「雨ニモマケズ風ニモマケズ」 アスパラ栽培を続けた鳥栖市農家の熱意
佐賀県にアスパラガスが導入されたのは、1954(昭和29)年のこと。県東部の鳥栖(とす)市で試験的に栽培されたのがきっかけでした。その後、一時的に衰退したものの、1971(昭和46)年に国の減反政策の一環として、同市で露地栽培が実施されたのを契機に再び活況を取り戻します。
しかし今度は、不作のために収穫量が減退。それでも農家の方たちはあきらめず、「雨よけハウス」を設置したり、春から夏に収穫時期をずらしたりするなどの業務改善を実施。徐々に安定した生産量を維持することが可能になり、現在では国内有数の生産地へと成長を遂げました。
佐賀県の面積は2,439平方キロメートル。47都道府県の中では、かなり狭いほうです。それにもかかわらず、タマネギ・レンコン・アスパラガスといった野菜の全国有数の生産地に成長したのは、豊かな土壌と穏やかな気候のおかげともいえます。この肥沃かつ温暖で、農作業にも適している佐賀県で就農するのもアリではないでしょうか。
<参考>
佐賀の農畜産物:JAさが
タマネギ生産量全国2位の佐賀、「べと病」で記録的不作:産経ニュース
佐賀県 佐賀県農業協同組合(アスパラガス):農畜産業振興機構
上記の情報は2018年2月20日現在のものです。