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化成肥料とは?覚えておきたいメリットとデメリット

化成肥料とは?覚えておきたいメリットとデメリット

最終更新日:2018年06月22日

農作物の育成に欠かせない肥料には、さまざまな種類が有ります。その数は多く、何をどう使えば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか。
効果的な肥料を選ぶためには、まず肥料の分類を知り、それぞれの特徴を押さえておくことが大切です。ここでは、化成肥料の特徴と、メリット・デメリットについて紹介します。

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即効性があり持続性が低い「化成肥料」

化成肥料

肥料とは、植物の生育を良くするために土に施す栄養物質の総称です。植物が育つためには、窒素やリン酸、カリウムなどの無機養分が必要であり、植物は土の中に張り巡らした根を通じて、これらの栄養分を吸収しています。しかし、土の中に含まれる栄養分には限りがあるため、放っておくとそのうち栄養分が足りなくなって、植物の生育が悪くなってしまいます。そこで、肥料を使って人工的に土の養分を補う必要があるのです。

肥料はその素材により、「有機肥料」と「化学肥料」の2種類に分けられます。このうち有機肥料とは、油粕や魚粉、鶏糞など、植物性または動物性の有機物を原料にした肥料のこと。
化学肥料とは、無機物を原料とした肥料のことで、無機物の栄養分一つのみを含む肥料を「単肥(たんぴ)」、無機物を化学的に合成した肥料を「複合肥料」と呼びます。複合肥料の中でも、植物の三大栄養素である窒素・リン酸・カリウムのうち二つ以上の無機物を含む複合肥料を「化成肥料」と呼びます。
基本的には、有機肥料は即効性が低いが持続性が高く、化学肥料は即効性が高いが持続性が低いのが特徴です。

化成肥料の役割と正しい使い方

化成肥料は、無機物の肥料原料を化学的に加工して作られたものです。名前に化成とつくことから、原料も人工の物質だと誤解しがちですが、化成肥料の原料は空気中の窒素やリン鉱石、カリウム鉱石など、自然界に存在する物質です。通常、販売されている化成肥料には、窒素・リン酸・カリウムが、それぞれどれくらいの割合で含まれているかが表示されています。三つの成分合計値が15%以上30%未満のものを「普通化成肥料」、成分合計が30%以上の物を「高度化成肥料」と呼びます。

化成肥料の役割

化成肥料を使う場合、多くは短期間で土に栄養分を補うために利用します。ただし、化成肥料の中には、窒素を水に溶けにくい形にした「IB化成」や、粒の表面を半透水性もしくは非透水性の膜でコーティングした「コーティング肥料」など、効果がゆっくり出る物もあります。また、液体やスプレータイプの化成肥料は、即効性が高いのが特徴です。

元肥でも追肥でも使える化成肥料

最も一般的な化成肥料は、窒素・リン酸・カリウムをそれぞれ8%含むタイプで、植付けをする前に土に施しておく元肥や追肥としても使えます。農作物は種類によって、栽培期間中に必要な栄養分の種類や量、時期が決まっているので、単肥や有機肥料を組み合わせて必要な肥料を施していくのがおすすめです。
元肥として使う場合は、作付けの4~5日前を目安に土に施すのが基本です。施し方には作物の下に施す「溝施肥」と、土全体に混ぜ込む「全面施肥」の二つがあります。作物によって向き不向きがありますので、育てる作物に合わせて選びましょう。

化成肥料のメリット・デメリット

化成肥料

化成肥料のメリット・デメリットをまとめると、一般的には次のようになります。

<メリット>
・粒の形や大きさが均一で成分も同じなため、施肥量を管理しやすく、むらなく散布できる
・植物の生育に欠かせない3要素がバランス良く含まれていることが多く、扱いやすい
・失敗することが少なく、初心者でも安心して扱える
・高度化成肥料の場合は、普通化成肥料に比べて散布量が少なく、作業時間も大幅に短縮される
・工場で大量生産されるため、安価で手に入りやすい
・有機肥料と違って、においやガスの発生がない

<デメリット>
・水分やpH(ペーハー)、水素イオン濃度、微生物の働きなどで、土壌環境の急激な変化をやわらげる土壌改良効果はないため、化成肥料のみを使い続けると土が痩せてしまう
・高度化成肥料の場合、広範囲に均一にまくのは向いていない
・有機肥料に比べて、過剰使用によって根が傷む肥料やけが起こりやすい

肥料は組み合わせて使うのがおすすめ

化成肥料と聞くと、人工的な物質から出来ているようなイメージがありますが、肥料に使われる素材は全て自然界に存在する天然物質です。
肥料はそれぞれ役割があり、どれが良くてどれが悪いというものではありません。育てたい作物に合わせて、組み合わせを考えて選ぶことが大切です。

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