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おいしいトマトを省力化&低コストで作るには、品種選定と栽培方法に秘策があった!

おいしいトマトを省力化&低コストで作るには、品種選定と栽培方法に秘策があった!

就農者でトマトを栽培してみたいという人は多いと言います。”リコピン”に代表される高い栄養価に加え、食べやすさや入手のしやすさなどもあり一般消費者にも大人気です。しかし一方で、実は消費の伸びは頭打ちになりつつあります。こうしたトマトの新しいマーケットを開拓しているパイオニアエコサイエンス株式会社では、日本におけるトマトの購買額と消費量のデータから”調理用トマト”に大きな可能性を見出しました。そしてその生産のために「ソバージュ栽培」という、省力化&低コストの栽培方法を開発し、全国で普及活動を行っています。

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日本のトマト市場の現状を知ろう

総務省統計局家計調査(2015~2017年)によれば、生鮮野菜の1世帯あたりの品目別年間支出金額(2人以上の世帯)はトマトが8003円とトップクラス。しかし一方で、1人あたりの年間消費量は約10㎏程度(2013年FAO調査)。1日に換算するとミニトマトたった2個分なのです。

日本で本格的にトマトが食べられるようになったのは明治時代からですが、洋食メニューの付け合せやサラダといった生食野菜として広がったため、もっぱら甘みやみずみずしさを追求して作られ、栽培法も均一化されてきました。

生食から調理して食べるトマトへ

一方、年間消費量が約99㎏のトルコや約90㎏のエジプトなど消費量が圧倒的に多い地中海周辺諸国では、調理・加工用のトマト栽培が主です。パイオニアエコサイエンスではこの事実に着眼し、調理用が普及すれば消費量は世界平均の約18㎏まで伸ばせると判断。新しいマーケット作りに着手しました。独自ブランド『マウロの地中海トマト』を立ち上げ、『シシリアンルージュ』(中玉)や『ロッソナポリタン』(ミニ)などの調理用トマトをはじめ、キュートな魅力を打ち出したカラフル系ミニトマトを提供しています。

個性豊かなミニトマトを続々と開発しています。

実験農場で偶然発見した「ソバージュ栽培」

この調理用トマト普及のために、同社では2010年、秋田県横手市の実験農場で偶然に見つけた栽培方法を新しく「ソバージュ栽培」と名づけました。ソバージュとは仏語で「野性的」という意味です。その名の通りできるだけ人手や設備投資を少なくし、省力化することにより低コストで高収益を目指すというものです。

「顧客のニーズをどう見つけ出し、いかに新しいマーケットを作り出すかが弊社の活動の主体です。商品はそのためにあります。充分な農地面積も施設も資金もないけど農業をやりたいという人にも、市場において独自性があるものを提供したいと考えています」
そう語るのは、同社西日本事業所の所長・永田 裕(ながた・ひろし)さんです。

ソバージュ栽培は当初、秋田を中心とした東北や「これは面白い」と興味を持つ生産者が多かった西日本で先に広がりましたが、長野県でも2016年からユニークな手法で取り組み、成功した農家が登場しました。それが長野県佐久市の株式会社ヨコハチファームです。

長野県佐久市でソバージュ栽培を実施するヨコハチファーム。

トマトの夏秋露地栽培にはソバージュ栽培が最適

有機農業のヨコハチファーム

ヨコハチとは∞。無限大の可能性と生命の循環を表すネーミングです。社員は4名で繁忙期には臨時スタッフを雇用しています。代表の真木聡志(まき・さとし)さんは環境問題への貢献を理念に2005年に起業し、有機農業を実践しています。

地域活性と環境問題について強い意識を持ち、茨城県から長野県に移住してきたという真木さん。

「有機野菜は生産者も消費者も高くて当然だと思っています。ソバージュ栽培でコストをかけずにたくさん作って値段を安くし、有機の作物を一般に広めたい」と語る真木さんは、自分の農業にこのトマトと栽培法は最適と考え、持てるノウハウを駆使してヨコハチファームのメイン商品に育て上げました。

理念と実践が一体となった同社のあり方に、社員もパート従業員も深く共感しています。「どう社会にかかわっていくのか、農業の会社としての考え方を理解し、一つ一つの作業もなぜこれをやるのか、意味を納得しながらやっています。だから働くのが楽しい」
農場長を任されている社員の金沢さんはそう語ります。

真木さんと一緒にヨコハチファームで働くスタッフの金沢さん(写真左側)。

圧倒的に安く済む初期投資

ソバージュ栽培最大の特徴は、ハウスが必要な従来のトマト栽培に比べて初期投資が圧倒的に安く済むこと。露地栽培なので、畑に設置する逆U字支柱、単管パイプ、ネット、マルチ(畝を覆うフィルム)を用意すればすぐに始められます。一株当たりの収量が多いため、500株の苗があれば従来の2000株相当の収穫も見込めます。

人手・労働時間も大幅に軽減

また、従来必要な管理作業も、交配・潅水はほぼ不要、芽かき・誘引・葉かきなども必要最低限で済み、人手・労働時間が大幅に軽減できます。広い農地も施設もない新規就農者、未経験者でも比較的簡単に始められます。逆にトマト栽培の経験者はまず従来の栽培法の常識を取り払い、発想を転換することが必要かもしれません。

風通しを良くすることが最大のポイント

ただし、ソバージュ栽培=放任栽培ではありません。家庭菜園でなく仕事として市場に出せるレベルの収量を上げるなら、その土地・その気候に合った管理・工夫が求められます。

共通する基本ポイントは、露地の特質を生かし風通しを良くして湿度を抑えることです。植える時は、株間は1m程度、条間と畝間は約2m程度取るようにします。これくらい隙間に余裕がないと生長した時に葉が密集し、葉陰(リーフカバー)で温度は抑制できるものの、湿度が上がり病害が発生しやすくなります。それでもあまり密集するようなら葉かきも必要です。

隙間に余裕をもって設置することがポイントです。

ヨコハチファームではリビングマルチで防草・防虫

ヨコハチファームでは「リビングマルチ」という手法を用いて独自の管理を行っています。この方法ではまず春先、トマトの支柱を立てる前に畑に張ったマルチとマルチの間に麦を植えます。

第一の効果は土壌水分の安定。割れや根傷みにつながる高温干ばつによる乾燥や大雨による加湿を抑制します。第二の効果は防草。麦がマルチを覆って雑草が生えてくるのを抑える環境を作ります。第三の効果は防虫。麦を餌にする害虫が湧くと、今度はその虫を餌にする虫(農家にとっての益虫)が発生します。この益虫はそのまま麦の所に住み着き、トマトを食べる害虫が出てきてもそれを捕食してくれるため、結果的にトマトを守ってくれることになるのです。

マルチとマルチの間に麦を植えるなど独自の手法で管理しています。

また、土中の微生物を活用して病気を防ぐなど、有機栽培の実践者である真木さんの指導のもと、応用昆虫学・微生物学を生かしてソバージュ栽培における管理を行っています。

総量60tが目標

独自の管理法が功を奏し、ヨコハチファームは全国のソバージュ栽培農家の中でもトップクラスの収量を実現。そのユニークな管理法も参考になると、パイオニアエコサイエンスが開催しているソバージュコンテストで2017年のキングに輝きました。積極的な営業活動も行い、毎年JA経由で地域の生協やスーパーに出荷。2019年は5t/10a、総量で60tの収穫を目標としており、地域で市場拡大をめざしています。

さらなるマーケット拡大をめざして

「このトマトの特徴はうま味と酸味。栄養価も高い。しかし甘さを求められる現在の市場では簡単に受け入れられないんです。新たに始める人はどう売るかというゴールをイメージして取り組んだ方がいいと思いますね」というのは、真木さんからのアドバイスです。

「パイオニアエコサイエンスではトマトのさらなる普及を目指し、生産者に向けては、誰でも取り組みやすいソバージュ栽培をさらに広めていきます。一方で消費者に向けては、イタリア料理になじんでいる若い世代を主な対象に、マーケティング力を強化していきます」とは同社園芸種子部トマトプロダクトマネージャーの川崎智弘(かわさき・ともひろ)さん。

その一環としての『レンジdeベジタブル』(通称:レンベジ)は、アグリカルテットと共同開発したレンジで簡単に野菜を食べられるプロジェクト。このレンベジをはじめ、日本において新しく魅力的なトマト食文化の創造に努めていくそうです。

『レンベジ』をはじめ、手軽にトマトが食べられるような商品開発も進めていきたいというパイオニアエコサイエンス。

パイオニアエコサイエンスでは月に数回、生産者向けのオンラインセミナーを開催しております。
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■取材協力/株式会社ヨコハチファーム
〒385-0004 長野県佐久市安原1525-1
ホームページはこちら

■問い合わせ/パイオニアエコサイエンス株式会社 園芸種子部
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-7-10 ランディック虎ノ門ビル7F
TEL03-3438-4731
担当/川崎
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