農業分野のパートナーとの連携が相乗効果を生む
NTTグループの「農業×ICT」の活動は、グループ内に止まりません。「当初から、JAをはじめとする各種団体、農機具メーカー、専門商社、金融機関など、その領域のメインプレーヤーとのパートナー連携を意識して推進してきました」。それはグループが目指す、パートナーを通じて消費者に価値を届ける”B2B2X”モデルの実現を目指しての展開です。
農業分野における「新たな連携、外部とのコラボレーション」は、高い専門性を持つパートナーとともにぞれぞれの強みを組み合わせることで、従来よりも付加価値の高いサービスを作り出す取り組み。その根底には「通信サービスをエンドユーザに直接販売するのではなく、その分野の専門家にサービスを組み立てて販売してもらう形が、効果を最大限にする」という考えがあります。
「食べる幸せ」を共有する「食・農Digital transformation」
「グループ内の連携、パートナーとの連携ともに、重視しているのは『志の共有』です」。NTTグループが目指す先は、デジタルデータを用いてヒト・モノ・コトをつなぐことで、新たな価値を創造する「食・農Digital transformation(デジタルトランスフォーメーション)」を構築すること。「今は生産現場にフォーカスを当てていますが、今後は、流通・販売や、食品・加工・店舗、消費者までカバーする〝データ″と〝つながり″に着目したデジタルビジネスをより強化していきます。」と力を込めます。
「地方の基盤産業である農業の強化は、地域活性化に寄与する方法の一つ。災害と防災、教育と食育、医療と農業。あらゆるテーマと『農業』の親和性は高いと実感しています。グループとして、他のICT戦略のテーマとも刺激を与えあいながら、自分たちのミッションに向き合っていきます。私たちは、農業の今とこれからにICTができることを追求し、未来においしいをつなぐデジタル・エコシステムをつくる。今はまだその三合目です」と話す久住さん。グループが、5年後、10年後に、農業分野のプラットフォーマーになるために。NTTグループは「食べる幸せに携わるすべての人」の新しいネットワークを作ることで、農業に貢献していきます。