「ラー麦」こと「ちくしW2号」ができるまで
福岡県は小麦の一大産地でもあり、生産量は北海道に次ぐ全国2位を誇ります(※1)。しかし、福岡県産の小麦はほとんどがうどん用で、ラーメン用は外国産小麦に依存していました。
そこで福岡県では、新たな小麦需要を発掘するため、ラーメン向けの品種「ちくしW2号」を開発。一般公募により選ばれた、ラーメン用小麦を略して、「ラー麦」という愛称で販売を開始しました。
「現在、ラー麦は福岡県内を中心に、製粉会社を通して、製麺業者やラーメン店などに販売しています。ラー麦を使用しているラーメン店は200店舗にもなります。
ラー麦で作った麺は、コシが強く、茹でのびしにくくて、色も明るめ。博多ラーメンなど、福岡で食べられるラーメンにぴったりで細麺に良く合う品種です」と西原さんは語ります。