栄養価抜群なサツマイモの茎葉を日本の食卓に
「すいおう」は、サツマイモの茎葉のえぐみや青臭さを改良し、茎葉までおいしく食べられるように開発した、新しいサツマイモの品種です。
サツマイモの葉には、鉄分やカルシウムなどのミネラル類や、ポリフェノールやルテインなどの機能性成分、ビタミンE・ビタミンKなどのビタミン類や、食物繊維が豊富に含まれています。(※1)実際に、韓国や東南アジア諸国では、サツマイモの茎葉は栄養価の高い野菜として、日常的に食べられているそうです。
一方、日本では茎葉のえぐみや青臭さを理由に、サツマイモの茎葉を食べることは敬遠されてきました。「そこで、茎葉をおいしく食べることができて、生産者が作りやすいサツマイモの品種を開発することで、サツマイモの茎葉利用の促進を目指そうと考えたのです」と伊瀬知さんは語ります。
「すいおう」は葉野菜が少ない6月から9月の間に収穫できるため、不足しがちな夏場の葉野菜としても有望視されているそうです。