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種類の多さにビックリ! 「ブドウ」の皮の違いによる栄養成分とみんなが知っている糖分

種類の多さにビックリ! 「ブドウ」の皮の違いによる栄養成分とみんなが知っている糖分

夏から秋にかけて旬を迎えるブドウ。その種類は10,000もあるとされています。
大きく分けて、黒・赤・緑色の皮のブドウがあります。皮の色が違うことによって、栄養成分も少し異なります。
このブドウの皮にはたくさんの栄養が含まれています。苦手な方も少し食べられるようになる方法をお伝えします。
みずみずしく、甘味が強いのが特長のブドウ。その甘味の元となる糖分。詳細は読んでみてからのお楽しみです。

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世界中の広い地域で作られるブドウのほとんどは

ブドウは世界中でもっとも多く栽培されている果物です。そのため10,000もの種類があるのです。

栽培の歴史も古く、約5,000年も前からと言われています。

種類も豊富で、最も作られているブドウです。世界のブドウの生産量の約80%がワインの原料として消費されています。それもそのはず。ブドウ生産の上位5か国は、中国・イタリア・アメリカ・スペイン・フランスです。ワインをよく飲むヨーロッパが3か国も含まれているからですね。しかし、日本では栽培されたものの約90%が生食用です。

ブドウ

ブドウの皮の違いによる栄養成分とは

ブドウの皮の色は、大きく分けて黒・赤・緑色の3種類になります。

黒は巨峰やピオーネ、赤は甲斐路や安芸クイーン、緑はマスカットやロザリオ・ビアンコが有名ですね。

果実が未熟なうちはどれも緑色の皮ですが、成長の過程で黒や赤の色素が作られていきます。そのため、皮の色が変化してきます。緑色の皮が熟しても緑色のままなのは、色素が作られないからです。

黒や赤の皮にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。

アントシアニンには、眼精疲労や活性酸素を除去する効果があります。また、悪玉コレステロールの発生を防ぎ血液を綺麗にする働きがあることから、動脈硬化やがん予防にも期待ができます。

さらに、デラウェアなどの赤色のブドウには、発がん抑制作用を持つといわれる「レスベラトロール」というポリフェノールも含まれています。

これらの栄養素を身体の中で十分に活かすためには、皮ごと食べるのが一番!

しかし、この皮が苦手だという方は冷凍してシャーベットにしてみてください。

冷凍したブドウは、生のブドウに比べて皮がそこまで気になりません。それでも苦手だという方は、ブドウジュースや干しブドウを取り入れてみてください。

ブドウの栄養成分

ブドウの甘みはすばやく身体のエネルギー源となるあの糖質

みずみずしく、甘味が強いのが特長のブドウ。ブドウの糖度は一般的に15%以上と高く、18から20%程度のものも多いです。それだけ甘いブドウに含まれる糖分。これが「ブドウ糖」です。糖尿病の方にとってはあまり良いイメージがないかもしれませんが、ブドウ糖は身体のエネルギー源としてとても重要な役割を担っています。

ブドウ糖の由来はさまざまですが、果物のブドウに多く含まれているからこの名前が命名されたという説があるように、果物1g当たりで調べると、リンゴやバナナに比べてブドウに含まれるブドウ糖はその倍くらい多いです。

他にも、ブドウを使って糖の研究をしていた科学者が初めて糖を取り出すことに成功し、それをブドウ糖と名付けたという説もあります。

ブドウ糖は体内で代謝の経過を経ずにそのままエネルギーになってくれるので、エネルギーへの変換が非常に早いです。そのため、糖尿病の人にとっては急激に血糖値が上がるため、注意が必要です。

悪いことばかりじゃない! ブドウ糖はこんな時に役に立つ

ブドウ糖は疲労回復効果が非常に大きく、暑い夏のエネルギー補給に最適です。

また、ブドウ糖は直接脳の栄養源となるので、脳の働きを活発にし、集中力を高める効果があります。勉強や仕事で疲れたときにお勧めです。

ブドウをつまんだり、薬局に販売されているタブレット状のブドウ糖でエネルギーチャージをしてみてください。

ブドウ糖

ブドウについている白い粉は○○の印

おいしいブドウ選びのポイントをご紹介いたします。

・皮に張りとツヤがあって、実がびっしり盛り上がったもの

・軸が太く青いもの

・皮の色が、黒系と赤系のブドウは色が濃いものを、緑系のブドウは黄色っぽいもの

ブドウの表面が白い粉をふいているものがあるのですが、無害なので心配いりません。

これは、水分の蒸発を防ぐための「ブルーム(果粉)」というものです。この粉がまんべんなく付いているブドウは新鮮な証拠です。ただし、農薬を使っているものも多いため、食べる前に流水でよく洗い流しましょう。

また、ブドウはつるに近い方の部分の甘味が強いので、下部から食べましょう。

ブドウのブルーム

種があるブドウとないブドウ

ブドウには「種あり」と「種なし」がありますが、種がない方が食べやすいです。

ブドウの種は、最初からないのではなく、その多くは最初から栽培の過程で「ジベレリン」などの植物ホルモンを使用することで種なしにしているのです。よく店頭で見かける「デラウェア」や「種なし巨峰」「種なしピオーネ」などがこのタイプです。

種なしブドウ

ブドウを乾燥させたら、シリアルやパン、お菓子に使われるあのドライフルーツ

ブドウを乾燥させたら「レーズン」になります。

レーズンはフランス語ですが、もともとはラテン語で「ブドウの房」を意味する“racemus”からきています。

木になっていたぶどうがそのまま乾燥してそれを誰かが食べたことから認知され始めたそうですよ。

日本では、ごく稀にブドウ生産者がレーズンを作ることがありますが、商品としてのレーズンは100%輸入ものです。その90%はアメリカ、残りの10%はオーストラリアから輸入されています。

ブドウの85%の水分が乾燥して、残った果実には栄養成分がギュッと凝縮されています。

なので、食べ過ぎるとブドウ糖を過剰に摂取してしまうことになるので気を付けてください。

レーズンの原材料は「ブドウ」だけではない?!

レーズンの原材料は「ブドウ」のみです。しかし、ブドウの他に「植物油脂」と記載されたものがあります。

原材料に植物油脂を加えることによりくっつかない効果があります。

パンやお菓子を作るときに、レーズンがくっついてしまっては扱いにくいかと思います。植物油脂を添加しなくても、水をぬらした手でほぐすことやプレーなどでレーズンに少量の水を吹き付ければ、ほぐしやすくなります。

植物油脂は本来ならば添加する必要がないものなので、できれば原材料はブドウのみのレーズンを購入するようにしましょう。

レーズン

品種ごとに収穫時期がずれ、また、産地によってもずれはありますが、6月頃から店頭に並び始め、おおむね最も種類や数が出回り、品質的に安定して美味しい食べ頃の旬は8月から10月初旬頃にかけてです。

甘味が強いもの、酸味が感じられるものなど皮の色だけでなく、味も様々です。好みのブドウを見つけてお楽しみください。

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