【楽しむ】ノスタルジーが止まらない!学び舎の面影を残す道の駅
創立126年目にあたる2014年、千葉県安房郡の鋸南町立保田小学校は、学び舎としての役目を終えました。翌年の2015年12月、体育館は直売所「きょなん楽市」に、教室は宿泊所「学びの宿」やレストランに…と、学校時代の面影をたっぷり残した道の駅に生まれ変わりました。
鋸南町特産の色鮮やかな花々や、旬の野菜の買い物が楽しめる「里山市場 きょなん楽市」は、かつての体育館を改装したおしゃれな市場です。
リコーダーや黒板など、学校で馴染んだアイテムをモチーフにしたお土産もたくさんあります。「ちょっとくすっと笑えるパッケージになっています」と、教頭こと津本浩史(つもと・たかし)副駅長の言葉通り、ユニークな一品が並びます。
箱が青いバケツ型の「廊下に立っていなさい!ゴーフレット」(540円)は、“元やんちゃ坊主”たちに、イタズラの罰として、なみなみと水を注いだバケツとともに廊下に立たされたほろ苦い思い出を彷彿とさせるのでは。
ランドセルからはみ出させて持ち運んでいた記憶のある、リコーダーや定規に見立てた、長~いガム(324円)は、まるで駄菓子屋さんで売っていたようなコーラ味とグレープ味。「給食で食べていた ピーみそ」(540円)は、千葉県の給食メニューとして親しまれた味です。県民なら胸が熱くなること必至のアイテムでしょう。
校舎2階には、木目調のフローリングと壁が温かみを出している多目的スペース「まちの縁側」やテラス席があり、日中は誰でも自由に寛ぐことができます。(10:00 ~17:00)
かつて校庭だった駐車場横には、運動会で使われてきた表彰台があり、撮影スポットとしてSNSユーザーの若者に人気だといいます。
大人は“あの頃”の思い出話に花を咲かせながら、日の当たる旧校舎を歩いたり、子どもたちはジャングルジムやボールプールで遊んだりと、みんなが楽しめる施設です。津本副駅長は「とにかく童心に帰ってもらいたい」と話します。