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生産者の試み

個人農園の可能性を広げる「農家の庭先で開くマルシェ」

個人農園の可能性を広げる「農家の庭先で開くマルシェ」

2017年10月31日

千葉県柏市にある「吉野ハーブファーム」は、珍しい西洋野菜やハーブを中心に野菜を作っています。普段は飲食店を中心に取り引きしていますが、「Open Day(オープンデイ)」と呼ばれるイベントでは、自宅の庭先を開放して一般消費者に野菜を販売しています。柏市内や近隣の住人はもちろん、わざわざ県外から足を運ぶ人もいるという「吉野ハーブファーム」Open Dayをご紹介します。

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朝市の楽しさを演出 野菜の直売を「マルシェ」に

「吉野ハーブファーム」を経営する吉野悟(よしのさとる)さんは、ビーツやコールラビ、セルリアック、カーボネロなど市場に出回らない珍しい野菜を中心に、年間約300品目の野菜を栽培しています。野菜は主に飲食店に卸していますが、自宅の庭先を開放して一般客に向けたイベントOpen Dayでは、野菜の直売会が行われます。

Open Dayは、野菜の収穫に合わせて年に十数回ほど不定期で行われます。告知は数日前にホームページに掲載されるだけですが、蔵の軒先に用意した展示台に野菜を並べ始めるころには、お客さんが次々と訪れます。お客さんの半数は車で訪れる人で、中にはわざわざ神奈川県などから足を運ぶ人もいるそうです。

レストランで野菜を食べたことをきっかけにホームページを調べて来た人、定期的にブログをチェックして毎回のように訪れる夫婦、互いに情報をシェアして仲間同士でやってくる主婦のグループなど、イベントに訪れるきっかけは人それぞれですが、日頃から「吉野ハーブファーム」が注目されていることがわかります。

取材に訪れた9月の初旬は、最盛期を迎えたナスやズッキーニ、カボチャなどの季節野菜をはじめ、珍しい西洋野菜や日本の地方野菜も含め、30品目以上の野菜が並びました。

ナスひとつとっても、紫と白の縞模様が印象的なゼブラや、白い皮と締まった肉質が特長的な白ナスなど、普段見かけない珍しい種類が数多く揃います。値段は1袋100円から200円が中心で、稀少な高級野菜でも300円程度。市場の半値ほどから1/3程度という安さです。

高級野菜が気軽に買えるお得感はもちろんですが、野菜を買いに来ることがイベントになるような、魅力的な演出もお客様を惹きつける理由といえそうです。たとえば、アンティーク調の木製の台に色鮮やかな野菜が並ぶ様子は、イタリアやフランスの田舎町で朝市を訪れたような雰囲気もあり、非日常的な気分を味わう楽しさもあります。

【関連記事はこちら!】
>都市型マルシェ。農家から直接買える都内のファーマーズマーケット11選

会話を交わしながら消費者のニーズを拾い上げる

セルバチコ、セルリアック、カーボネロなど、聞き慣れない名前の野菜を、興味津々で手にとっては首をかしげるお客様には「これは野生種のルッコラでセルバチコ。香りが良くて、料理に2、3枚のせるだけでイタリアンの前菜になります」といった具合に、野菜の特長やおいしく食べるコツを吉野さんが伝えます。日頃、一般のお客さんと接する機会が少ない吉野さんにとって、消費者のニーズを知る貴重な体験でもあります。

「野菜の産地について話したり、時にはその場でかじって味見をしてもらったり、お客様の反応が直に見られるのが楽しいですね。僕も知らない野菜を教えてもらうこともあり、刺激をもらえることにも期待しています」。

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