画像次第でプロジェクトの印象はガラッと変わるもの。クラウドファンディング本文の段落にどんな画像を選ぶと良いかを解説します。
クラウドファンディングの本文の構成をおさらい
第8回で、クラウドファンディングの本文にどんな段落が必要なのかをご説明しました。ここで、一度その構成についておさらいしておきましょう。
1.自己紹介
2. ○○プロジェクトとは
3. ○○プロジェクトの背景
4. 集まった資金の使い道
5. リターンについて
6. 熱い思いをひとこと
クラウドファンディングのプロジェクトはこのような構成でした。もちろんプロジェクトの内容によって変更してもかまいませんが、今回はこの構成である前提で必要な画像を解説していきます。
ひとつの段落に1枚、横位置を心がけて
デザイン性を重視した商品や、何枚か画像があったほうが伝わりやすい場合を除いて、ひとつの段落にひとつの画像を挿入するとクラウドファンディングのプロジェクトが見やすくなります。また、写真は横位置(横長)のものを選びましょう。一度に画像と文章を効率良く見てもらうためです。
「自己紹介」の段落に必要な画像
初めの段落、自己紹介のパートでは、あなたがどんな人なのか、あなたが信頼できる人なのかを見ている人に伝える必要があります。
そのため、初めの段落に入れる写真はあなたの写真です。正面を向いているもので、明るいところで撮影したものにしましょう。プロジェクトと関係のない場所で撮影したものや、サングラスや帽子をかぶっているものはおすすめいたしません。また、横向きのものやプロジェクトと関係のない友達と写っている写真も避けた方が良いでしょう。農業のプロジェクトであれば農園で、商品のプロジェクトであれば商品を持ったり材料を持っている写真が理想的です。
「○○プロジェクトとは」の段落に必要な画像
ふたつめの段落は、このプロジェクトがどんなプロジェクトなのか説明する段落です。そのため、ここにはこのプロジェクトを一枚で表せる画像を入れましょう。ジュースやジャムなどの加工品であれば商品の写真、農業の写真であれば田畑の写真が良いでしょう。ここで気をつけたいのは、通販サイトに登場するような白い背景の無機質なものにはならないようにすること。商品の画像であれば土の上で撮影したり、植物を添えたり、木の机の上で撮影するなど工夫してみましょう。田畑の写真の場合は、人が一緒に写っていた方が殺風景になるのを防ぐことができます。
「○○プロジェクトの背景」の段落に必要な画像
3つめの段落は、このプロジェクトの背景について説明する段落です。例えば、どんな思いからこのプロジェクトを始めるに至ったかや、どんな人が関わっているかなどです。グループで行っているプロジェクトの場合は、チームでミーティングをしている様子を撮影するのが良いでしょう。ひとりで行っている場合は、そのプロジェクトのきっかけになったできごとを撮影したもの(例えばフードロスについてであれば食料が廃棄されている様子、加工品であればサンプルを作っている様子など)がおすすめです。
「集まった資金の使い道」の段落に必要な画像
4つめの段落は、クラウドファンディングで無事に資金を集められた場合にどんなことがしたいかを説明する段落です。プロジェクトの完成形の画像を入れるのがおすすめです。例えば、加工品であればそれがたくさん置かれている様子や、お店を作るプロジェクトであればお店の完成予想図などでも良いでしょう。
「リターンについて」の段落に必要な画像
5つめの段落は、クラウドファンディングでお金を支援してくれた人に対する見返りを説明する段落です。おすすめのリターンの画像を入れると良いでしょう。リターンを作っている様子よりも、どんなリターンなのかがよくわかる通販のサイトのような画像のほうがこの段落には良いでしょう。
「熱い思いをひとこと」の段落に必要な画像
6つめの段落は、最後にこのプロジェクトを見てくれた人に支援を呼びかける段落です。プロジェクトのメンバー全員が写っている、こちらを向いている写真を入れるのが良いでしょう。もちろんあなたひとりで行っているプロジェクトである場合は、あなたの写真でかまいません。これも自己紹介の段落同様、プロジェクトと関係のないことをしているものは避けて、こちらを向いている写真を選びましょう。
プロジェクトのために写真を撮影することも重要
ここまで読んでみて、プロジェクトに必要な画像がないなと感じた人もいるかもしれません。クラウドファンディングのプロジェクトを行う時にぴったりの画像がない場合は、プロジェクトのために写真を撮影することも重要です。素敵な画像を用意して、万全の状態でクラウドファンディングに臨みましょう。
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