出荷量は大阪一位(※1)。なすと海老芋で知名度UPの富田林においで!

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出荷量は大阪一位(※1)。なすと海老芋で知名度UPの富田林においで!

出荷量は大阪一位<small>(※1)</small>。なすと海老芋で知名度UPの富田林においで!
最終更新日:2019年06月25日

大阪府南東部に位置する富田林市(とんだばやしし)は、収益性の高い農産物を中心とする都市近郊農業の盛んなエリアです。 特産品は、大阪府内で出荷量一位の大阪なすときゅうり、京野菜の一つといわれる海老芋(えびいも)。富田林市農業振興課が音頭を取る『おいで!とんだばやし推進連携協議会』では、こうした特産品を通して地域を活性化すべく、農家の育成やブランディングに取り組んでいます。 今後の担い手となる若手農家の方々は、どんな思いで日々の作業に携わっているのでしょうか。富田林の魅力、これからの夢についてもざっくばらんに語っていただきました。

おいで、とんだばやし! 高級食材・海老芋の『富田林コロッケ』がブレイク中

大阪府内の繁華街にあたる天王寺や難波まで電車で1時間以内の距離でありながら、豊かな自然が広がる大阪府富田林市。なにわ特産品にも認定されている(※2)大阪なす、きゅうりは量だけでなく味・質も良く、サイズも一般的なものより一回り大きめで、卸価格も通常に比べて約10%高い、富田林を代表するブランド野菜です。
 
また、富田林の特産品として力を入れているのが海老芋です。伝統的な技によって作られる、海老のような独特の曲がりと縞模様が特徴の根菜。味は里芋に似ていますが、粘り気があり、豊かな風味とほんのりとした甘味、煮崩れもないことから京都や大阪、東京の高級料亭で重宝されています。

熟練の技が求められる海老芋。富田林では付加価値の高い野菜を多く生産しています

  
海老芋は連作ができず、1シーズンが終われば2、3年間は遊休期間を設けて土壌を改良する必要があり、その大変さから栽培する農家は一時期、数軒にまで減ってしまいました。『おいで!とんだばやし推進連携協議会』では、富田林市特産の海老芋を1年中楽しんでもらおうと、海老芋をふんだんに使った『富田林コロッケ』を企画。

海老芋を使った贅沢な『富田林コロッケ』。金・土・日曜、祝日の営業日には大行列ができます
(営業時間 金曜/10:00~15:00 土・日曜、祝日/10:00~16:30)

 
江戸時代の街並みが広がる富田林寺内町に店舗を構えたところ、これが爆発的ヒットとなり、金・土・日曜、祝日の営業にもかかわらずオープン当初から行列ができ、一人で20個、30個と大量買いする人も登場するほどの人気商品となりました。『富田林コロッケ』のブームの後押しもあり、減少傾向にあった生産農家も徐々に増加してきました。海老芋に魅力を感じる農家と、地域産品のブランディングを担う協議会の二人三脚で活動が広がっています。

生産者インタビュー「なす・きゅうり」~なすの顔色を見る

なすやきゅうりを栽培するご両親のもとで育った石田智寛(いしだ ともひろ)さんが、農業を継ぐことを意識し始めたのは中学生の頃。「長男の自分が継ぐもの」と自然に思うようになったのだそう。心は決まっていたものの、学校を卒業して農業に専念し始めた頃、父が体調を崩し、一緒に畑に出ることが困難に。農家の息子といっても、子どもの頃に手伝った程度で、最初は水やりのタイミングさえ分からない状態でした。
 
そんな石田さんをサポートしたのが、近くに住む先輩農家の辻晃司(つじ こうし)さんでした。右も左も分からないところから始めたので、石田さんは辻さんに毎日電話をしては教えを請いました。

「親なら喧嘩になることも他人なら冷静に聞けることがあるでしょ。それに私も石田さんのお父さんに教えてもらったことがあるのでお返しでもあるんですよね」と辻さん。

身につけた技術やノウハウを受け渡していく。農家同士が自然に助け合い、信頼関係を築いていくのも富田林ならではの風景です。

ハウスでなすの作業中の左より石田さん(24歳)と山本さん(23歳)。冬に植える富田林のなす。寒い時期は病気にかかりやすいため、神経を使います

大きくみずみずしいなすを作るには、水と温度の管理が大事。季節や天気によっても量やタイミングは変わります。「そろそろかな、と思って水を足したら枯れてしまった。苗は3000株、本数にすれば何万本ものなすを失ってしまいました」と振り返る石田さん。そこで辻さんが「水や薬のタイミングはなすの顔色を見て慎重に」とアドバイスします。

富田林のなすはハウスでの半促成栽培で、冬に植え付けるため病気になりやすいという課題があります。気温によってハウスのビニールを2重、3重と重ねたり、露地栽培よりもかなり手間がかかるのです。「確かに大変ですよ。でもその分、愛着がわきます。なすは失敗しましたけど、きゅうりはまっすぐ、綺麗にできました。箱詰めをしている母や祖母から『いいのができたね』と褒められて嬉しかったです」と話す石田さん。手応えを感じつつ、試行錯誤を重ねています。

左より、おいで!とんだばやし推進連携協議会の土井さん、海老芋農家の辻さん(33歳)、なす・きゅうり農家の山本さん、石田さん

石田さんの後輩の山本章太(やまもと しょうた)さんも、なす、きゅうりの栽培を営む家で育ちました。農業が好きで、畑仕事を手伝うのも楽しかったという山本さんですが、「農業を変えたい」という思いが芽生えたのは高校卒業を控えた18歳の頃。畑で父母が働いている姿を見て「なんじゃこれ。めっちゃしんどそう。もっと楽にしたい」と思ったのだそうです。でも、当時は知識がなく何をどう変えればいいか分からない状況でした。そこで農業大学校に進学し、卒業後は社会勉強を兼ねて植物工場に就職しました。その後、実家に戻りご両親から手ほどきを受けつつ、農業の勉強がはじまりました。

「植物工場も経験してよかったと思っています。土から作る農業の面白さを改めて実感できましたから」と山本さん。まだまだ分からないことが多い中、白ネギ作りにも挑戦して大成功したそうで、それを聞いた辻さんが「白ネギのことを教えて」と質問。いつもは聞く立場の自分が、大先輩に教えるなんて!と誇らしい気持ちになったのだそうです。
 

生産者インタビュー「海老芋」~連作不可の高級食材

石田さん、山本さんのよきアドバイザーとして相談に乗る辻晃司さんは、なすやきゅうりを育てつつ、親戚の方から受け継いだ海老芋の栽培にも取り組んでいます。「海老芋はおいしいからやめたくない、と粘り強く続ける人がいたからこそ、富田林の特産品として生き残った。私たちがしっかり受け継いで発展させていきたい」と話します。

海老芋は一度植えたら、2、3年の遊休期間を設けなければならないため、辻さんの畑では、収穫の翌年になす→翌々年に米→3年後にふたたび海老芋、というサイクルで回しています。 難しいのは、海老が反り返ったような独特の形になるよう左右交互に土寄せを行うこと。この造形こそが海老芋を海老芋たらしめているともいえるわけで、収穫まで気を抜くことはできません。成長の過程が見えるなすやきゅうりと違い、10月に掘り出すまで結果が分からない海老芋。分からないからこそ、収穫する楽しみが何倍にも膨らみます。

海老芋畑と辻さん

「肥料の量も多く、なかなか大変です。でも、待ってくれている人がいると思うと励みになりますね」と辻さん。富田林産の海老芋の多くは、京都や大阪、東京の老舗料亭で使われています。また、和食店を営む友人が北海道に移住したことから、北海道にも出荷を開始しました。「人のつながりの中で1軒、2軒とお客様が増えていくのが嬉しい」。海老芋部会の若手部会長として、海老芋の未来を託されている辻さん。ベテラン農家のノウハウに20代~30代の仲間たちの意見を取り入れ、ファンを広げていきたいと考えています。

今後の展開~「富田林といえばコレ!」といえる名産品を

2018年に誕生した『富田林コロッケ』は、「富田林といえばコレ!」といえるほどの名物に育ちつつあります。『おいで!とんだばやし推進連携協議会』では、なす、きゅうりでもインパクトのある加工品を作れないかと模索中です。さまざまな工夫をしながら、地域ブランドとしての地位を高めていこうと動いています。

「白ネギに続き、トマトも作ってみたい。いろいろなものに挑戦したいです」と山本さん。石田さんの夢は、自分に続く若者たちに農業の魅力を伝えていくこと。「しんどい仕事と思って農業を継がない人もいるけど、そんなことはない、農業って面白いよって分かってほしいんです。やりがいもあるし、先輩とのコミュニケーションも楽しい。友人や消費者が自分の作ったものを食べて『おいしい』と言ってくれる喜びを味わってほしい」と熱く語ってくれました。

いちご狩りや海外の野菜の発掘、遊園地のように遊べる観光農園…と生産者として歩み始めた二人から、アイデアも次々に飛び出します。「農業には無限の可能性があると思う」と話す石田さん。若手農家が増えている富田林から、また新たなブレイクが巻き起こる予感です。

未来の富田林を支える期待の星!若手農家の上:山本さんと下:石田さん

(取材後記)
農家の高齢化が進む中、富田林では若手農家が増加していると聞いて驚きました。都市近郊の暮らしやすさや、平地が多く栽培がしやすいことが若者を惹きつけるようです。とくに印象深かったのは、就職で一旦は市外に出た人が、スーパーで買い物をしたときに「富田林の野菜と全然違う!」とショックを受け、故郷に戻って農家を継ぐパターンも多いという話。当たり前に食べていた野菜がどれだけ丹精込めて作られたおいしいものだったのか、離れたからこそ分かるのだと思いました。ほんのり甘い『富田林コロッケ』をいただき、取材スタッフも「おいしいものをいただく幸せ」を感じながら取材をさせていただきました。(本記事は2019年6月に取材したものです)

※1 (平成29~30年近畿農林水産統計年報 農作物の部)
※2 (なにわ特産品とは?)

【問い合わせ先】
富田林市役所 産業環境部 農業振興課     
〒584-8511
大阪府富田林市常盤町1番1号    
TEL:0721-25-1000               
E-Mail:nourin@city.tondabayashi.lg.jp

おいで!とんだばやし推進連携協議会
〒584-0093
大阪府富田林市本町3-20


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