プランターを自作する方法もあった!
ベランダで野菜を育てる人につきまとう永遠の悩み。それはスペースの問題ではないでしょうか。
もっといろいろ育ててみたいけれど、これ以上大きいプランターを増やすのは無謀というものかもしれない。ならば、小さいものならいけるのではないか。しかし、小さい鉢とて、どんどん増やして使わなくなったら処分や保管に困ってしまう……。
そんな悩みを何度も頭の中でこねくり回した結果、以前に記事にした捨てられるプランターなどを取り寄せてみたりしたのですが、小さいものなら空き容器などで代用することもできるよう。もともと捨ててしまう容器なので材料費はゼロ。使い終わったらサクッと捨てられるのもいい。
早速、リサイクル容器を使ってプランターを作ってみました。
ペットボトルを再利用したプランター
横型の場合
作り方はとても簡単です。製作にあたって用意したものや手順は下記の通りです。
<用意するもの>
・ペットボトル
・カッター
・キリ
・ビニールテープなど
<作り方>
(1)ペットボトルを横に置いて側面を適当な大きさに切り抜きます。切り抜いた部分は受け皿になるので取っておきます。
(2)キリなどを使って、底に排水のための穴を開けます。
(3)切り抜いた部分が少し危ないのでビニールテープなどで保護します。これは家にあったマスキングテープを使いました。
縦型の場合
ペットボトルを縦に使って作ることもできます。凹凸が少ないものなら真ん中あたりを切って重ねるだけでできますが、つかみやすいようにボトルに窪みができている場合は中央部を切り取って使いました。用意したものは横型と同じです。
<作り方>
(1)ペットボトルを3つに切り分けます。
(2)真ん中部分を取り除き、切り口をビニールテープなどで保護します。これも使ったのはマスキングテープです。
(3)キリなどを使ってフタに排水のための穴を開けます。今回は穴の開け方を変えて二つ作りました。一つは単純にいくつも穴を開けて溜まった水が下に抜ける仕様。もう一方はフェルトを通して自動で水が給水される仕組みにしました。
縦型の場合、10センチ以上の深さを取ることもできるので、ミニキャロットなど細長い根菜を育てることが可能なのではないかともくろんでいます。また、ペットボトルの底に排水が溜まるので、室内など汚したくない場所でも使うことができそう。
牛乳パックを再利用したプランター
横型の場合
牛乳パックを再利用する場合も仕組みは同様ですが、上の口部分の処理などが必要です。用意したものや手順は下記の通りです。
<用意するもの>
・牛乳パック
・接着剤
・ホチキス
・定規
・ペン
・カッター
・キリ
<作り方>
1、牛乳パックの上の口を接着剤で貼りあわせ、ホチキスで留めます。
2、縁から1センチほどを残して側面をカッターで切り抜きます。そのまま長方形に切り抜いてもできますが、強度を保つために真ん中部分を1センチほど残しました。
3、キリを使って、排水のための穴を開けます。底から1センチ程度のところに2センチ間隔で穴を開けました。
縦型の場合
牛乳パックプランターの縦型も作ってみました。縦に使う場合は、安定感を考えて牛乳パックを3つに切り分けて使用。用意したものは縦型と同じです。
<作り方>
(1)牛乳パックを3つに切り分けて真ん中の部分を除きます。
(2)口の部分を接着剤で貼りあわせてホチキスで留め、その周りに排水のための穴を開けます。
(3)生活感が丸出しなので、100円ショップのリメイクシートで覆ってみました。
自作プランターでも野菜は育つ?
秋の初めに二つのプランターにラディッシュの種をまいたのですが、ペットボトルプランターにも同様に種をまいていました。使ったのは横型のプランターです。大きなプランターのようにはうまくいきませんでしたが、それでも小ぶりのラディッシュを収穫することができました。

小ぶりのラディッシュを収穫することができた
ただし、土が少ないせいか、水やりを忘れるとあっという間に水分不足になって葉がしおれてきてしまう感じ……。また、いくらラディッシュといえども、根菜をペットボトルの小さなスペースでたくさん育てるのは難しいので、ハーブなど小さな葉物野菜から試すのがいいのではないかと思いました。

小さいスペースでも育ちそうなベビーリーフ(上)とルッコラ(下)の種をまいてみた
というわけで、いまは牛乳パックプランターを使ってルッコラとベビーリーフを育てています。結果的に世話する対象は増えてしまったのですが、後先考えずにプランターを増やしまくる暴挙に及ばずに済んだのでヨシとします。
◆「何かを育てたい欲」を満たすのにもオススメ。次回は室内でできるスプラウト栽培です。
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