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農家の経験と勘に匹敵!? 気象ビッグデータが拓く「未来の農業」

農家の経験と勘に匹敵!? 気象ビッグデータが拓く「未来の農業」

2017年08月01日

膨大な気象データをカスタマイズし、それを農業にうまく活用したのが、オリジナルの気象サービスを農家に提供している株式会社ハレックスです。気象に関する高度な知識を持った専門家が、農業をサポートするとはどういうことなのでしょうか。

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農家の経験と勘に匹敵!? 気象ビッグデータが拓く「未来の農業」

一般的な天気予報で得られる気象情報は、予測する範囲が広すぎて、農家からすると十分であるとは言えません。しかし、専門スキルを持ったスペシャリストが膨大な気象データを解析、カスタマイズし、気象に関して農家をサポートするサービスがあります。

気象情報の専門家が、高度な専門知識を活かして農業をサポートする。異分野との取り組みは、日本の農業の未来を明るくしてくれる可能性を秘めています。

気象の専門分野で農家のサポートを行う、株式会社ハレックス。代表取締役社長の越智正昭(おちまさあき)さんに詳しく話をお聞きしました。

【関連記事】利益アップの実例も!気象ビッグデータで叶える「攻めの農業」

農業とは、環境をコントロールする産業

──越智さんは、農業とはどんな産業だとお考えですか。
農業は特別な産業だとは思っていません。農業法人や、熱心で研究心に富んだ農家の方々と話をすると、農業は製造業だとつくづく思います。ものを作るという点では、二次産業の考え方と変わらないのです。日本の製造業は強いと言われていますが、それは定量的に管理しているからです。利益を上げたいと考えるなら、農業も定量的に管理しなければならないですね。

その上で、農業は作物を作るのではなく、環境をコントロールする産業だと思っています。例えば、日本人の主食が米である理由をご存じですか。米は日本原産のものだからです。よく米は中国から伝来したと言われますが、厳密には違います。中国から伝わったのは、大量生産するための技術です。

日本は水稲で中国は陸稲です。東南アジアも水稲ですが、日本はジャポニカ米で東南アジアはインディカ米。同じ米でも種類が違うのです。

ジャポニカ米は、元々日本に自生していたのです。つまり、日本の気候風土に合った植物なわけですから、極端なことを言えば田植えの時期さえ間違えなければ自然に育ちます。

ジャポニカ米は、元々日本に自生していたのです。つまり、日本の気候風土に合った植物なわけですから、極端なことを言えば田植えの時期さえ間違えなければ自然に育ちます。

一方で、トマトやキュウリなどの外来種は、基本的に日本の気候風土と合っていません。だから温室などを使って原産地と似た環境を作ってあげるのです。つまり、環境をコントロールしているのですね。

ところが、日本は北緯25度から45度と縦に長く、温帯もあれば亜寒帯、亜熱帯もあります。さらに国土の70%は山でできており、国土を囲む海には暖流と寒流が流れています。地域ごとに気候がまったく違うため、環境をコントロールするのが難しいのです。

そこで、役に立つのが気象ビッグデータです。

当社では、防災対策レベルで活用できる膨大なデータを持っていたので、それを農業にうまく活用できないかと考えました。

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