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子どもが憧れるカッコイイ農家に「テンペの田中さん」の兼業農家スタイル【ファーマーズファイル:田中英之】

子どもが憧れるカッコイイ農家に「テンペの田中さん」の兼業農家スタイル【ファーマーズファイル:田中英之】

最終更新日:2017年12月13日

「脱サラして農業を始めるのではなく、農業を続けるためにサラリーマンになった」という農業家、田中英之(たなかひでゆき)さんが思うカッコいい農家とは?「楽しいから、カッコいいから、農業を生活の中に取り入れたい」という兼業農家の方が増えていく兆しです。

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日本の農家戸数の約7割を占める兼業農家。農業の重要な担い手である兼業農家ですが、近年、専業農家以上に減少の一途を辿っています(*1)。そんな中、独自のスタイルで兼業就農にチャレンジし、注目を集めている農業家がいます。神奈川県・相模原市の田中英之(たなかひでゆき)さんです。

田中さんは、大豆の発酵食品であるテンペを加工、生産し、普及に力を入れているため、神奈川県の農家の間では「テンペの田中さん」と呼ばれています。普段は建設現場の現場監督として働きながら、テンペの原料となる大豆を自然栽培で育て、テンペのPR活動や講演などを行っています。多くの顔を持つ田中さんですが、今のスタイルに行きつくまでにどのような経緯があったのでしょうか。

 
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さまざまな顔をお持ちの田中さんですが、現在の活動を教えていただけますか。

就農7年目の兼業農家です。神奈川県相模原市・津久井で大豆を栽培して、それをテンペという発酵品に加工して販売しています。他に、テンペを使った料理を食べるイベントを企画したり、「農future」という、カッコいい農業家を目指す農業家コミュニティーの中で講演活動を行ったりしています。

多忙ですね。1週間のスケジュールを教えていただけますか。

平日は建設業の会社員として建築現場の現場監督をしています。休日は畑に出たり、各種イベントに足を運んだり、サーフィンや音楽活動もしています。忙しいですが、まだやりたいことの一部しかできていないです。

最初は儲かりそう、がきっかけだった

農業を始めたきっかけは、何ですか。

僕は、学校を出てから会社員として働いたことがないんです。建設現場で職人として働き、30代で測量の会社を作りました。社員も増え、業績も順調に伸び始めた頃、メディアで農業が取り上げられることが増えてきたんです。経営者として「これは事業にしたら儲かるんじゃないか」と思って、農業に興味を持ちました。

会社の新事業として農業を始めたのですね。

一足先に、兄嫁が農業を始めていたことも、背中を押してくれました。彼女は韓国唐辛子を1人で作って飲食店に卸していました。当時、韓国唐辛子は輸入が少なく、供給が圧倒的に不足していました。だから国産の韓国唐辛子は、作れば作るだけ、売れたんです。それを手伝いながら、これなら事業になる、と確信しました。社員に従来の業務を任せて、まずは僕だけで農業を始めました。

最初から順風満帆のスタートですね。

ところが、すぐに安い輸入品が出てきて、卸価格は三分の一程度にまで落ちてしまいました。兄嫁はすぐに撤退を決意しましたが、僕は続けたかったので農地を引き継ぐことにしたんです。

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