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知識・経験ゼロから桃農家を目指せる!「桃・梨専門コース」とは?

知識・経験ゼロから桃農家を目指せる!「桃・梨専門コース」とは?

愛知県内有数の桃・梨の産地である豊田市では、新規就農を目指す人に向けた研修「桃・梨専門コース」を新設しました。2019年4月から研修生1名が里親農家のもとで学びながら2年後の独立を目指しています。今回は、1期生として研修を受けている豊田市在住の杉本泰祐さんと里親農家として研修生を受け入れている磯村直紀さんにお話をうかがいました。なお、同市では2020年4月から研修がスタートする2期生を2019年8月26日から募集します。

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2019年4月から「桃・梨専門コース」がスタート!

豊田市では、県内有数の桃・梨の産地を維持・発展させるため、また、桃・梨農家の高齢化が進んでいることから次代の担い手育成のため、桃・梨農家を育成する専門コースを2019年4月からスタートしました。

研修期間は2年間で、1年目は受け入れ先の里親農家のもとで枝の剪定や草刈り、消毒、施肥、摘花や摘蕾(てきらい)などの果樹の管理、袋かけ、収穫など季節の変化に応じた作業を学んでいきます。併行して週2日程度、愛知県立農業大学校で農業に関する法律、農産物の流通など農業経営の基礎を受講。そして2年目は、里親農家のもとでより実践的な栽培技術やノウハウを学ぶことで、これまで農業の経験がない人や知識がない人でもスムーズな就農を可能とする内容となっています。

豊田市

豊田市では「日川白鳳」、「白鳳」、「ゴールデンピーチ」など多種栽培しています

知識・経験ゼロから新規就農が目指せる!

このコースの1期生として4月から研修を受けているのは、豊田市在住の杉本泰祐さん(25歳)です。現在は里親農家のもとで指導を受けながら、週に2日程度、愛知県立農業大学校で学んでいます。杉本さんに、新規就農を目指したきっかけや研修の感想などを聞いてみました。

豊田市

研修生の杉本さん


――この研修に応募したきっかけは?

前職は部品メーカーで経理をしていましたが、単調で変化のない仕事に疑問を感じたときにふと頭をよぎったのが、子供のころ家の近くにあったぶどう園で作業を手伝っていた経験です。手伝いといっても当時は遊び感覚でしたが、その楽しさを思い出したことで次第に農業をしたいという気持ちが強くなりました。
この研修のことは、新規就農の方法を自分で調べる中で知りました。何もないところから学べて、新たに農業を目指せることに魅力を感じて応募しました。

豊田市


――研修内容はどのようなものですか?

研修が始まってまだ4ヶ月ほどですが、枝の剪定や草刈り、消毒、施肥、摘花や摘蕾などそのときどきの果樹の管理に必要な作業を里親農家の方から一つずつ教えてもらっています。枝の剪定では「どの枝のどこを切るか」、摘蕾では「どのくらいの間隔で蕾を残すか」など迷うこともありますが、分からないことは聞けばその場で丁寧に教えてもらえるのでとても助かっています。
今は、教えてもらったことができるようになったり、自分で判断できることが少しずつ増えていくことに楽しさを感じています。


――研修修了後の目標は?

農業の一番の醍醐味は、自分の努力が収穫となって結果が見えることだと思います。まずは自営できるようになって収穫の喜びを味わってみたいですね。そして、自分の栽培したもので消費者の皆さんに喜んでもらい、産地の維持・発展に貢献できればと思っています。
豊田市

産地の活性化に向けて研修生を受け入れ、仲間として支援

一方、里親農家として杉本さんを受け入れているのが、同市で4代にわたって果樹栽培を手がける磯村直紀さん(51歳)。磯村さんは170アールの土地で桃7品種、梨4品種を栽培しています。これまでに豊田市農産物ブランド化推進協議会の品評会・桃の部で複数回の入賞実績があるベテラン農家です。

豊田市

里親農家の磯村さん


――里親農家になったきっかけは?

私が20歳で就農した当時は同世代の農家も多く、若手による勉強会なども行われていました。しかし今は高齢化が進んで後継者のいない農家が増え、産地全体の収穫量も伸び悩んでいます。このため、若い新規就農者を増やすことが産地の活性化につながると思い、里親農家として研修生の受け入れを決めました。

豊田市

研修ほ場の様子


――杉本さんへの指導で心掛けていることは?

桃・梨栽培は天候などの条件が変化する中でベストなものを作らなければならず、これが100%正解というものがありません。研修では果樹の手入れや収穫などの知識や技術をすべて教えますが、最終的には自分で良し悪しを決めていかなければいけません。このため、状況に応じて臨機応変、かつ迅速に対応する判断力や感覚、効率的な作業の仕方を考える力を身につけられるようにアドバイスをしています。

また、スムーズに地域に受け入れられるよう、農家の集まりなどに研修生も連れて行きます。地域の農家と顔を合わせる機会を増やすことで、人間関係が築けるように配慮しています。何か困ったときに誰にでも気軽に相談できる環境を作っておくことが大切ですからね。もちろん、私自身も研修生が独立した後は同じ農家の仲間として支えていくつもりです。

豊田市

豊田市、里親農家、JAなどが連携して多面的にサポート

豊田市では「豊田市で桃・梨農家になりたい!」という意欲があれば、農業の経験や知識のない方も歓迎しています。
経験豊富な里親農家のもとマンツーマンで学ぶことができるほか、研修を修了した後は、市から果樹のある農地を紹介し、作業に必要な機械や資材も使える環境を提供します。
研修期間中はもちろんのこと、研修後も豊田市、地域の桃・梨農家、JAからのバックアップもあり、多面的にサポートを受けられることが豊田市就農の魅力です。

豊田市

豊田市では現在、2期生を募集中。経験や知識は必要ありません。
応募は豊田市以外の人も可能で、研修前に体験実習ができる機会も提供しています。
応募要件や研修に関する各種サポート内容、問い合わせ先は以下のとおりとなっています。
ぜひ豊田市での就農にご興味のある方はお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

【「桃・梨専門コース」研修生募集の内容】

  募集人員:3名程度
  応募要件:昭和47年4月3日以降に生まれた人
  桃・梨を慣行農法(豊田市内の多くの生産者が実施している一般的な農法)で栽培する意欲のある人
  研修修了後豊田市内で就農する人など

★研修期間中
 ・研修期間中は国の制度である農業次世代人材投資事業(準備型)により年間最大150万円を交付(要件あり)
 ・損害賠償保険の加入
 ・経営開始に向けた相談窓口の開設
〇研修修了後(豊田市内で独立自営を開始)
 ・就農時に必要となる農業資材の購入等に要した費用の一部を補助(要件あり)
 ・国の制度である農業次世代人材投資事業(経営開始型)により年間最大150万円を交付(要件あり)
 ・農業経営や果樹園の紹介等の相談窓口の開設

「桃・梨専門コース」詳細はこちら

【問い合わせ先】
愛知県豊田市 産業部 農ライフ創生センター
TEL 0565-43-0340 FAX 0565-43-0341
E-mail nou-life@city.toyota.aichi.jp

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