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新規農業法人の個性的モデル 江戸東京野菜の小城プロデュース(2/2)

新規農業法人の個性的モデル 江戸東京野菜の小城プロデュース

農業をやりたい。同時に何かクリエイティブなことをやりたい。そうした人たちの関心を集めているのが、東京・八王子市の株式会社小城プロデュースです。
「種まきから食卓までをトータルプロモーション」をキャッチフレーズに、江戸東京野菜をはじめとする伝統野菜の生産から販売までの6次産業を実践。それとともに農業ビジネス関係の広告製作が主な業務内容です。
誕生間もない小さな事業体ですが、そのユニークなスタイルと数々の実績は、今後、農業法人立ち上げや就農を考える人たちのお手本と映っているようです。

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加工品開発や食育啓蒙活動も

江戸東京野菜ジェラート

伝統野菜の販売は旬のものに限られるため、福島さんは常時楽しめる加工品として「江戸東京野菜ジェラート」を考案。八王子しょうが、内藤かぼちゃを使ったジェラートを、同じ地域の酪農家「磯沼ミルクファーム」、ジェラート店「ダ・ルチアーノ」と共同開発しました。
このジェラートは原料の野菜もミルクもすべて八王子産という、地域おこしの意味合いも持った商品で、大好評を得ています。これに続く江戸東京野菜の加工品も企画中です。

講義・セミナー・イベント・コンサルティング

その他、小城プロデュース/多摩・八王子江戸東京野菜研究会では、食育をテーマにした講師活動も展開。地元の小学校における栽培から種取りまでの実習授業、一般向けセミナーを行うほか、生産地見学、自治体や企業主催のイベントにも積極的に参加しています。
さらにこれらの実績を活かして、農業や食関連企業・団体に対するコンサルティング業務にも従事しています。

野菜の食べ方に新しい付加価値

人口が減少する時代に入り、野菜はただ食べて栄養を摂るだけの食品から、価値判断、生き方の問題を表す、精神性を宿した食べ物へ。
もともとあった自然のサイクルを取り戻そうとする、その土地ならではの伝統野菜、江戸東京野菜は、野菜の食べ方に新しい付加価値を与え、食と農に関心を持つ人たちの心を刺激しています。
その意味で小城プロデュースの今後には注目が集まります。価値ある強い農業を目指してプロモーションを行うという、小さな会社の活動理念が、未来の新たなビジネスの核となっていくかも知れません。

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