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「高病原性鳥インフルエンザ」から農場を守るためにできること

「高病原性鳥インフルエンザ」から農場を守るためにできること

香川県で2018年1月11日に今シーズン初の感染が確認されたことが発表される(※1)など、近年、高病原性鳥インフルエンザが全国で確認されています。深刻なダメージを与える高病原性鳥インフルエンザに対し、家きんを飼養する農場(養鶏場)はどのような対策をすると良いのでしょうか。農林水産省動物衛生課の、木下祐一(きしたゆういち)さんに、鳥インフルエンザの感染経路とその対策について、話をうかがいました。

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鳥インフルエンザウイルスの感染予防策

木下さんは「まずは、野鳥やネズミなど野生動物の対策が大切」といいます。鳥インフルエンザウイルスは、ウイルスを保有した渡り鳥が日本に飛来し、その渡り鳥から排せつされたウイルスを、家きん舎に出入りする野生動物が持ち込むことで、感染が拡大する可能性があるからです。

ネズミなどの野生動物は、家きん舎の扉や壁、屋根、床の隙間や破損部をはじめ、集卵コンベアや除糞ベルトと壁の間にある隙間などから侵入します。そのような場所に防鳥ネットや鉄格子を設置して、侵入を防ぐと良いとされます。

「小型の野生動物が侵入する経路がないよう、家きん舎の中と外から念入りに点検・修繕をしてください。壁や床の破損を確認する際には、外の光が漏れて入っている部分を確認すると良いです。

また、家きん舎の近くに、野鳥の休息・避難場所や、小動物の移動経路となる樹木や藪がないかどうかも、チェックすると良いでしょう。枝が建物の近くまで伸びている場合は、剪定をしてください」。

そのほか、家きん舎に野生動物を近づけないため、「死亡した家きんを、舎内に保管しない」、「家きん舎周辺の清掃、整理・整頓をする」ことも対策に挙げられています。

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