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第14回 クラウドファンディングのプロジェクトを成功に導く活動報告~基本編~

連載企画:クラウドファンディングの仕組みを解説

第14回 クラウドファンディングのプロジェクトを成功に導く活動報告~基本編~

農業に関わる人のクラウドファンディングの使い方をご紹介するこの連載。第14回は、クラウドファンディングのプロジェクトを公開した後により多くの資金を集めるための機能、活動報告についてご紹介します。

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クラウドファンディングと広報活動

クラウドファンディングのプロジェクトをスタートさせた後は、さまざまな宣伝をして資金を集めなければなりません。掲載するプラットフォームやプロジェクトの種類などにもよりますが、クラウドファンディングで集める資金の70%程度は、プロジェクトを行う人本人の広報活動によって集められるものです。より多くの資金を集めるための宣伝として、以下の3つの方法が挙げられます。

・SNSを利用した宣伝
・メディアに対する売り込み
・クラウドファンディングのプラットフォームで行うお知らせ

この3つめが、今回ご説明する「活動報告」です。それでは、さっそくその活動報告がどんなものなのかご説明しましょう。

活動報告とは

活動報告とは、クラウドファンディングのプラットフォーム上でプロジェクトの活動状況に関するお知らせができる機能で、ブログのように簡単に投稿することができます。活動報告の書き方はプラットフォームによって異なるため、文字数の制限や画像を挿入できるかなどを事前に確認しておくとよいでしょう。

活動報告が必要な理由

プロジェクトを開始すると、活動報告を書かずにただ支援が集まるのを待ってしまう人が多くいます。活動報告には必ずしも多くの「いいね」がつくわけではなく、何人の人がアクセスしたのかを数字で見ることができません。そのため活動報告が誰にも見られていないのではと考えて執筆するのをやめてしまうのです。

しかし、活動報告はプロジェクトに関する情報を公式に伝えることができる手段です。SNSなどでもお知らせはできますが、プロジェクトを行っている本人がそのプラットフォーム上で更新していることで、その信ぴょう性が担保されているのです。

プロジェクトに関する大きなニュースがなくても、気軽な活動報告をアップしておくことでプロジェクトの信ぴょう性もさらに高まります。活動報告のリンクがSNSでシェアされることによりプロジェクトが拡散される可能性も上がるので、諦めずにプロジェクトの終了まで活動報告を執筆しましょう。

活動報告のコツは大作を書こうとしないこと

普段文章を書く仕事についていない人にとっては、毎日文章を書くのは難しいかもしれません。活動報告のコツは大作ではなく、短い投稿を細かく書くことです。

インターネット上で文章を読む人は1000文字以上の記事を読むことはまれだと言われています。そのため活動報告は500文字から1000文字の間におさまる短い投稿を、こまめに執筆するものだと考えておきましょう。

上手に書こうとしないことも大切です。素晴らしい文章を書こうと思えば思うほど筆は進まないものだからです。普段親しんでいるSNSの投稿や親しい友人への連絡だと思って気軽に取り掛かるのが活動報告を続けるコツです。

トラブルから守ることもできる

活動報告の副次的な効果として、トラブルからあなたとあなたのプロジェクトを守るということが挙げられます。

例えば商品や農作物などのお返しを用意している場合、発送が遅れてしまうというのはよくあることです。遅延が発生した時にそれまでの活動報告を多く投稿していれば、今準備中であることや実際にプロジェクトに取り掛かっているという事実が支援してくれた人に伝わっているため、トラブルになるのを防ぐことができます。また、プロジェクトに関して何らかの意見をもらった時にそれを活動報告でQ&A形式で回答しておけば、同じクレームや意見をもらうのを減らすことができます。

多くの支援を集めることと、トラブル回避のため活動報告の更新は重要

プロジェクトを掲載することに比べると少し地味な作業に思われるかもしれませんが、活動報告の重要性をおわかりいただけたでしょうか。次回は、活動報告の準備をより効率よく、より負担なく行うための方法をご説明します。

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