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官学連携で新種のリンゴ 弘前大学が生んだ赤い果肉の軌跡

官学連携で新種のリンゴ 弘前大学が生んだ赤い果肉の軌跡

最終更新日:2018年01月09日

「紅の夢(くれないのゆめ)」というリンゴを知っていますか。皮だけでなく、果肉まで赤い、ちょっと珍しいリンゴです。このリンゴは青森県の弘前大学がつくったもの。大学の研究と聞くと、ちょっと難しくて、とっつきづらいと思う方もいるかもしれません。けれども、実はとても身近で、私たちの生活にも密接なんです。紅の夢という、弘前大学の藤崎農場で生まれた新種のリンゴについて紹介していきます。

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 紅の夢は果肉まで赤いリンゴ

リンゴと言えば何色を思い浮かべますか?赤と答える方はきっと多いはず。次には青?緑?

皮の色のイメージはきっと答えが分かれますが、中身の果肉と聞かれれば、たいていは白、もしくは黄色に二分されると思います。ですが、紅の夢を切ってみると、そのイメージは裏切られ、赤い果肉が現れます。

これは、弘前大学農学生命科学部附属藤崎農場で行われた、リンゴの育種プロジェクトによって生まれた、新しい品種のリンゴです。2010年に農林水産省に品種登録されています。それまで、果肉が赤いリンゴは少数ですが他にもありました。ですが、それらと紅の夢とが違う点は、生食ができるという点。赤い果肉のリンゴは渋くて生では食べられないという問題が多かったようですが、紅のリンゴは生でも甘酸っぱい味を楽しめます。

1981年からリンゴの研究を続ける弘前大学

皆さんが馴染みのあるリンゴの品種と言うと「ふじ」が思い浮かぶかもしれません。日本では収穫量の半分以上を誇る代表的な品種です。この、ふじが生まれたのが青森県の藤崎町にあった農林省の園芸試験場東北支場。その跡地に弘前大学の農学生命科学部附属藤崎農場はあります。紅の夢は、そんな歴史的な土地で生まれました。

新しい品種を生み育てるには、広い畑と長い年月が必要です。弘前大学では、藤崎農場で1981年からリンゴの新品種を生み出すために研究を重ねていました。大学では職員が減っており、農場では空き地も目立つようになっていました。そこで弘前大学の塩崎雄之輔名誉教授が、その空き地を利用したリンゴの新しい品種の研究をスタートさせたのです。

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