“むかしながら”が現代の最先端!自然農スタイルを提案する日本豊受自然農

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“むかしながら”が現代の最先端!自然農スタイルを提案する日本豊受自然農

“むかしながら”が現代の最先端!自然農スタイルを提案する日本豊受自然農
最終更新日:2019年08月23日

野菜でも穀物でもそのまま食べられない部分は余さず加工し、更に残った部分は発酵させて肥料にする。無駄にするところは一つもない。自然の循環システムを取り込んで独自の農業を実践、さまざまな商品の製造・販売をしている日本豊受自然農株式会社。その理念は、かつて日本のどの農家にも備わっていた、自然と共生する哲学と相通じています。今回は同社の代表・由井寅子(ゆい・とらこ)さんにそのルーツや取り組み、農業に対する姿勢についてお話を伺いました。

食を作る農業体験は貴重

東急田園都市線・用賀駅にほど近い世田谷区玉川台。環状8号線沿いにある日本豊受自然農株式会社直営のレストラン&ショップは、新しいライフスタイルを提案する店です。
レストランでは自社で生産した野菜や穀物を材料に旬の料理を提供。中央に置かれた釜は同社の理念を象徴しているかのようです。
「お母さんが愛情を込めて作るごはん。それが人間形成の決め手だと思います。そして誰もが大学生くらいの年齢のうちに農業をやったほうがいい。自然の中には事実しかない。事実を知る能力を発達させるためにも農業体験は貴重です」。同社の代表・由井寅子(ゆい・とらこ)さんはそう話します。

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土作りには軽トラ数百台分のクヌギの落ち葉を集める

由井さんは愛媛県の農家の出身。帰還兵だった父が戦争で受けた傷がもとで早くに亡くなり、厳しくも優しい母の仕事を手伝いながら育ちました。戦前の農業をそのまま続けていた母は、貧乏であったがかえって自然な生き方をしており、近所の漁港で採れる魚や海藻を乾燥させて肥料にしたり、種子を自家採種したり、味噌も醤油も手作りしていたと言います。
また、地域に医師がいなかったため、ヨモギの葉を止血に使ったり、スイカズラ、サンキライなど、手近にある植物を薬として活用する方法も学びました。そうした子供時代の農体験・生活体験が現在の事業に繋がっています。

3.11がきっかけで農業事業へ

そんな由井さんが本格的に農業に取り組み始めたのは、2011年の東日本大震災がきっかけでした。「乾燥野菜と味噌、天然水を被災地に持参しとても喜ばれました。そして、こういう時にまず必要なのは食料と水だと、改めて深く考えました」。
この時の援助品は、北海道の洞爺(有珠郡壮瞥町仲洞爺)と静岡の函南町の農場で収穫されたもの。安全な自然由来の化粧品や健康雑貨の原料を作るため、そして社員の食生活を改善するためにハーブや野菜を生産していた由井さんは、これを機に農業生産法人日本豊受自然農株式会社を立ち上げ、2つの農場の耕作面積を拡大しました。

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洞爺農場 化粧品や酵素に使うカレンデュラ畑から洞爺湖をのぞむ

【最近の農場の様子】

作物の個性、土と根と種を大事にする農業

同社の特徴は一言でいえば、土と根そして種を大事にする農業。「当たり前のことと思われるかも知れませんが、とにかく諦めないこと、心を込めて植えて心を込めて育てること。作物に感謝・愛情を示すと作物が答えてくれる」と基盤となる理念は由井さんが体験した昔ながらの日本の農業であるため、このコンセプトの実現には妥協がありません。

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土づくりのため、堆肥には、自社製の落葉堆肥、食物残渣を、時間をかけて発酵させた堆肥を使用。クヌギの落葉を寝かせて発酵させたものや、複数の植物を自然発酵させた乳酸菌中心の「アクティプラント」、酵母菌、冬に活躍する麹菌、夏に活躍する乳酸菌を、土壌菌を活性化させる触媒として田畑にまきます。更に自家培養した500種類以上の土壌菌などを入れることで、人間の腸内の善玉菌と同じように作物の根がよく育ち、栄養・ミネラルを吸い上げる力を強くする環境を整備します。「農業には土づくりが大事、中でも土壌菌の働きが重要」と由井さんは力説します。

野菜も米も麦も品種改良が進む前の昔ながらの味覚・食感・栄養を追究。そのため全国各地から固定種・在来種を探し出しその種から栽培しています。そして収穫の際に次世代の種を採取して植え、自社製の肥料で栽培。これを繰り返すことによって、固定種・在来種を独自の「豊受ブランド」に育てます。

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例えば、玄米・精米を販売している「豊受米」は「朝日米」という日本の流通米では唯一人工交配のしていない約100年前に選抜された昔ながらの希少な在来種です。もち米系品種との交配がないうるち米品種のため、食べてもすぐにブドウ糖に変化しにくい、体に優しい高アミロース米です。ふっくら、粘りと旨味があり、冷めても味が落ちないとても美味しいお米です。栽培・収穫に手間がかかる品種ですが、それをいとわず、愛情を込めて一生懸命育てています。

食べ物が人の健康を作る。いかに食が大事か

「何が自分にとって良いか悪いか、身体はわかるので、すぐに反応します」。重篤な疾患にかかったことがある由井さんは、電磁場過敏症やアトピー、食物アレルギーなど、さまざまな疾患と闘わざるを得ない人たちの悩みを十分理解しています。自然由来のもので育てる豊受の作物・加工品は、そうした人たちに必要なのだと言います。

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「食べるものは人の身体になる。その食を作って必要とする人に届けるのは、どんな仕事よりも尊い聖職です。農業に携わる人はそのことを自負してほしい。そして自然に対する感謝の心を大切にしてほしい」
そう熱を込めて語る由井さんからは、自社が実践する農業に対する誇りと愛情、今後の日本の農業全般に対する強い期待が込められていました。

卓越した加工技術で思いを込めた自社商品

「野菜も米も麦もハーブも、みんな手塩にかけて育てているから何一つ無駄にしない」。
それを実現するために木樽からこだわった自家製の生醤油と味噌、ハーブ由来の酵素やお酢などの発酵食品、レトルト、冷凍、乾燥などの技術を活用した保存食品、調味料、お菓子、ジュース、乾物などはもちろんのこと、畑のハーブや野菜を原材料にした化粧品として、化粧水や乳液、クリーム、口紅、頬紅などの自然化粧品、歯磨き粉やシャンプー、大切な水を汚さない洗濯洗浄剤など、豊かな発想でバラエティ豊富な100種類以上の商品を自社で開発・製造しています。

そしてこの加工の過程で残った残渣は堆肥に使うという循環を作っています。ムラサキイモ、藍を使った白髪染め、野菜やハーブの栄養パウダー入りの麺やペット健康フードや豊受米を原材料にした純米酒なども開発中だそうです。
更に今後に向けて意欲を見せるのは、新しい衣料の開発だそうです。今後、事業のフィールドは食美のみならず衣まで、人の健康と心のやすらぎに重要な部分に豊受自然農は大きくかかわっていくことでしょう。

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由井さんは未来の農業について「まず独立採算で若い人を雇用できる強い産業にしていくことが不可欠。農業、食、化粧品などの分野で国際的なトレンドであるオーガニック・健康志向を取り入れ、その地方に合った魅力あるオリジナル商品や産業を生み出していく六次産業化が鍵となるでしょう。全国各地でこういった豊受自然農のようなモデルの六次産業化が成功していけば、地方も発展し、都会の人も健康にする未来の日本の農業に希望が持てる」と力強く話します。そのための成功モデルをつくりたいという思いで一生懸命、農業に取り組んでいるのが豊受自然農なのです。

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豊受野菜・化粧品等は、オンラインショップから購入可能です。自然由来で思いを込めて作った商品をぜひ一度ご賞味ください。

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野菜・ハーブを使った自然派化粧品

【商品ページはこちらから】

【農場、ツアー、クッキングなどの映像集はこちらから】

【問い合わせ先】
日本豊受自然農株式会社
東京事務所/豊受オーガニクスレストラン
TEL:03-5797-3371

由井寅子代表は2019年9月11日に品川で開催されるNEXT AGRI PROJECTにて講演予定です。会場・講演スケジュールは下記よりご確認ください。
NEXT AGRI PROJECT特設ページ

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