【福島県・松葉園】今だからこそ攻めの農業を! スタッフ一丸となって取り組むイチゴ栽培への挑戦

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【福島県・松葉園】今だからこそ攻めの農業を! スタッフ一丸となって取り組むイチゴ栽培への挑戦

【福島県・松葉園】今だからこそ攻めの農業を! スタッフ一丸となって取り組むイチゴ栽培への挑戦
最終更新日:2019年08月28日

肥沃な福島盆地の恵みを存分に受けた農作物が育つ福島県伊達市。そんな伊達市の霊山(りょうぜん)町でイチゴ農園を営む『松葉園』は、2011年の震災を乗り越えて農業法人を立ち上げたこの地域の先駆者的存在です。「いちごから笑顔を届けたい」―。その飽くなきチャレンジ精神の原動力に迫ります。

苦境をチャンスに!「効率」より「効果」を求める『松葉園』の経営方針とは

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良質な堆肥を使用して「とちおとめ」を栽培

荒々しい岩山が続き、日本百景にも選ばれている霊山。その麓の霊山町で明治時代から農業を営んでいる大橋家はかつて養蚕で栄えたこの地域にしっかりと根を張り、時代の流れとともにさまざまな農作物への転換を経てきました。21歳で家業を継いだ『株式会社松葉園』代表取締役の大橋松太郎さんは、現在、イチゴを専門に日々、おいしいイチゴづくりに尽力しています。
「父は自分が生まれた年にイチゴ栽培を始めたので35年間、『イチゴづくり』とともに育ってきたと言っても過言ではありません。農業短大卒業後、栃木県のイチゴ農家で修行しながら技術を学び、家業を継いでからは父が培ってきた技術と掛け合わせてイチゴ栽培に取り組んできました」。
まさに親子二人三脚でおいしいイチゴづくりに取り組んできた大橋さんですが、2011年、福島県は東日本大震災で大きな打撃を受けます。大橋家のイチゴもまた、苦しい状況に直面することに。
「震災後の風評被害で一時はお客さんがゼロという苦境に立たされたこともありました。それでも諦めなかったのはひとえにお待ちいただいているお客さんの存在があったからです」。苦しい時だからこそ攻めて行こう! という持ち前の前向きなチャレンジ精神で奮起した大橋さんは、これまでの農協主体から直接お客さんに大橋家のイチゴをお届けする経営方針に転換。2016年に法人化し、『松葉園』として再始動しました。
「農業で儲けたい気持ちより、本気と書いて『マジ』という覚悟がなければできない職業だと思っています。効率を求めるのではなく、効果を生み出すことが自分にとっての農業経営です」。そう話す大橋さんにとっての支えとは、お客さんの笑顔。「いちごから笑顔を届けたい」という『松葉園』のテーマはそんな思いから生まれました。

おいしさの秘訣はスタッフのイチゴへの愛情

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苗の切り離し作業を行う茅原さん

法人化にあたり、雇用を生み出すことを目的の1つとして掲げた大橋さんは、現在、6人のスタッフと共にイチゴ栽培に取り組んでいます。取材に訪れた8月上旬、ポットに植え替えたイチゴの育苗作業を行っていた1人のスタッフにお話を伺うことができました。
「農業はものづくり。手をかけた作物がおいしく育つことが何よりの醍醐味ではないでしょうか」と、話すのは茅原誠朗さん。半年の農業研修を経て、2018年12月から『松葉園』のスタッフとして働いています。福島市出身の茅原さんは祖父母がナシ農家だったことから、いつかは農業をやりたいと憧れを抱いていたそうです。「1年を通した作業は未経験なのですが、今はひとつ一つの作業をしっかり覚えることが目標です」。
この日の最高気温は35度という猛暑日。大粒の汗を流しながら苗の切り離し作業を行う茅原さんの目には、静かな情熱が確かに宿っていました。

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9月から始まるハウスへの定植を前に、8月いっぱいは苗の切り離し作業が行われています

「当社の一番の売りは、おいしいイチゴを食べて笑顔になってもらいたいという、スタッフの気持ちが込められていることです。作り手の思いは必ず作物に伝わります」と、大橋さん。18棟のビニールハウスに植えられた約4万株のイチゴが真っ赤に色づき始めるのは12月初旬とのこと。甘酸っぱいイチゴを口にした人の笑顔を思い浮かべながら、今日も愛情を込めた作業が行われています。

霊山をイチゴの産地に。加工品で目指す経営の安定化と地域おこし

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『松葉園』のイチゴを使った「いちごサイダー」

安定した収益を生むことは経営者の責務と大橋さんは語ります。そこでチャレンジしたのがイチゴを使った加工品の製造・販売です。まず取り組んだのは、『松葉園』のイチゴを使った『いちごサイダー』の開発。これは、2017年にオープンした道の駅『伊達の郷りょうぜん』の目玉商品となっており、地方発送と併せて年間2万本のヒット商品に!口いっぱいに広がるイチゴのみずみずしさと甘くてさわやかな香りが人気を呼んでいます。

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瞬間冷凍することで果実の風味を壊さず、イチゴ本来のおいしさが味わえる「フローズンコットン」

また、2010年2月からは果物を凍らせて薄く削った「フローズンコットン」の販売を開始。直売所を改修したカフェをオープンさせ、『松葉園』オリジナルの新感覚スイーツとして注目を集めています。 
「生産者による6次化商品の開発・販売と飲食店経営を一貫して行うことで、年間を通した収益を上げることと同時に、「霊山=イチゴ」というイメージを定着させることが目標です」。と、力強く語る大橋さん。その飽くなきチャレンジ精神の原動力はどこからきているのでしょう。
「加工品の販売や飲食店の経営は、業態を変えることで農業の将来を見据えた挑戦でもあります。やってみないと答えは出ない。やり始めたらとにかく3年は継続することを自分の中のルールとして、これからも新しいことにチャレンジしていきたいですね」。
震災を乗り越え、新たな道を開拓し続ける『松葉園』は、これからもイチゴを通して全国に笑顔を届けてくれることでしょう。

■株式会社松葉園
(イチゴ生産・直売、カフェ)
福島県伊達市梁山町山戸田字上落合42
TEL:080-2803-5564
営業時間:10:00~17:00
定休日:(12月〜5月)不定休、(6月〜11月)水曜

■MATSUBAEN(やながわ希望の丘森林公園産業伝承館内)
(スイーツ&カフェ)
福島県伊達市梁川町筒下14
TEL:024-577-6888
営業時間:10:00〜16:00
定休日:水曜(12月〜3月は冬季休館)

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