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世界のハイテク農業NOW! ~ベトナム編~(2/2)

世界のハイテク農業NOW! ~ベトナム編~

東南アジアの国のひとつ、ベトナム。皆さんはどんな印象を持っていますか?実は、ベトナムは世界でも有数の農業が盛んな国で、最近は農業のハイテク化にも力を入れています。
世界のハイテク農業を紹介するシリーズ。今回は、国全体で農業に先端技術を取り入れようと奮闘しているベトナムのお話です。

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次世代の技術を研究する「農業ハイテクパーク」って?

農業

農業のハイテク化を進めるため、ベトナムではいくつかの面白い試みをしています。そのひとつが、ベトナム最大の都市・ホーチミン市にある「農業ハイテクパーク」です。

2004年にできたこのパークは、ベトナム全土の農業が近代化・工業化するための研究を行う施設です。これは作物を育てて収穫するような一般的な農作業をするわけではなく、研究・試験のための場所として使われています。

パーク内には、研究開発センターとビジネスインキュベーションセンターがあります。研究開発センターでは、農作物の品質や生産性を高めるための品種改良や、バイオ製品などを使った研究・試験が行われます。一方、ビジネスインキュベーションセンターにおいては、起業2年以内のベンチャー企業を中心に、ハイテク技術を農業に生かそうと考える人たちが研究や事業を行っているようです。

なお、パークでの研究から生まれた技術を外部の農業関係者が活用した場合、その利益から開発者に報奨金が出される仕組みになっているとのこと。海外の研究機関との連携も行われ、外国人研究者も多数在籍しているようです。

また、新しく農業や畜産のハイテクパーク建設も計画されており、今後さらに増えていきそうです。ベトナムが国を挙げて農業を推進しているさまが伝わって来ます。

新たな品種の生産から缶詰技術まで。進化は止まらない

農業
新たなテクノロジーや研究から生まれた新技術により、ベトナムの農業にはほかにも変革が起こっています。たとえば、科学技術の導入により、近年はコーヒーに代わって綿を栽培する農家が増えているとのこと。

さらには、新種のりんごや“肉の味”がする植物の食品研究が行われるなど、興味深い試みが進んでいます。

農業では生産・栽培に加え、収穫したものの加工や保存も大切です。ベトナムでは、収穫したトウモロコシのための新たな缶詰技術の開発に成功。より早く収穫でき、長期間販売できるため、同じ収穫量でも経済性が高まるようです。

国全体で「農業×テクノロジー」に取り組むベトナム。より高度な農業の実現に取り組むその姿勢は、他の国にとって見習うべきものと言えるでしょう。

上記の情報は2018年1月20日現在のものです。

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