お米のことなら任せて!お米マイスターは、お米の博士号
お米マイスターは日本米穀小売商業組合連合会が主宰する資格です。この資格を取得すると、品質管理、種類、ブレンド技術、炊き方などのお米に関する幅広い知識を得られます。さらに、様々なお米の特性を生かした商品づくりや、お米の素晴らしさを広く伝えていける人と認定されます。
そしてお米マイスター最大の特徴は、小売業をはじめとする、お米の専門職に5年以上従事している人だけに受験資格があるということです。
ドイツ語で「巨匠、師匠」という意味を持つ「マイスター」という言葉通り、お米マイスターはお米の師匠、いわば「お米の博士」のしるしなのです。お米に関する資格や認定は複数ありますが、その中でも専門知識と経験を極めたスペシャリストのみが得られる資格だといえます。
三つ星を取得したら五つ星に挑戦!難関の試験とは
実際にお米マイスターの資格を取得するには、どのような段階を踏めばよいのでしょうか。
まず、受験をするためには「三ツ星お米マイスター認定講座」を受講する必要があります。認定講座は年に1回、毎年1月ごろに開催され、申し込んだ人には事前にテキストが配布されます。このテキストを用いて学習し、認定講座に行くと、講座を受講した日にそのまま試験を受けることができます。
*2017年度の申し込みは11/24で締め切られています。詳しくはHPをご確認ください。
試験に合格し、無事に三ツ星お米マイスターに認定されると、さらに上のランクである五ツ星お米マイスターの受験資格が得られます。筆記試験で知識量が必要となる三ツ星お米マイスターに対し、五ツ星お米マイスターは事前課題や口頭試問があり、より実践的なテクニックが要求されます。
試験の情報は「お米マイスター全国ネットワーク」(※1)のホームページで告知されるので、受験を考えている人はこまめにチェックするとよいでしょう。
小学校での特別授業、メディア出演など広がる活躍の場
基本的には店頭でお客様への米選びに関するアドバイスやブレンド、精米などのサービスを行っているお米マイスター。最近ではその活躍の場も広がっています。
例えば農林水産省の助成を受けて行われている、小学校での特別授業。お米マイスターが先生となり、お米の作り方や「お米文化」の素晴らしさ、大切さなどを子どもたちに伝えています。もちろん小学校だけでなく、各地での講演会やワークショップでも、お米マイスターが活躍中です。
他にも、企業と協力して新商品開発に携わったり、テレビや雑誌などのメディアに出演したり、様々な場所でお米マイスターの活躍を見かけるようになりました。
「お米作りやお米販売のノウハウは持っているけど、いまいち生かしきれていない…」、そんな悩みを持っている方は、ぜひお米マイスターの認定試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。持っている知識や経験を深めて、より多くの人々にお米のよさを伝えていくのに役立つはずです。
(※1)日本米穀小売商業組合連合会 お米マイスター全国ネットワーク
上記の情報は2017年12月20日現在のものです。