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季節の暦 七十二候「雷乃収声」〜秋空が見える頃〜

季節の暦 七十二候「雷乃収声」〜秋空が見える頃〜

「雷乃収声(かみなりこれすなわちこえをおさむ)」は二十四節気「秋分」の初候にあたります。
9月23日から27日頃にあたり、春分の末候「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」から増え始めた、雷が鳴らなくなる時期です。
「雷」は夏の季語ですが「稲妻」は秋を表す季語で、稲妻が稲を実らせると信じられていたところからきているようです。
この頃になると入道雲がすっかりなくなり、秋の鰯雲や鱗雲が見られ空が高く感じられます。

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秋雨前線が発生する頃

この頃になると「秋雨前線」が発生するようになってきます。

「前線」というのは違う性質をもった空気同士の境目のことをいいます。

梅雨時には「梅雨前線」があらわれます。

秋雨前線は夏の暑さをもたらす太平洋高気圧の勢いが弱まり、北から冷たくて湿った風や西からの高気圧が流れ込んでくることで、夏の暑い空気と秋の涼しい空気がぶつかって発生します。

秋雨前線が停滞すると曇りや雨の日が増え、ぐずついた天気が続くようになります。

秋雨前線は梅雨前線ほどハッキリせず強く停滞しませんが、台風と重なると大雨になることもあるので、注意が必要です。

この頃に旬を迎える果物

この頃になると、かりんが旬を迎えはじめます。

熟した物は光沢があり、鮮やかな黄色になります。

とてもよい強い香りがする果物ですが、そのままでは硬くて渋く、食べることができません。

そのため、生食ではなく加工して食べる果物です。

加工例としては砂糖漬け、蜂蜜漬け、かりん酒等です。

ペクチンも豊富なため、ジャムにも加工でき、皮をよく洗って輪切りにしてからジャムにします。

果実酒にする場合は種を入れてもよく、蜂蜜漬けの際もスライスにするとよいでしょう。

陰干ししたものや砂糖漬け、蜂蜜漬けの漬け汁は、民間療法で咳止めや喉の痛みを和らげる薬として利用されており、漢方でも咳止めとして利用されています。

9月中旬からの秋の味覚として、柿もあげられます。

柿は古くから親しまれてきた果物の1つで、中国が原産です。

10世紀頃からすでに栽培の歴史があり、果実はもちろんのこと皮や若葉なども食用にされてきました。

柿渋も防腐剤・防虫剤として、染め物、塗り物にも利用されています。

江戸時代に多くの品種が産まれ、現在は1,000種類ほどがあるといわれています。

海外でもKakiという名前で呼ばれることが多い果物です。

購入時は果面、果頂部に褐変がなく、ヘタが緑色のものを選びます。

柿はヘタで呼吸しているとされ、ヘタを傷つけないように注意しましょう。

タンニンやカロテン、ビタミンCを多く含み、タンニンにはアルコールを分解する働きがあります。

この頃の旬の野菜

9月中旬からの秋の味覚として、柿もあげられます。

柿は古くから親しまれてきた果物の1つで、中国が原産です。

10世紀頃からすでに栽培の歴史があり、果実はもちろんのこと皮や若葉なども食用にされてきました。

柿渋も防腐剤・防虫剤として、染め物、塗り物にも利用されています。

江戸時代に多くの品種が産まれ、現在は1,000種類ほどがあるといわれています。

海外でもKakiという名前で呼ばれることが多い果物です。

購入時は果面、果頂部に褐変がなく、ヘタが緑色のものを選びます。

柿はヘタで呼吸しているとされ、ヘタを傷つけないように注意しましょう。

タンニンやカロテン、ビタミンCを多く含み、タンニンにはアルコールを分解する働きがあります。

この頃に旬を迎える花

この頃には蕎麦が花を咲かせます。

蕎麦はタデ科の一年草で、普通種、ダッタン種、宿根種の3つに分類されます。

一般的に日本で食べられている蕎麦の原料になるのが、普通種と呼ばれているものです。

原産地は中央アジアから中国東北部といわれ、日本でも古くから栽培されてきました。

花径6ミリくらいの白やピンクの小さな花をたくさんつけますが、受粉が難しい仕組みの他家受粉植物です。

そのため、花粉の運搬を虫や風に頼ることが必要になり、蜂や蝶だけでなくハエやアブでも様々な虫を呼ぶため、鶏糞糞肥料のような独特のにおいがあります。

作付け面積が増えることによって、近所の住民から苦情がでるという例もあります。

一株のうち実をつけるのは1割から2割といわれています。

この頃に開花しているちょっと変わった植物に「南蛮煙管(ナンバンキセル)」があげられます。

この植物はススキやミョウガ、チガヤなどのイネ科植物に寄生する一年草です。

イネ科に規制することから陸稲やサトウキビの栽培を行っているところでは害草として嫌われることもあります。

原産は東アジアから東南アジアなどの亜熱帯から温帯地方です。

「万葉集」にも登場する植物で、うつむき加減に咲いている様子から「思い草」という名で親しまれてきました。

形は喫煙具のパイプに似ており、花は2cmから3cmくらいの大きさです。

この頃に旬を迎える魚介

この頃には旬を迎えるハゼ。

秋分のころに大きくなり、味がよくなるものを彼岸ハゼといいます。

ハゼ釣りは比較的簡単な釣りで、初心者でも小さな子どもでも楽しむことができます。

ハゼは江戸前天ぷらの代表的なネタのひとつで、隅田川などでは、釣ったハゼをその場で天ぷらにする屋形船が出ています。

小さいハゼは骨ごと食べられるので、ヌメリを取るなど下ごしらえをした後は、丸ごと唐揚げにしてもおいしくいただけます。

その他、甘露煮や南蛮漬けも代表的なレシピです。

ハゼの仲間にはツムギハゼがいますが、このハゼは猛毒のテトロドトキシンをもっているといわれています。

頭と目が大きく、体に3つの大きな黒色斑点があるのが特徴で背びれが2つに分かれ、前方の背びれに長く伸びた棘があります。

もし見つけても捕まえたり食べたりしないように注意しましょう。

だんだん涼しくなってくると、果物がさらにおいしく感じられる季節になります。

果物は生食もおいしいのですが、凍らせたりサラダに添えたりと少し変わった食べ方をしてもおいしくいただけます。

果物に含まれる果糖は血糖値を上げにくいとされている糖ですので、甘い物が欲しくなったらお菓子を食べるよりも、果物をいただくのもおすすめです。

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