SNSやトップページでタイトルは表示される
クラウドファンディングのタイトルのつけ方をご説明する前に、タイトルがどんなシチュエーションで表示されるのかを知っておきましょう。タイトルが表示されるシチュエーションは主にふたつあります。
ひとつは、掲載しているクラウドファンディングプラットフォームのトップページです。
多くの人が訪れるクラウドファンディングのトップページやプロジェクトの一覧ページには、このようにさまざまなプロジェクトが掲載されています。この中で、あなたのプロジェクトに興味を持ってくれそうな人を確実にプロジェクトページに誘導するためには、タイトルとメイン画像だけであなたのプロジェクトがどんな内容なのか伝える必要があります。
もうひとつのタイトルが表示される大切なシチュエーションは、SNSのタイムラインです。
これは私のFacebookでクラウドファンディングのプロジェクトをシェアしたところです。SNSのタイムラインは、気にならないものはそのまま見過ごされてしまうため、なんとか見ている人の手をとめて投稿を読んだりクリックしてもらったりする必要があります。そのためには、「面白そう!」「何だろう?」「これ好きかも!」という興味を起こさせるタイトルをつける必要があります。
これらのことを考えると、タイトルをつける際に重要なのは
・メイン画像とタイトルだけでどんなプロジェクトなのかわかること
・見ている人がクリックしたくなるような興味を引き出すこと
このふたつです。
それでは、そのために必要なテクニックを紹介していきましょう。
確実にプロジェクトの内容を伝えるためには具体的な単語を
メイン画像とタイトルだけでどんなプロジェクトなのか伝えるために必要なのは、具体性です。
例)おいしい野菜を作って多くの人に伝えたい
例)岡山県産のイタリア野菜を100人に伝えたい
このふたつでは、下のタイトルのほうがどんなプロジェクトなのかよりイメージしやすいのではないでしょうか? 具体的な地名、生産するものの名前、商品の種類などを盛り込むことが大切です。
興味を持ってもらうためには、見ている人の頭に残る言葉を
SNSを見ている人は、何かを探そうとしているというよりも「何か気になる情報はないかな」と受け身であることがほとんど。そんな人たちにそっけない言葉を投げかけても手を止めてくれることはまれです。さきほどの例に、ひとこと感情に訴える言葉を加えてみましょう。
例)岡山県産のイタリア野菜を100人に伝えたい
例)シェフが絶賛したおいしさ。岡山県産のイタリア野菜を100人に伝えたい
もちろん事実であることが大前提ですが、このように見ている人に「おっ」と思わせることでプロジェクトを見てもらえる確率がぐんと上がります。
タイトルは看板に書かれた文字のようなもの
クラウドファンディングのプロジェクトは、公開しただけでは誰かの目に止まることはできません。クラウドファンディングのプラットフォームのトップページやプロジェクト一覧ページ、SNSのタイムラインは、いわば人通りのある通りのようなもの。そこに見せるメイン画像とタイトルは、看板とそこに書かれた文字なのです。
一度しか前を通ってくれない人の足をどうやって止めるか。それがプロジェクトのタイトルにかかっています。
私のオススメは、いくつかタイトルの案を考えてみて、メイン画像と一緒に友人にどれがいいか投票してもらうこと。心をつかむタイトルをつけて、あなたのクラウドファンディングのスタートをさらに良いものにしましょう。
写真:出川 光
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