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雪景色を活かす真冬のアウトドアを提案 北海道・上川町、地域の魅力をめぐるツアー

雪景色を活かす真冬のアウトドアを提案 北海道・上川町、地域の魅力をめぐるツアー

一面の雪景色のなかで犬ぞりやグランピングを楽しむ「冬のアウトドア」を売りにした旅行商品の開発を、大雪山のふもと北海道・上川町が進めています。夏のアウトドアとは一味違った真冬の北海道ならではの大自然の楽しみ方とは…。2日間のモニタリングツアーに参加し、雪景色の中のアウトドアを体験しました。

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20~30代女性をターゲットに

このモニタリングツアーは上川町に加え、同町の上川大雪酒造株式会社、アウトドアブランドを展開する株式会社スノーピークが共同で企画し、ライフスタイルマガジンを出版する株式会社エイ出版社がプロモーション協力をしています。今回は特に20~30代の女性をターゲットにし、雪景色の中のアウトドア体験だけでなく、アイヌ舞踏やライトアップされた層雲峡氷瀑まつりの見学、地域の酒蔵訪問など上川町の魅力が盛りだくさんでした。

初日は冬のアウトドア体験から 一面の雪景色と犬ぞりに興奮

旭川空港から上川町に到着後、スキーウエアとスノーブーツに着替え、圧雪車でアクティビティ会場に移動。曲がりくねった林道を上ってたどり着いた会場は、見渡す限り一面の銀世界。グランピングの大きなテントが設置され、周りには、犬ぞりを引く犬たちが「早く走りたい!」と言わんばかりに元気に飛び跳ねていました。

グランピングのテント内は快適そのもの。簡単な食事や休憩ができるよう、椅子やテーブルがゆったりと配置され、奥にはちょっとしたキッチンスペースもありました。

この日の昼食に用意されたのは、宿泊先でもある「フラテッロ・ディ・ミクニ」のレストランから用意されたビーフシチューとサラダ。キッチンスペースで温め直された熱々のシチューで身体の芯から温まり、この後のスノーアクティビティに向け英気を養います。

昼食後は、いよいよ犬ぞり体験。一つのそりを7頭の犬たちが引っ張って走ります。約30キロの重さがあるというそりに大人二人が乗っても、犬たちは軽々と走っていきます。生後半年から犬ぞりの訓練を受け、年に数回はレースにも出ているとのこと。

犬ぞりの後には、スノーモービルで引くラフティングボートに乗る体験も。犬ぞりとはまた違ったスピード感で、冬の大自然を堪能しました。

日中とはいえ、この日の気温はマイナス6度。会場にはテントサウナも用意され、参加者たちが冷えた身体を温めては、再びアクティビティを楽しんでいました。

雪室での酒絞りを見学、幻想的な氷瀑まつりも

アクティビティを終えた後は、上川町の酒蔵、上川大雪酒造の「緑丘蔵」にて、雪室内での酒絞りを見学。杜氏の川端慎治さんの解説を聞きながら、袋に詰めたもろみをタンク内につるして絞る「袋しぼり」の作業を間近に見ることができました。上川大雪酒造で使用する酒造好適米は、地元上川地区を含む北海道産のみというこだわりの酒蔵です。雪室のなかは一定の温度が保たれるため、酒を絞るのに適した環境とのことです。

その後は、北海道冬の3大祭りとして挙げられる「層雲峡氷瀑(ひょうばく)まつり」の会場に移動。氷瀑とは滝が凍ったもので、この氷瀑まつりでは丸太で骨組みを作り、そこに石狩川からくみ上げた水を噴霧状にして散布。約1ヵ月半をかけて幻想的な景色を完成させるそうです。今年の見どころという、110mのトンネル内は色とりどりにライトアップされ、神秘的な雰囲気を堪能できました。

地元の食材を使った夕食、アイヌ舞踏の見学も

この日の宿泊施設「フラテッロ・ディ・ミクニ」は、三國清三シェフの監修するイタリアンレストランでの食事も楽しみの一つ。上川町でとれた菊芋を使ったムースの前菜に始まり、上川町で養殖されるニジマス「銀河サーモン」など、北海道の食を堪能できる計6皿のコースを楽しみました。

その後は宿泊するヴィラの横に設置された「焚火バー」に移動。焚火を囲みながらアイヌ舞踏の見学です。本州ではなかなか接する機会のないアイヌの方々のお話には、参加者も興味津々。最後の一曲が参加者全員で輪になって踊り、楽しみました。

壮大な渓谷の眺め、初のかんじき体験

二日目も良いお天気に恵まれ、大雪山の壮大な姿を眺めながら、「フラテッロ・ディ・ミクニ」でまずは朝食をいただきます。色とりどりの野菜をふんだんに使った一皿に、眠気も吹き飛びます。

快適な宿に別れを告げたあとは、この日のメインイベント、層雲峡でのスノートレッキング体験です。

溶岩が冷える時に収縮し規則的な割れ目が入ってできたといわれる柱状節理に囲まれた渓谷は、街中から車で30分とは思えない壮大な景色です。滝が凍ってできた天然の氷瀑や雪の下にわずかに見える水の流れなど、時間を忘れて大自然を堪能しました。

上川町の魅力をつなぐツアー 来冬の商品化目指す

「雪をかぶった大雪山をはじめとする冬の美しい景色やスキーなどのアクティビティのほか、層雲峡温泉など上川町にはたくさんの見どころがあります。それらをつなぐツアー商品が開発できれば」と、上川町版DMC大雪山ツアーズ事務局次長の石田学さんは話します。

「フラテッロ・ディ・ミクニ」のレストランから見る大雪山

町では今回のツアーで体験したアクティビティをもとにパッケージツアーを企画し、来冬をめどに商品化を予定しているとのことです。

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