受賞歴です。
奈良県茶品評会:農林水産大臣賞(平成27〜30年、令和2〜3年)
奈良県茶園品評会:農林水産大臣賞(第32回、第35回、第46回、第47回) など
令和3年度 奈良県農業賞
奈良県茶審査技術協議会の優勝実績
奥中直樹さん、畑家善次さん ほか
全国茶生産青年茶審査技術協議会で全国2位(農林水産省生産局長賞)など
受賞はゴールではなく、現場にフィードバックされる“検証の機会”でもあります。
審査の舞台で鍛えられるのは、舌の感覚だけではありません。香りの出し方、火入れの塩梅、仕上げの方向性——「狙った味を、狙ってつくる」ための言語化と技術の更新が、茶づくりの精度を底上げしていきます。
“いつか大和茶が世界茶となる日”へ

大和園が目指すのは、ただ良いお茶をつくることにとどまりません。
「いつか、大和茶が世界茶となる日を目指し、日々努力している」——代表取締役社長の奥中直樹さんは、そんな未来像を描いています。
ギフトから日常のお茶まで、自社ブランドとして展開し、「心とカラダに美味しい」体験として届ける。さらに、生産・製造・販売・輸出までを事業として手掛け、産地の価値を外へ開いていく。
その根底にあるのは、山添の自然と共に呼吸し、この土地の美しさを守りながら、次の時代へつなぐという覚悟です。
“麗しの大和”から、世界へ。
大和園の一杯には、山添の空気、土、水、そして職人の手仕事が、そのまま溶け込んでいます。
企業情報
■企業名
株式会社 大和園
■所在地
奈良県山辺郡山添村菅生

















