大地のポテンシャルと自然農法の相乗効果で育むいわきの農産物。旬の野菜づくりにこだわる『ファーム白石』のサスティナブルな農業とは

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大地のポテンシャルと自然農法の相乗効果で育むいわきの農産物。旬の野菜づくりにこだわる『ファーム白石』のサスティナブルな農業とは

大地のポテンシャルと自然農法の相乗効果で育むいわきの農産物。旬の野菜づくりにこだわる『ファーム白石』のサスティナブルな農業とは
最終更新日:2019年10月29日

暮らしに恵みをもたらす大地には、もともと備わっている「力」があります。そんな土のポテンシャルを引き出す「MOA自然農法」を取り入れ、旬の野菜や米を福島県いわき市で栽培している『ファーム白石』。代表の白石長利さんがこだわるその農法には、地域が守り続けている土地への感謝と、食と人をつなぐ農業への熱い思いが込められていました。

3つのターニングポイントがもたらした、生産者としての「覚悟」

福島県の東南に位置し、茨城県と境を接するいわき地域。県内面積の約8.9%を占める広大な土地と豊かな自然環境を有するこの地域で、無農薬と無化学肥料にこだわった「MOA自然農法」を実践しているのが、いわき市小川町の『ファーム白石』です。取材当日、真っ赤なつなぎ姿で出迎えてくれた代表の白石長利さんは、同町で代々続く農家の8代目。家業を継ぐと同時に『ファーム白石』を設立しました。

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就農のいきさつを語る白石さん

「農家の長男だから継ぐのは当たり前だった、というわけではありません。両親が誇りを持って働く姿や、学校から帰ると農作業をする近所の人たちが声をかけてくれる日常が大好きでした。そんな環境で仕事ができる農業に魅力を感じました」。

そう話す白石さんには、農業を生業とするにあたり、3つのターニングポイントがあったと言います。その1つ目が農業高校時代のアメリカ・アイオワ州のファームステイです。
「農業に対する日本とアメリカの違いを学んだと同時に、生産者と消費者間のオープンな関係性に驚きました。思ったこと、感じたこと、やってみたいことを口にすることが当たり前のマインドに触発されましたね」。

農家を継ぐビジョンが明確になった矢先、父親が病に倒れ、白石さんを取り巻く環境は慌ただしく変化します。想像以上に早くやってきた世代交代に、不安が尽きなかった白石さんの背中を押してくれたのは、母親の言葉でした。
「このまま継いでもやっていけるのかと思っていた時、『一度外に出て農業以外のことも経験してきなさい』と言ってくれた母の言葉が2つ目のターニングポイントです。そのおかげで自分の中で覚悟が生まれ、高校卒業後、東京の農業大学校(現農業経営大学校)に進学しました」。
大学校に通いながらアパレルや飲食、清掃業などさまざまなアルバイトを経験した白石さんは、これらの異業種からのちにファーム白石の経営基盤となることを学びます。

美味しい、嬉しい、楽しい。消費者の「感覚」に応える野菜を提供

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白石さん(右)と、白石さんの下で農業を学んでいる若手農家

白石さんがアルバイトを通して感じたのは、販売とは、ただ単にモノを売るのではなく、楽しい、嬉しいという「感覚」を提供するということ。それはファーム白石の経営に如実に活かされています。

消費者が求める野菜を届けることをモットーとしている同社は、季節に応じた野菜を栽培、提供しています。自然に逆らうことなく育った旬の野菜は美味しい、楽しい、嬉しいという感覚につながり、リピートにつながるというわけです。
「今でこそハウス栽培の確立によって四季を問わずいろいろな野菜が作られ、売られています。もちろんそれはニーズに応えるために必要なことですが、生まれ育った大地の力を信じ、育むことで丈夫で強く、美味しい野菜を育てていきたいですね」。

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ファーム白石が手掛けるキャベツ畑

白石さんが「MOA自然農法」を本格的に取り入れる以前から、夏井川の恩恵を受けた肥沃な大地の可能性に気付いていた先代は、自然農法の講師を招き、できるだけ化学肥料や農薬に頼らない農法を取り入れていたそうです。
こうして大切に守り続けてきた農地では、キャベツ、ブロッコリー、里芋、米などが自然農法で栽培され、インターネット販売を中心に消費者に届けられています。

食べ物を作る人は強く、優しくなければならない

福島県の今を語る上で、どうしても避けられないのが東日本大震災による原発事故です。当時、風評被害により大打撃を受けたファーム白石は廃業の危機に陥ります。そんな時に出会ったのがいわき市でフランス料理店を営む萩春朋シェフでした。

「野菜は“えらい”」。萩さんからこうした言葉をかけられ、お肉を美味しく食べるには付け合わせの野菜が重要であることを知ったという白石さん。
これまで美味しい野菜を届けることで消費者とのつながりを築いてきましたが、もう一歩踏み込むことでさらにその絆は深くなると考えるようになりました。

結果、震災が3つ目のターニングポイントとなり、白石さんは大きな一歩を踏み出します。さまざまなイベントに参加することで、農作物の安全性と共に、農業と食のかかわりを消費者にPR。なかでもいわき市の「見せる課」とタッグを組んだイベントでは、畑に見学者を招き、シェフがその場で調理した料理を提供、大成功を収めます。加えて、「にんじんドレッシング」や「焼きねぎドレッシング」などの6次産業にも乗り出した白石さんは、震災を経験したことで、農業を一から見直すことができたと言葉を続けます。
「食べ物を作る人は、いつでも元気で明るくなければならないと思うんです。だから、逆境にも強く立ち向かっていかなければならない。そんな思いで作った野菜には、力強さが宿るのではないでしょうか」。


白石さんは100年先も続くサスティナブルな農業にも力を注いでいます。それは、自然農法による土壌管理と、担い手の育成です。現在、ファーム白石では農業研修生を受け入れ、農業のノウハウを伝授しています。
「自分のやり方がすべてではありません。学びながら独自の技術を築いて欲しいと思っています。彼らのお手本になることで、持続可能な農業を実現していきたいですね」。

先人たちは旬の野菜を食べることでその季節に必要な栄養を取り入れ、その時期にしか食べることができない自然の恵みに感謝し、暮らしを営んできました。私たちが本来あるべき姿は、農業を通して見えてくるのかも知れません。『ファーム白石』は食と人をつなぎながら、これからもサスティナブルな農業のあり方を求め続けていくことでしょう。

■問い合わせ■
ファーム白石
福島県いわき市小川町下小川字味噌野16
TEL:080-2810-4033

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