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1日300人が参加!練馬区「みやもとファーム」3つの農業体験

1日300人が参加!練馬区「みやもとファーム」3つの農業体験

75アールの総敷地面積を持つ、東京都練馬区の農園レストラン「みやもとファーム」。採れたて野菜の料理が楽しめるだけでなく、収穫体験などを通じて大人から子どもまで気軽に農業に親しめます。また、畑の区画を貸し出して野菜作りを体験してもらう「農業体験塾」も開講しています。みやもとファームの3つの農業体験について、みやもとファーム株式会社の浅野真知子(あさのまちこ)さんに話をうかがいました。

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1.気軽に収穫体験ができる「観光農園」

観光農園

仙台や米沢など東北地方の和牛や、オーナー自ら厳選した国産牛や輸入牛など上質な肉と、新鮮な自家製野菜などを焼肉スタイルで提供する農園レストラン「みやもとファーム」。

「みやもとファーム」では、レストラン事業以外に果物の摘み取り体験も実施しています。特に7月下旬から8月中旬に数回行われるブルーベリーの摘み取り体験は、1回の開催につき約300人が参加するという盛況ぶりです。

ブルーベリー農園の摘み取り体験が始まった経緯を浅野さんは語ります。

「練馬区は『カジュアルに果樹と触れ合うことができ、果樹のある生活を楽しめる』をコンセプトとした、“練馬果樹あるファーム”という取り組みを行うなど、果樹の栽培にも力を入れています。そんな折、私たちにも『ブルーベリーの観光農園を始めないか』と区から声がかかったのです。

みやもとファームの社長である宮本さんの父親が、この土地で果樹を栽培していたため、当社の畑でも様々な果樹を育てていました。ブルーベリーは栽培していませんでしたが、社長が『面白そうだ』と興味を持って、観光農園を行うことになりました」。

さらに、2017年よりイチゴの摘み取り体験もスタート。始めたばかりのため、ブルーベリーほどの人気はありません。しかし、レストランで食事をしてから体験していく人も多く、徐々に認知度が上がっています。

「イチゴの摘み取りは2月から4月末まで行っています。まだ1年目なので手探りではありますが、徐々にブルーベリーと同じくらいの人気に定着させていきたいです」。

みやもとファームは、最寄りの都営地下鉄大江戸線 練馬春日町駅から徒歩12分ほどの場所にあります。立地の良さも人気につながっているのでしょう。練馬区内には、ほかにいくつか観光農園がありますが、駅から離れた場所にあるのがほとんどなのだそうです。

2.種まきから味噌作りを学べる「子ども大豆教室」

夏休み

みやもとファームでは、子どもが農業を身近に感じられる教室も多数開講しています。大豆を種から育てて収穫し、味噌に加工するところまで行う「こども大豆教室」もその一つです。

8月に参加する子どもたちが、大豆の種をまき粒豆がしっかりと実る12月頃に収穫します。そして、翌年の2月頃に味噌に加工。およそ半年にわたって、大豆が実り味噌ができるまでの過程が学べます。

「大豆教室は通年ではなく単発に開催しますので、各回ごとに申し込みをする必要があります。大人も参加できるので、親子で参加される方も多いです」。

大豆教室のほか10月頃に枝豆の収穫体験や、国産大豆を使った豆腐作り体験も行っています。

3.本格的に農業をしたい方の「農業体験塾」

観光農園

みやもとファームの畑を借りて、実際に野菜を栽培する「農業体験塾」では、農園のスタッフと一緒に約1年をかけて農業について学べます。

農業体験塾の畑は、練馬区の体験農園として使われていました。主に区民に貸し出していて区外の方が畑を借りたいと思っても、なかなか借りられませんでした。

そのうちに、区外の方たちからも「農業をやってみたい」という声が多くなり、誰もが農業を学べる場所を作ることになりました。現在は、練馬区のほか大江戸線沿線の文京区や新宿区、渋谷区からの受講者も多いそうです。

農業体験塾に参加を希望する方は、申し込み後、毎年2月頃に行われる説明会に参加します。次に畑の1区画分の利用料金を教室に支払います。3月に講習がスタートし、翌年の1月まで作物を育てます。

参加者のレベルは、初心者から上級者まで様々です。中には20年近く通っている人もいるそうです。

また、初心者にはボランティアスタッフによる個別指導もあります。スタッフには、みやもとファームの畑を借りていた方や、農業が好きな近くにお住まいの方です。農家のサポーターを育成する練馬区の「農の学校」の卒業生など、農業に詳しい方々に教えていただけます。

「農業体験塾は毎年同じカリキュラムでやっています。しかし、畑や作物は気候などの影響で様子が年ごとに異なり、何年か農作業を行っていても新しい発見があります」。

浅野さんは「都内でこれほど多彩な農業体験ができるのは、練馬の豊かな自然も影響している」といいます。みやもとファームのある練馬区高松1丁目~3丁目は、都と区から「農の風景育成地区」に設定されており、緑のある風景を守っています。そのため、この一帯は豊かな自然に恵まれているのです。
東京都内で農業に触れたいという方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

みやもとファーム株式会社

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