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リンゴ農家の後継ぎが目指す「日本シードルマスター協会」発起にかける思い

リンゴ農家の後継ぎが目指す「日本シードルマスター協会」発起にかける思い

2017年09月08日

「シードルアンバサダー」認定試験の実施など、シードルの普及活動を行う「日本シードルマスター協会」の発起人となったのが、リンゴ農家の4代目である小野司(おのつかさ)さんです。シードル作りやその文化の創造にかける思いに迫りました。

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2017年7月に開催された日本最大級のシードルテイスティングイベント「東京シードルコレクション」の仕掛け人、小野司(おのつかさ)さん。2005年からシードルの普及活動に携わり、2015年に設立された「日本シードルマスター協会」の発起人でもある小野さんは、リンゴ農園の後取りでもあります。

「いつでも、どこでも、おいしくシードルが飲める国」を目指し、精力的に活動する小野さんにシードルに魅せられたきっかけや、今後の展望をうかがいました。

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リンゴ農家の後取りとして生まれて

長野県飯綱町でリンゴ農家の4代目として生まれた小野さん。実家である「一里山農園」は、多くのファンに愛される人気のリンゴ農園です。農家の後取りとして生まれ、リンゴが大好きだったという小野さんですが、20代前半は農業への関心は薄かったそうです。「継ぎたい、というより継がなきゃいけないのかなという義務感の方が大きかった」といいます。

リンゴ産業の未来への危機感がきっかけに

頭の片隅には常にリンゴのことはあったものの、大学卒業後はITや経営の分野に興味を引かれ、経営コンサルタントの道を選びました。忙しい日々を送りながらも、特にリンゴの消費量の落ち込みには、危機感を覚えていたと言います。

「同世代の友人たちに、リンゴを食べている人が少なかったのです。実家のリンゴを買ってくれるお客様の多くは50代から60代の方で、若い世代はリンゴを食べていないのではないか、と肌で感じていました」。

小野さんの心配は、データで裏付けられています。総務省の2016年の家計調査(※1)で、20代の世帯が1年間に食べるリンゴは約2.0キロに対して、70代以上の世帯は20.8キロ。20代と70代以上では、10倍の差があります。

小野さんが危機感を持っていた頃には、農業の6次産業化が叫ばれ始めていましたが、単に畑を広げたり、補助金をもらって加工品を作るだけではビジネスとしての勝算が見えませんでした。「販売先であるマーケットの状況や、消費者のニーズが見えないまま事業化をしても売れるわけがない」。経営コンサルタント視点から、リンゴ産業の未来は決して明るくありませんでした。

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