どろんこ祭りや生き物観察も楽しめる「まなびファーム」
千葉県大網白里市(おおあみしらさとし)にある「まなびファーム」は、田植えや稲作などの農業体験を中心とした体験型の自然学習を提供しています。都心から車で約1時間で行ける場所にあり、実際に生産者の方々と交流しながら、田んぼや畑でリアルな農作業体験をすることができます。
田植え体験には、子どもは親といっしょに参加することが原則とされていて、その理由について、代表の鑓田泰章(やりた・やすあき)さんは、「参加する大人の方々にこそ、子どものころの気持ちを思い出してほしい。都会ではできない体験を通して、親子でいっしょにさまざまな気づきを共有してもらいたいです」と話しています。
「まなびファーム」の田植え体験の大きな特徴は、田植えといっしょに楽しめるイベントがあること。
親子が田んぼの中でどろんこになって遊べる「どろんこ祭り」は田植え体験が終わった後に開催されるため参加しやすいのもポイントです。どろ玉入れやどろ当てなど約5種目が楽しめます。
で、また、「水生生物捕獲観察会」は田植え体験の前と後に開催。アメリカザリガニのほかにも、オタマジャクシやカエル、カメなどの生き物を捕まえたり観察したりすることができます。
鑓田さんは「まなびファーム」での体験について、「何を食べるかだけでなく、誰と食べるかについても考えるきっかけになれば。家族で田植え体験を楽しんでもらい、コミュニケーションの大切さについても実感してほしい」と話していました。
今年の田植え体験は、ゴールデンウィーク中の4月27~30日、5月3~6日と、5月12、19日に開催予定です。
まなびファーム(運営者:合同会社九十九里振興)
住所 | 千葉県大網白里市金谷郷1425付近(千葉東金道路山田ICより自動車で約10分) |
料金 | 中学生以上(新米1kg付き)1人あたり3,000円 小学生まで(新米1kg付き)1人あたり2,500円 どろんこ祭り参加 1人あたり1,000円 水生生物捕獲観察会 1家族1,000円 |
申込 | Webから |
URL | http://www.chibatk.jp/taue.html |
かまどで炊きたてのご飯が試食できる「筑波農場」
茨城県つくば市にある「筑波農場」は、約70ヘクタールの圃場(ほじょう)で「コシヒカリ」を主に作っている農業生産法人です。落ち葉を2年間熟成発酵させた有機肥料を使うことに加え、アイガモを田んぼに放す「アイガモ農法」など、自然の恵みを生かしたこだわりのコメ作りを行っています。「筑波農場」で作られたコメは、粘りと甘みが増したふっくらモチモチとした食感が特徴で、「常陸小田米(ひたちおだまい)」というプライベートブランドとして商標登録もされています。
そんな「筑波農場」では、2009年から田植えと稲刈りの体験が行われています。都内から約1時間あまりという利便性もあって、東京から参加する人が多いのだそう。小久保貴史(こくぼ・たかし)社長は、「子どもたちに、農業の大切さや素晴らしさを感じてもらいたい。また、コメや食育についても学んでもらえればという思いで、田植え体験を行っています」と話しています。
田植え体験は毎年5月に行われていて、毎回200人以上が参加してどろんこになりながら体験を楽しんでいます。また体験後に、かまどで薪(たきぎ)を燃やして炊いたご飯を試食できるのもうれしいポイント。「筑波農場」では、筑波山麓でおにぎり店を経営しているため、その味には期待が膨らみます。田植え体験で体を動かしたあとの炊きたてのご飯の味は、さぞおいしいことでしょう。
今年は5月18日に田植え体験を予定しています。小久保社長は、「親子で参加して一緒に味わってもらうことを大切にして、手取り足取り教えるのではなく、自分たちで直接田んぼで学んでもらっています」と話していました。
筑波農場
住所 | 茨城県つくば市小田 2830 |
料金 | 大人(中学生以上)2,500円(入場料込み) 子ども(3歳以上)1,500円(入場料込み) 入場料(田植え体験には参加せず、写真撮影や試食のみに参加の場合) 大人(中学生以上)1,000円、子ども(3歳以上)500円 |
申込 | Webから |
URL | http://odamai.com |
「となりのトトロ」の風景を楽しみなから田植え体験できる「オリーブパーク東京」
東京都東村山市の「オリーブパーク東京」では、東京都によって選定された「新東京百景」の北山公園の隣にある田んぼで田植え体験が行われています。北山公園は、映画「となりのトトロ」の舞台のモデルのひとつとも言われている狭山丘陵を背にした自然公園。そこには東京都内とは思えないような美しい原風景が広がっていて、田植え体験とともに、その美しさも味わうことができます。
「オリーブパーク東京」では、無農薬のオリジナル肥料を使い、昔ながらの手植えでの田植えを行っています。グランドプロデューサーの齊藤文吉(さいとう・ふみよし)さんは、江戸時代から続く農家の10代目。有機無農薬でオリーブを育てていることから、「オリーブパーク東京」と名づけた体験型観光農園を運営しています。齊藤さんは、「有機無農薬で化学肥料が入っていない田んぼであることが、うちの大きな特徴です。また、農園でとれたコメも100gお土産として持って帰れますよ」と話していました。
今年の田植え体験は、5月25日から6月23日まで土曜日と日曜日を中心に開催予定です。齊藤さんは「ぜひ一度来てもらって、ここの風景を見てもらいたい。東京都内にも自然豊かで心安らぐ場所があることを知り、そしてその中で田植え体験を楽しんでもらえれば」と話していました。
オリーブパーク東京
住所 | 東京都東村山市野口町3-5-3(西武東村山駅西口から徒歩約15分) |
料金 | 大人(中学生以上) 4,320円 小学生 3,240円 幼児(2歳~)2,700円 (参加賞のコメ100g付き) |
申込 | Webから |
URL | https://www.tokyo-olive.com/ |
ここまで、個性豊かな田植え体験ができるスポットを3つご紹介してきました。どろんこになって親子で苗を植えるその体験は、きっと家族の大切な記憶となると同時に大きな学びになることでしょう。ぜひ、自分の希望に合った体験場所を見つけてみてくださいね。
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