農家を挫折したことで生まれた気づき
僕は以前、野菜の生産農家をしていました。少量多品目の野菜を育て、それを野菜セットとして個人や飲食店に販売していました。しかし、3年前に野菜農家として生きることに挫折します。野菜を育てることは好きだったものの、出荷のために広い面積で野菜を大量に作る作業は、同じことをコツコツ続けることがとても苦手な僕にはあまりにも大変だったからです。特に僕が行なっていた自然農という農法は、機械はあまり使わずに鍬や鎌での細かい作業が多いため、面積を広げるのに比例して精神的にも身体的にも負担が増し、うつのような状態になりました。僕はそれでも畑という環境が好きだったため、畑を職場にしながら「野菜を生産して販売する」以外の形での働き方はないかとを模索し始めました。