生まれ故郷で覚える野菜作りのコツ〜大根編〜【畑は小さな大自然vol.42】
公開日:2019年05月30日
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こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。日本の伝統的な食文化と切っても切れない野菜の一つに大根があります。伝統野菜の種類も大根が最も多く、世界一重く大きい桜島大根から世界一長い守口大根などさまざまな姿形のものが、各地域で栽培されてきました。生産量・消費量も日本がダントツで世界一です。このように昔から日本の食文化を支えてきた大根ですが、実は日本が生まれ故郷ではありません。いったいどこで生まれた野菜なのでしょうか。
大根の生まれ故郷はどこ?
大根の生まれ故郷のはっきりとした場所についてはよく分かっていないようですが、地中海沿岸部から中東あたりではないかという説があり、他のアブラナ科野菜にもこのあたりの地域が起源と言われるものが多くあります。そこから日本へは中央アジア、ロシア、モンゴル、中国東北部、韓国という北からのルートと、中東からインド、東南アジア、中国の華中・華南・西南地方という南からのルートを通して伝わってきたようです。北ルートのものは華北系大根、南ルートからのものは華南系大根と呼ばれており、それぞれのルートを通る中で独自の発達をしています。