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国が違えば発想も違う!? 世界のユニーク農法~バングラディッシュ編~(2/3)

国が違えば発想も違う!? 世界のユニーク農法~バングラディッシュ編~

洪水が多く、土地がたびたび水に浸かってしまうような、おおよそ農業に向いているとは思えない過酷な環境でも、おいしい野菜を育てる方法があります。今回は、水上で野菜を育てるバングラディッシュの「水耕栽培」を取り上げ、その独特の農法を紹介します。

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天然資源を有効活用して水に浮かぶ畑を作る!

水耕栽培は「浮遊農場」という畑を作るところからスタートします。作業開始は、雨季が始まる6月頃。まずは、農場作りの材料となる雑草のホテイアオイや稲わらを集めます。ひとつの農場を完成させるには、その面積の何倍ものホテイアオイが必要です。

しかし、ホテイアオイはこの地域ではごくありふれた雑草のため、お金はかかりません。しかも、ホテイアオイは放置しておけば水系をふさぎ、生態系にも悪影響を及ぼしてしまうもの。ですからホテイアオイを集めることは二重のメリットがあるのです。

ホテイアオイを集めたら、適当な長さの竿竹を用意して、その上にかぶせていきます。次に、その上に、土台にしたものよりも長い竿竹を設置。これが畑のベースになります。約1週間経ったらこのベースの上に再びホテイアオイを落とし、二層構造にします。さらに、稲わらやヤシ殻、竹なども加えます。最後に、浮き草や水生植物を上から置いて、最上層の分解を促します。分解すれば、植物でできたベッドのような農場の出来上がりです。

この雑草でできたベッドの上で、ナスやキュウリ、カボチャ、ゴーヤ、ホウレンソウ、ジャガイモ、トマトなどの野菜が育ちます。これが水耕栽培における浮遊農場のしくみです。

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