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就農地の選び方から心積もりまで 就農希望者の実態と直面する悩みとは

就農地の選び方から心積もりまで 就農希望者の実態と直面する悩みとは

2017年07月29日

就農した理由は? 就農までにかかった期間は? 就農地の選び方は? 就農時の住居は? 新規就農者の多くが抱える悩みについて、全国新規就農相談センターの相談員の方からのアドバイスをご紹介します。

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就農地の選び方から心積もりまで。就農希望者の実態と直面する悩みとは

「農家になりたい」と思っても、就農する地域や作りたい作物を決め、どんな農業スタイルを目標にするかなど、決めなければならないことはたくさんあります。そこで、新規就農した方々がどんなふうに農業のスタートを切ったのか、就農してから10年以内の全国の新規就農者1万3,282名を対象に行われた「平成28年度新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとにリサーチしました。

さらに、新規就農で多くの方が抱く就農地選びや住居の悩みについて、全国新規就農相談センターの相談員の方からアドバイスをいただきました。

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就農した理由:「自分で経営できること」が1位

就農地の選び方から心積もりまで。就農希望者の実態と直面する悩みとは

新規就農した方のうちの半数以上が、就農の理由として挙げたのが、「自ら経営の采配を振れるから」。年代別にみると、この回答を選んだ方は、前回(平成25年度)での調査より確実に増えており、特に30代、40代に多く見られる傾向でした。

次いで「農業が好きだから」、「農業はやりかた次第で儲かるから」という答えが多数挙がり、「食べ物への品質や安全性に興味があったから」といった安全、健康への興味よりも、「農業=ビジネス」と捉えている方が増えてきているようです。

<相談員からのアドバイス>

新しく農業を始めようとする方の心構えとして大切なのは、強い意欲と情熱です。農業を取り巻く環境が変化する中で、営農を持続させていくためには、強い意志と知識が不可欠だからです。新たな農業・農村を構築していくためにも、多くの自治体が意欲の高い新規就農者を待ち望んでいます。

就農までにかかった期間:20代の約半数が1年半以内に就農

就農までにかかった期間:20代の約半数が1年半以内に就農

「農業を始めよう」と思って、情報収集などの具体的なアクションを起こしてから、実際に就農するまでにどのくらいの期間がかかるのでしょうか。

就農までに要した期間は全体的に、年齢が若いほど短くなる傾向があります。たとえば、1年半以内に就農した方の割合を年代別にみてみると、20代では46.3%、30代では36.0%、40代では32.6%、50代では40.0%、60代では25.0%。一方、3年以上かかった方は全体の3割ほどでした。

<相談員からのアドバイス>

農業を始めようと思ったとき、意欲ももちろん大切ですが、将来、どんな農業経営をやりたいかを明確にすることが大切です。目標とするスタイルがはっきりしたら、同じような経営をしている農家を訪問し、経営者の話を聞いたりするとよいでしょう。

就農地の選び方:「取得できる場所があったから」が約半数

就農地の選び方:「取得できる場所があったから」が約半数

気候や環境は農作物の生育や家畜の飼育に大きく関わるため、農業を始める場所選びはとても重要な問題です。新規就農者の就農地選択の理由として、上位に挙げられた理由は次の通りです。

1位 取得できる農地があったから(53.1%)
2位 就業先、研修先があったから(27.7%)
3位 行政等の受け入れ、支援対策が整っていたから(27.0%)
4位 自然環境がよいから(24.6%)
5位 その地域を以前からよく知っていたから(24.5%)

一定の広さの農地を確保することは決して簡単なことではなく、「取得できる土地があった」ということが一番大きな理由となるのでしょう。

<相談員からのアドバイス>

就農先を決める場合、「どこで」「何を作るか」のいずれかを決めないと前に進みません。場所から検討する場合、その土地で何ができるのかを考え、それを軸に営農計画を立てる必要があります。作物から検討する場合は、その作物を栽培するための適地を探します。どちらの場合にしても、自分の希望をまず決めることが大切です。

就農時の住居:実家を利用する人が28.1%

就農時の住居:実家を利用する人が28.1%

農地や機材などの取得のほか、考えなければならないのが、住居のことです。就農には資金が必要ですから、住宅については、できるだけお金をかけたくないと思うのが本音ではないでしょうか。

新規就農者のうち、住宅を確保する方法として最も多かったのが「実家」(28.1%)。就農地の選び方として「実家がある地域」を選択する方が増えており、実家が農業を行っていない場合でも、実家を生活のベースとして、その近くで就農する方が増えているようです。

実家の次に多いのが、「民間賃貸住宅」(18.1%)。「農家以外の空き家を借りた」(14.7%)と続きます。

<相談員からのアドバイス>

住居とともに考えておきたいのが、地域の方々とのつき合いです。農村は「閉鎖的」とか「よそ者を受けつけない」などと思われがちですが、基本的に共助を軸に成り立っており、「いい人が村に来てほしい」と願っています。農業用水や農道の利用、管理など、地域と協力しなければいけないことはたくさんありますから、そのような助け合いを通して、うまく農村社会に順応するように努めてほしいですね。

就農について調べれば調べるほど、多くの疑問や悩みが出てくるものです。全国新規就農相談センターでは、就農に関するさまざまな情報を提供し、個別の面談やメール相談を受け付けています。ぜひこのようなシステムを利用し、農家として自分らしいスタートを切ってみてはいかがでしょうか。

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全国新規就農相談センター
住所:東京都千代田区二番町9-8 中央労働基準協会ビル2F 全国農業会議所
TEL:03-6910-1133
https://www.nca.or.jp/Be-farmer/

参考
※1 平成28年度新規就農者の就農実態に関する調査結果(一般社団法人全国農業会議所 全国新規就農相談センター)
https://www.nca.or.jp/Be-farmer/statistics/pdf/OChagC5X8b3V3NsIcbsm201704071333.pdf

【「農業で働く」という選択肢を提案。全国6都市開催「就農FEST」の詳細はこちら↓】

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