農地集積の先に――地域の可能性を広げる多品目栽培とそれをサポートする小型汎用コンバインの可能性

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農地集積の先に――地域の可能性を広げる多品目栽培とそれをサポートする小型汎用コンバインの可能性

農地集積の先に――地域の可能性を広げる多品目栽培とそれをサポートする小型汎用コンバインの可能性

最終更新日:2018年11月22日

神話の国、島根県出雲市にある斐川(ひかわ)町は「町をひとつの農場」と位置づけ、全国に先駆けて農地の集積と大規模化を進めてきました。現在、農地の集積作業は完了し、耕作放棄地はわずか2haほどといいます。今回の取材先である有限会社グリーンサポート斐川の取締役・勝部隆司さんは、農地集積のキーパーソンのひとり。担い手がいない農地を活用して多品目栽培(水稲、麦、蕎麦、大豆など)を行う同社が「三菱小型汎用コンバイン VCH750」を導入したと聞き、一歩先行く斐川町のお話を伺ってきました。

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全国に先駆けて農地の集積が完了。次代に向け、これから取り組むべきこととは何か?

三菱マヒンドラ農機株式会社

有限会社グリーンサポート斐川 取締役 勝部隆司さん

―早くから農地の集積と大規模化が進められてきましたが、どのような経緯があったのでしょうか?

この地域では1969年から圃場整備事業に取り組んでおり、現在ほぼ100%完了しています。先代の町長が農作業の省力化を推進し、そこで生まれた余剰労働力を生かして企業誘致を行い、豊かな町にしようと考えたことが出発点です。まずは10a規模の農地を30a規模まで拡大し、1991年からは大規格圃場整備事業にも着手して、潅排水の施設なども整備しています。

―農地の集積は難しい…とよく伺いますが、なぜ斐川町では農地の集積が完了しているのでしょうか?

自分が農作業を行えなくなったとき、『あの人に農地をお願いしたい』と考えるのが一般的かもしれません。しかし、ここでは農地を提供したい農家は、まず、農業公社に農地を預け、担い手農家は、そこから譲り受ける形で集積が図られています。農地利用の円滑団体は斐川町農業公社が務め、地域の全農業者を対象に今後の在り方や後継者の状況についてアンケートを実施したり、意見交換をしっかりと行ったりすることで信頼関係を築いています。

公社が管理を始めた当初は農地が分散していたり、圃場の質が異なっていたりと課題もありました。そこで、圃場ごとに水はけや日照などの7つの条件と5項目による点数制で賃借料が変わるフェアな仕組みを導入し、貸し手・借り手双方に小作料が明確になるようにしました。また、2002年からは貸し先などを指定しない「白紙委任状」をもらう形として、農地の入れ替えや大規模化を加速させ、現在では斐川町の農地の8割以上が担い手農家と集落営農に集約されています。

三菱マヒンドラ農機株式会社

―圃場整備事業の中で、グリーンサポート斐川はどのような役割を担っているのでしょうか?

昔の斐川町農業公社には、集積を担う部門と、中間保有地(担い手に斡旋できていない農地)の管理耕作を担う部門があったのですが、取り扱う農地が年々拡大したことや、当時は財団法人が農業経営を行うことが認められていなかったこともあり、農業公社から分社化する形で有限会社グリーンサポート斐川を設立しました。現在は農業生産法人化したことで国からの農業支援策(転作助成金など)を受けながら、担い手農家のサポートや、担い手のいない約40haの農地での営農活動を行っています。

三菱マヒンドラ農機株式会社

―農地集積が完了した今、勝部さんは今後のことをどのように考えておられますか?

国の集積目標はクリアしましたが、その先のヴィジョンはまだ示されていません。私自身もいろいろと思考をめぐらせている段階ですが、この事業を次の世代へどのように継承していくのかを考えているところです。

三菱マヒンドラ農機株式会社

その中で、生産者の負担をいかに減らすかという点でアグリテックには常に関心を持っています。グリーンサポート斐川では、圃場が飛び地で離れているため、作業する圃場の場所の確認や従業員の作業計画・進捗管理には、「アグリノート」を活用して効率化を図っています。ほかにも水田センサーや薬剤をスポット散布する農業用ドローン、圃場の高低差計測に最新のICT機器なども試しつつ、効果的なものを取り入れています。

三菱マヒンドラ農機株式会社

ほかには、地域で必要な栽培品目は何かをしっかりと考える必要があると思っています。グリーンサポート斐川では水稲、WCS用水稲※1、二条大麦、蕎麦、大豆、小豆のほか、サツマイモや白ネギなど、さまざまな作物を栽培しています。これからは転作をポジティブに捉える逆転の発想も必要だと思います。

そこでグリーンサポート斐川では多品目栽培の環境に対応できるコンバインとして、アタッチメントを切り替えれば、さまざまな作物の刈り取りが可能な「三菱小型汎用コンバイン VCH750」を導入しました。耕地利用率の高い斐川町では、水稲以外の作物を栽培している生産者も多く、個人で汎用コンバインを導入するほどではない…という方から、刈り取りを請け負うことも増えています。

三菱マヒンドラ農機株式会社

この機械を選んだ一番の理由は、4tトラックに車載ができ、移動がスムーズに行えるということです。これまで使っていたコンバインはトラクターで牽引して移動していましたが、トラクターではスピードが出ないので交通渋滞を起こしてしまったり、遠くの圃場へ行くのに時間がかかったりしていました。

刈り取りは失敗ができないため、これまでコンバインの操縦はベテランの仕事でしたが、「VCH750」は若手従業員に1日説明すれば、翌日からはひとりで任せられるほど操作が簡単で快適です。使ってみて気になる点は、アタッチメントの交換や掃除に時間がかかることと、背丈の高い作物の刈り取りをもっとスムーズに行いたいということです。ユーザーの声をどんどん取り入れてより良い製品になっていくことを期待しています。

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今日は現場で、蕎麦の刈り取りを行っています。出雲といえば蕎麦なのですが、近年では県外産の「信州1号」に頼っているのが実情です。そこで私たちは、出雲で栽培した蕎麦を使った本当の出雲そばを作るため、近隣の生産者と協力して、島根オリジナル新品種の「出雲の舞」を栽培し、地元の蕎麦店とも提携して販売しています。私たちは、この取り組みを「地域6次産業化」と呼んでおり、地域が一体となって活動することが今後の農業において重要なポイントになると考えています。

TPPや米価などに経営が左右されないように、情報や技術革新を取捨選択して、次の世代への事業継承がうまくいくように、『新しい農業のカタチ』を追求したいと思っています。

※1 WCS=ホールクロップサイレージ(稲発酵粗飼料 稲の実と茎葉を同時に収穫して乳酸発酵させた牛用の飼料)

設計・技術担当者に聞く、「三菱小型汎用コンバイン VCH750」のセールスポイント

三菱マヒンドラ農機株式会社

三菱マヒンドラ農機株式会社 開発・設計部 コンバイン課長 木村敦さん

「VCH750」のセールスポイントや、技術的なこだわりについて、三菱マヒンドラ農機株式会社の木村敦さんにお話を伺いました。

―まずはVCH750の特徴を教えてください

4tトラックに車載可能なコンパクトなボディが最大の特徴で、汎用コンバインでは国内最小。そんな小さなボディでありながら、水稲、麦、蕎麦、大豆、菜種といった多彩な作物の刈り取りで威力を発揮するパワフルな作業性能を持ち、さらには小さな圃場が点在することの多い国内事情にも応えて、国内で唯一公道走行※2が可能な汎用コンバインになっています。

※2 公道走行には大型特殊自動車免許が必要です

―VCH750の開発でこだわったところを教えてください

汎用コンバインという機械は、さまざまな作物の刈り取りができるというメリットがある反面、異なる作物が混入するリスクがある機械ともいえます。そのため、掃除のしやすさには特にこだわっています。蕎麦や麦などはアレルギーを引き起こすこともありますので、作物が溜まりやすい部分については、設計を見直すか、きちんと蓋をあけて掃除ができるようにしています。

グリーンサポート斐川様から、掃除やアタッチメントの交換作業についてのご意見をいただきましたが、掃除のしやすさを重要なポイントとしながら、より作業が捗るように工夫していきたいと考えており、開発を進めています。また、新たな作物を刈れるようにするアタッチメントも今後提供していきたいと考えています。

操作系では、新しく導入した「ACTIVE TOUCHパネル」にもこだわっています。手袋をしていても操作が行える物理スイッチを搭載し、カメラモニターをパネル内に組み込むことで、一目でカメラの映像や機体の状況を把握できるようにしています。また、レバー類も自脱型コンバインに近い操作系にすることで、混乱しないようにする工夫も行っています。

脱穀・選別機能には三菱の独自技術「スーパーeスレッシャー」を搭載しています。脱穀時の負荷を自動的にコントロールする送塵量自動調節機能や、農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)で大豆の汚粒低減効果が確認されたフッ素樹脂コーティングの撥水揺動流板が、作業効率のアップと、高精度の選別作業を実現しています。また、フロートセンサーによる選別自動制御で、水稲と麦の刈り取り時にはチャフシーブの開度調整も不要になっています。

三菱マヒンドラ農機株式会社

―どのようなユーザーにおススメですか?

個人的には大豆専用のコンバインを買い替えようと考えている方には特におススメです。また、「VCH750」の導入を機に斐川町のようにいろいろな作物にチャレンジしてみようと考えておられる方にも最適です。「VCH750」が転作や水田輪作を後押しするきっかけになることを期待しています。

<取材協力>
有限会社グリーンサポート斐川
住所:島根県出雲市斐川町三分市2259 電話:0853-63-2530

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三菱小型汎用コンバイン VCH750についてはこちら

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