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ラーメン向け小麦を開発!「麺美人」で月間3,000食を目ざす(3/3)

ラーメン向け小麦を開発!「麺美人」で月間3,000食を目ざす

博多ラーメン、長浜ラーメン、久留米ラーメンなど、とんこつラーメンのメッカである福岡県では、2009年からラーメン向けに品種開発した小麦「ちくしW2号(愛称:ラー麦)」を販売開始。2017年9月には、ラー麦で作った半生ストレート細麺の袋入りラーメン「麺美人」をリリースしました。開発には、小麦を栽培した生産者たちも開発に携わったこだわりの商品です。今回は、JA全農ふくれん農産部農産課の西原芳弘(にしはらよしひろ)さんに話をうかがいました。

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博多駅・小倉駅など福岡県内のターミナルで商品を販売

博多駅・小倉駅

2017年9月に、博多駅前の広場で新商品発売記念セレモニーを開催。2日間で6,000食の「麺美人」を配布しました。実食した方からは「歯切れが良く、表面がつるつるしていて箸が進む」「細いのに硬さがしっかりしていて福岡の人好み」など反響の声が寄せられましたす。

そして、10月には博多駅や小倉駅のキヨスク売店を中心に、福岡空港内売店、高速道路サービスエリア売店など16店舗での販売をスタート。月間で2,400食を売上げました。

「今後は、製造・販売元である九州丸一食品株式会社と連携して、『麺美人』の売り場の拡大及び商品PRを積極的に行うことで、当初の目標である月間販売3,000食を目指します。
また『ラー麦』の栽培では、収量および品質向上を最重点課題とし、JA全農ふくれん硬質麦研究会や、各JA麦部会で生産技術の向上や品質の高位平準化を図ります。そして福岡県産麦の安定供給や、生産者所得の増大を目指していきたいと考えています」。

JA全農ふくれん硬質麦研究会では、「麺美人」のプロジェクトを成功させて、モデルケースとして商品開発に取り組んでいきたいと考えています。

農作物の品質向上と商品開発及び販売促進を同時に行うことで、生産者の安定経営と所得向上につないでいきます。これからの農業の在り方を考える上で、成功例となっていくことでしょう。

JA全農ふくれん

画像提供:JA全農ふくれん

 
参考※1平成29年産4麦の収穫量(農林水産統計)

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