マイナビ農業TOP > 農業ニュース > 農業で地域活性化、成功のためのポイントとは 〜NEXT AGRI PROJECTに向けて〜(2/3)

農業で地域活性化、成功のためのポイントとは 〜NEXT AGRI PROJECTに向けて〜(2/3)

農業で地域活性化、成功のためのポイントとは 〜NEXT AGRI PROJECTに向けて〜

今、日本各地で農業を通じた地域活性化の取り組みが始まっています。こだわりの農産物を地域ブランド化したり、農家が民宿やレストランを経営したり。農業による地域活性化において重要な鍵を握るのが6次産業化、また企業や自治体との連携です。異業種の農業参入や新技術の活用やブランディングを伴う農業ビジネスの調査・研究、コンサルティングに携わる日本総研の古賀啓一さんに、農業による地域活性化を成功させるうえでのポイントをうかがいました。

twitter twitter twitter

自治体とタッグを組んで地域全体のブランド発信を


さらに最近は、自治体も地域活性化や農業の高付加価値化への支援に力を入れています。「商品開発、JR駅や道の駅などの販路の紹介、地元企業とのマッチング支援などを積極的に行っています。さらに専門家の力を借りながら、マーケティングや事業運営など高付加価値化をトータルで支援する自治体も増えています」と古賀さん。そのような支援は積極的に活用したいものです。
また自治体のもう一つ重要な役割として、地域全体のブランド力を高め、発信していくことがあります。そのよい例として古賀さんが紹介してくれたのが、兵庫県豊岡市です。ここでは長年、市がコウノトリの保護活動に取り組み、生物多様性を保全するための地域戦略を策定するなど地域としての方向性を形にしながら、それを熱心に発信してきました。そのうえで農協の呼びかけのもと、農家が農薬や化学肥料に頼らず、田んぼに水を深く張って栽培したお米を『コウノトリ育むお米』としてPR、販売しています。このような農家を始めとした地域の人が一体となった取り組みに、消費者からも多くの共感が集まっています。
地域ならではの魅力をどう打ち出すか。そのなかで農業がどのような役割を果たすべきか。確固とした方針を示し、旗を振り続けることで大きな流れをつくることも自治体が果たすことのできる大事な仕事と古賀さんは考えています。

1 2 3

あわせて読みたい記事5選

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する