ウソかマコトか? 古今野菜伝説 ~みょうが編~

マイナビ農業TOP > ライフスタイル > ウソかマコトか? 古今野菜伝説 ~みょうが編~

ライフスタイル

ウソかマコトか? 古今野菜伝説 ~みょうが編~

ウソかマコトか? 古今野菜伝説 ~みょうが編~
最終更新日:2019年08月02日

「あの野菜は高血圧に効く」「この野菜は食べても太らない」など、健康と野菜の関連をほのめかす“都市伝説”を耳にすることは多いでしょう。でも、実際のところはどうなのでしょうか。野菜にまつわる都市伝説や言い伝えを紹介するこのシリーズ、第二回で取り上げる食材は「みょうが」です。「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」という噂は、果たして本当なのでしょうか。みょうがにまつわる豆知識をまとめました。

物忘れがひどかったのはお釈迦さまの弟子!

「みょうがを食べると物忘れをする」という噂の由来は、周利槃特(しゅりはんどく)という人物にあります。この人はお釈迦様の弟子だったそうですが、弟子の中でも最も出来が悪く、物忘れがひどかったそうです。

その覚えの悪さは、自分の名前も覚えられないほど! そのため、自分の名前を書いた名札を首にかけることにしましたが、それすらも忘れてしまったそうです。当時は、名札のことを「名荷(みょうが)」といったため、同音である野菜の「みょうが」と「茗荷」が結びつき、いつからか「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」と言われるようになってしまいました。

つまり、みょうがと物忘れの関係は説話に過ぎず、科学的な関連はまったくないことがわかりました。それどころか、最近の研究で、みょうがには集中力をアップさせる香り成分が含まれていることが発見されました。

みょうがの「αピネン」が集中力をアップ!

みょうがには「αピネン」という香り成分が含まれています。この「αピネン」は、近年注目されている「ファイトケミカル」にも含まれるもので、次のような効能があります。

まずは、生活習慣病の予防。これは、植物中に存在する天然の化合物である「ファイトケミカル」全般にいえることですが、ガンや脳卒中などの生活習慣病を予防する効果があります。これは、「αピネン」が活性酸素を除去する効果を持つためです。

次に、食欲増進効果です。「αピネン」は、胃液の分泌を促すとともに、食欲を増進させます。暑い夏にそうめんを食べる時、みょうがをのせて食欲が増したことはありませんか? それは、このαピネンの働きがあるからです(※1)。

さらに、集中力アップも期待できます。「αピネン」は、その香りから大脳皮質を刺激してくれるため、眠気を覚ましてくれます。それに加えて、集中力も高めることができるのです。

みょうがは生食がオススメ!

みょうがに含まれる「αピネン」は、高熱で調理すると効果が弱くなってしまうので、生食がオススメです。また、長時間水につけると香りと辛味が逃げてしまい、歯ごたえも減ってしまいます。水につけるのは数分、もしくは数秒でかまいません。

なお、みょうがの生産量は断トツで高知県が1位(※2)。2014年の統計ではシェア率86.8%で、2位の秋田県(3.9%)、3位の奈良県(3.1%)を大きく引き離しています。また、東京都には「茗荷谷(みょうがだに)」という地名がありますが、むかし茗荷の畑が多く存在していたことに由来しているそうです。

いかがでしたか?みょうがを食べると物忘れがひどくなるというのは言い伝えにすぎず、さまざまな健康効果があることがわかりました。おいしく食べて健康に役立ててみましょう。

次回も、ちょっと気になる野菜の迷信や伝説を取り上げます。

※1 薬味だけじゃない!今が旬のみょうがの魅力!!:独立行政法人農畜産業振興機構

※2 高知県農林水産業の概要(農業-野菜-):中国四国農政局

上記の情報は2017年12月20日現在のものです。

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧