「お客様に安全なものを」から始まった”ワタミファームの農業”
ご来店されるお客様に安全・安心な食べ物を提供したいー―
その思いからワタミグループが有機農業をはじめたのが2002年。ここ山武の地に初めて農場を開設しました。山武地方は古くから有機農業がさかんで”有機のカリスマ”もおり、土壌にもノウハウにも恵まれたエリア。ゼロから始めるには絶好の立地だったそうです。
そして16年が経った現在では、全国11カ所の農場・牧場(提携農場含む)で日本の農業や地域社会の活性化に取り組んでいます。
ワタミ独自の視点による6次産業化「有機循環型モデルタウン」づくり
ワタミファームでは新卒や中途といった新入社員、そして既存社員に向けてここ山武農場で研修会を実施しています。ちょうどこの日も研修が行われていたので、取材班も一緒に参加させてもらい、研修生の気分で”ワタミファームの農業”を体験しました。
農業に「環境」や「リサイクル」を組み合わせた6次産業モデルはワタミグループ独自の視点によるもの。ワタミファームで採れた有機野菜や卵・牛乳(1次産業)は、グループの食品工場で加工され(2次産業)、グループの外食事業や宅食事業(3次産業)をつうじて、全国のお客様に提供しています。また、食品リサイクルを推進しており、グループの食品工場で出た食品残渣の一部を堆肥づくりの原料として利用し、その堆肥をワタミファームの土に混ぜ、有機野菜を育てる取り組みを行っています。
営農から集荷、加工、流通に加え、廃棄物の再資源化や飼料化などを一連のサイクルとして循環させることで、地球環境に配慮した「有機循環型モデルタウン」づくりを全国的に推進しています。
大地の恵みがそのまま農産物になる
午後は実際に農場に出て、畑見学と収穫体験です。近隣の佐原農場と合わせて17.5haの広さを誇る山武農場では、人参やナス、ゴーヤ、キャベツ、里芋など数多くの種類の有機野菜を作っています。社員4名と10数名のスタッフが日々農作業に従事し、素晴らしい野菜を育てているのです。
土が生きているから野菜が美味しい
研修では畑だけでなく森林にも訪れます。2006年から、社員の有志で行っていた森づくりは、公益財団法人「Save Earth Foundation」へと引き継がれ、その規模を拡大しています。健全な野菜は健全な土からできる――ワタミファームでは土壌づくりから本格的。そしてここには廃棄物の再利用、食品リサイクルといった環境問題の解決策も見出すことができます。
<社員の山田さんの一日>
夏場は朝5時に出勤(その他の季節は7時30分~)し、朝から圃場で農作業。昼食をはさんで夕方まで作業し、事務所に戻ってからは日報や栽培計画、資料作りなどのデスクワークもするそうです。残業は繁忙期以外はほとんどないそうで、このあたりも公私の区別が難しい個人農家とは違う、会社員ならではの環境でしょう。
ワタミファームの研修を受けて~社員インタビュー
―なぜ農業に興味を持ったのですか?
社員Aさん「両親が以前から食の安全に関心が高く、そんな環境で育った私も幼いころから食や農の分野に興味があったんです。その興味が高じて大学も農学部に進学しました」
―ワタミファームのどんなところに惹かれましたか?
社員Bさん「ここは単なる農業だけではなく、環境や地域貢献といった幅広い領域にわたって事業を展開しています。さまざまな経験ができそうなところに魅力を感じましたね」
ー研修を受けていかがでしたか?
社員Aさん「農学部でひと通りのことを学んだつもりでしたが、まだ知らなかったこともたくさんあって…農業の奥深さを実感しました。社員の方が皆さん優しく親切で、会社としての魅力もさらに高まりましたね」
ー将来はワタミファームでどんなことを?
社員Bさん「有機農業に対する正しい知識や経験を身につけて、”安全な食”を世の中にもっと広めていきたいです」
農地所有適格法人 有限会社ワタミファーム
所在地/〒289-1226 千葉県山武市横田191
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<参考>
ワタミ株式会社
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