”電線のプロ”だからできた! 低コストのハウス栽培向け新発熱体 ー泉州電業株式会社ー

マイナビ農業TOP > 農業ニュース > ”電線のプロ”だからできた! 低コストのハウス栽培向け新発熱体 ー泉州電業株式会社ー

PR
農業ニュース
愛知

”電線のプロ”だからできた! 低コストのハウス栽培向け新発熱体 ー泉州電業株式会社ー

”電線のプロ”だからできた! 低コストのハウス栽培向け新発熱体 ー泉州電業株式会社ー
最終更新日:2019年10月23日

冬から春にかけて、ビニールハウス栽培において農家の負担となっているのが、エネルギーコストです。日中に太陽光でハウス内の空気を暖め、夜間はボイラーなどを使用してハウス内の温度の低下を防いで作物の育成を図るのが、ビニールハウスの役割。しかし、空気を温める従来の暖房では暖気が上部に溜まるため、土に根ざした作物の周辺温度は夜間にグッと冷え込んでしまいます。そこで、地中の温度に着目して、必要なところを効率よくスポット的に温めることを可能にしたのが、泉州電業の新発熱体システム『ABIL(アビル)ヒーター』なのです。

地熱に着目!エネルギーコストを低減する新発熱体『ABIL(アビル)ヒーター』

農林水産省のレポート『施設園芸をめぐる情勢』(平成28年6月)によれば、野菜は供給量の変動が価格に大きく影響するため、施設園芸による供給の安定化を図ることが国民の食生活を守る意味で重要です。また、今後とも野菜等の安定供給を確保して消費者ニーズに応えるためには、施設園芸による周年安定供給が必須とされています。
一方で同レポートは、施設園芸の経営費に占める燃料費の割合は極めて高い、と課題を指摘。「燃油価格は、地政学上のリスクや為替、国際的な商品市況の影響により、高騰や乱高下を繰り返しており、今後の価格の見通しを立てることが困難な生産資材である」と記されています。

『ABIL(アビル)ヒーター』について語る田原副社長

農家を大いに悩ますエネルギーコストを大幅に削減すべく、立ち上がったのが泉州電業です。
電線を扱う“電線総合商社のリーディングカンパニー”として創業から70年の歴史を持つ同社は、農業ハウスにおける“新発熱体”として、発熱体を地中に埋め込んで効率的にハウス内の冷却を防ぐ『ABIL(アビル)ヒーター』を開発しました。
「よく寒さの表現として“底冷え”という言葉が使われるように、冷気は地面に溜まります。
ところが、ビニールハウス栽培でどんどん空気を暖めても、暖気は上に昇ってしまう性質から地面は温まりにくい状態です。
しかも夜間はビニールから熱が外に逃げてしまい、熱効率は決して良くありません。
その点、地面を直接暖める新発熱体『ABIL(アビル)ヒーター』なら効率的です」と、泉州電業取締役副社長の田原隆男氏は語ります。
「ビニールハウスの暖房には、これまで主に油炊きボイラーが使用されてきました。油にしてもガスにしても、あるいは深夜電力を利用したヒートポンプ式にしても、空気を暖める従来の暖房方法では、地中に吸収される熱は小さく、暖気を保つために多大な燃料が必要とされてきました。当然、それにかかる費用も大きくなります。ことに燃油価格は例年安定せず、農家の経営にとって非常にリスキーです。ならば地面を直接暖めてしまえばいい! 当社が長年にわたって扱ってきた製品には、この可能性があると考えました。試行錯誤を重ねて開発されたのが、新発熱体『ABIL(アビル)ヒーター』です」。
アビルヒーターは、電気ストーブなどに用いられるニクロム線とは違って、新素材を使用して電気量を低減するしくみです。
この新発熱体を利用した『ABIL(アビル)ヒーター』は、シリコン被膜で絶縁されており、耐水性と耐熱性にも優れています。
10mの距離でも、ひとつの電源で均一な温度を発するのも特長です。
ハウス内の作物の畝に『ABIL(アビル)ヒーター』を敷設すれば、直に地面を暖めることができます。
さらに、『ABIL(アビル)ヒーター スポット』を、所々、地面に差し込めば効果的です。スポットは外径16mm、長さ150mmの筒状になっています。

『ABIL(アビル)ヒーター』スポットと実装風景

「当社では従来より、自動車メーカー等からの依頼を受けて、人が手で触れてしまっても安全な各種電線を世に送り出しています。この技術力をベースに、5年以上前から開発を行ってきたのがアビルヒーターでした。農業の現場で活用できる新発熱体…まさに、当社が長年にわたって温めてきたものなのです」。
『ABIL(アビル)ヒーター』は、設置が非常に容易なのも特長です。
「『ABIL(アビル)ヒーター』を、ちょうど鉄道のレールを敷くように畝に這わせていきます。そして、このライン状のいくつかのポイントに、いくつかのスポットを差し込みます。何本のレールを敷くか、スポットをいくつ埋めるかは、ハウスの規模や土地の気候、栽培する作物に応じて考えていくことになりますが、これらのアビルヒーターとスポットを組み合わせたユニットは、温度を一カ所のコントローラーで管理し、温度調整できるようになっているのも、使いやすさのポイントです。設置状況や電気代、重油代などさまざまな条件によっても異なりますが、当社の調べでは、ボイラーと『ABIL(アビル)ヒーター』を併用する事により大幅な燃料費削減に繋がります」と田原副社長は胸を張ります。
ランニングコストはもちろん、大規模な導入工事を必要としないこともあって、導入コストも思っているよりは少ないとのことです。

コストを抑えつつ、厳冬期を栽培のチャンスに変える可能性

これまでに同社では、広島県、名古屋市のほか福島県、北海道などの寒冷地や、さらには中国・天津市でも農作物の栽培試験を行ってきました。
いずれのエリアにおいても、コスト面において確実な成果を出しているのはもちろんのこと、根の育成、作物の収穫量などにおいて実績を上げています。

ヒーターキット(コントローラーとヒーターユニット)

サーモグラフィーによって温室内の温度の推移を見るのと共に、トマト、ピーマン、ナスの生育状況を観察した結果、通常であれば厳冬期には必ず枯れてしまういずれの植物も、地中加熱によって無事に成長し、収穫することができました。
また地中加熱は、ハウス内の地表面の温度や根の部分を暖めるのみらず、植物が地下から吸水することによって、それぞれの植物体の全体を暖める効果も生み出すことが分かりました。
この調査報告では、「『ABIL(アビル)ヒーター』によるスポットヒーティングは、ハウス内の暖房を最小限にして地中加温により増収を図る作型、地中加温のみで厳冬期を超して早春から出荷する作型、果菜栽培においていろいろな選択肢を増やすことのできる技術であると考えられる」と締めくくられています。
『ABIL(アビル)ヒーター』によって、寒冷地での野菜づくりのリスクを回避させることが可能となってきました。
また、例えば福島県での小松菜の栽培〜収穫サイクルでいくと、厳冬期の3カ月で通常は1回出荷するところ、『ABIL(アビル)ヒーター』を導入したハウスでは2回の出荷を行ったという報告もあります。
春菊では、11月〜2月の間に通常は3回の収穫・出荷のところ、4回が可能となったそうです。
さらに、『ABIL(アビル)ヒーター』を上手に活用すれば、実証されたピーマンなどの野菜栽培のほか、例えば、タケノコなどの“早春の味覚”といわれる土モノについて、通常よりもはるかに早く生育させて、「いち早く美味しく」という付加価値をプラスして出荷することも可能であると考えられます。

田原副社長(左)と森田博士(右)

農家それぞれの状況に応じた導入・活用プランがあるのも魅力

同社による、約60坪(180㎡)のビニールハウスに『ABIL(アビル)ヒーター』ユニットを設置した場合の試算は以下の通りです。
条件としては、1畝32m×3畝/45°に保つ状態/ヒーター1本あたり 123W。
その他条件として、
1.1畝32mにヒーター線8本・スポット7本 →3畝で24本
2.ハウス周り(ハウス外)にもヒーター線を計7本設置
この場合、
1畝につき123W×8本=984Wが必要となり、
1カ月では984W×3畝×24時間×30日 で、212万5440W。
キロワットで換算すると1カ月で約2125kwとなります。
一般家庭の40アンペア契約を基準に考えた場合、1キロワットの電気料金を約22円として、2,125kw×22円=4万6750円
従来の重油ファンヒーターであれば、重油燃料と電気代を合わせて月に約12〜13万円といいますから、計算上の数字で見ても、かなりの大幅なランニングコスト削減です。
栽培地の環境にもよりますが、周囲の環境に応じて温度の高低をコントローラーで調整することによって、より少ない電力で運営することも可能とのことです。

『ABIL(アビル)ヒーター』ヒーター線ご使用方法

ご紹介してきた『ABIL(アビル)ヒーター』とスポットのユニットのほか、『ABIL(アビル)ヒーター』のみの導入や、スポットの増設などに柔軟に対応してもらえます。また、この新発熱体を活用した育苗シートも開発・販売されており、好評です。
育苗シートは、育苗のほかに例えばゴルフ場のティグランドに敷設することで、冬場でもプレイをお楽しみいただけるなど、工夫次第で農業以外への活用も可能です。
『ABIL(アビル)ヒーター』やスポットも同様に、多様な活用用途が考えられるとのこと。
高価な鉢物にスポットをひとつ使って…といった活用で付加価値を高める戦略も浮かびます。

田原副社長は、「我々は電線のプロとして最適な商品を開発し、より低コストで安全な商品提供に向けて努力を重ねます。どのような土地でどんな作物にどう使うかは、農業のプロである農家の方々に工夫していただき、活路を広げていただきたいです。また我々もそれぞれの農家の知恵をご提供いただいて、さらなる開発につなげ、WinWinの関係を強めていきたいと考えます」と熱く語ります。
農業は工業と違って画一的に進められるものではないことを理解し、個性に応じた進め方が求められることを念頭において、きめ細かな対応をしている同社。少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度、同社までお問い合わせください。


農業WEEKに出展いたしました

2019年10月9日(水)~11日(金)、幕張メッセで開催された「農業WEEK」に出展いたしました。



泉州電業株式会社

アグリ事業部
(名古屋支店)〒452-0822名古屋市西区中小田井4丁目185番地の5
・担当部署名:泉州電業株式会社 アグリ事業部 開発課 担当 北崎
・電話番号:052-504-1871 / 090-1830-0725
・FAX番号:052-504-1885
お問い合わせはこちら

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧